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米国株師匠🍅アウトライヤー寄稿186

第185回から続く


TGA再構築期間


前回の寄稿から~「直近前回、TGA(Treasury General Account)(米財務省一般勘定口座)を再構築しなければならなかった時期は2021年12月中旬から2022年6月を通しての期間でした。この間、株は約2割下落しました。」
これにつきまして、昨日と本日、繰り返して述べさせて頂きます。僕にとっては、それほど重要な事だからです。

また、2011年の時は、債務上限が引き上がってから、マーケットは下落に転じ、S&P500で約18%下落したたわけですから。それ回復するのに、半年くらいかかっていたわけで。


TGAは、株にとってサポーティブ


これまでの寄稿で述べ続けてきた通り、現在この時点では、TGAは明らかに株にとってサポーティブだと見ております。ですから、アメリカの株式市場は、これまで4月や5月、そして5月22日月曜日のような動きをするんだろうなあと僕は考えています。でも、僕の認識では、今のマーケット、ブルマーケット(強気相場)とかじゃないですからね。

お決まりのようにこの寄稿で述べておりますが、FRBが金利の引き上げ局面を終了するには、クレジットイベントとリセッション(景気後退)を見る必要があり、それが次の強気相場につながっていく、わけですからね。この流れとTGAの推移が重要です。



どこで、米財務省の現金が最低限を下回ることになるのか


ブルームバーグの記事引用です。

・「米財務省の現金、6月8日か9日までに最低限を下回る―ゴールドマン

僕が目線を合わせているアメリカの専門家は、一貫して、債務上限問題をイベントとしてはとらえていませんでした。過程としてとらえています。その中でのTGAの推移ですね。これこそがポイントですね。

そして、どこで、米財務省の現金が最低限を下回ることになるのか、これは注視する必要がある、重要なことだと思っています。


6月初旬にすごく注目


5月22日月曜日のアメリカの株式市場が引けたこの時点で、僕は、「時」として、6月初旬にすごく注目しています。もちろん、6月30日まで、TGAからのドローダウン(お金の引き出し)が続くというモデル試算も十分に意識しながら、頭に入れて、でございます。

ブルームバーグ記事の引用です。

・「米インフレの高止まり示唆か、FRBの課題に―26日PCE指数発表

・「セントルイス連銀総裁、「今年あと2回の利上げ」があるだろう

この記事からの引用~「今年はあと2回の行動を考えている。具体的にいつになるかはわからないが、遅いよりは早いほうがよいとこれまでにたびたび提唱してきた」~略~「労働市場が非常に好ましい状況にあるのは、インフレと闘い目標水準に戻すのには非常に都合がよい」とし、「この問題を片付けて、1970年代の二の舞にならないようにするべきだ」と促した。

上記~「いつになるかはわからないが、~

この寄稿で述べて参っております通り、まずは、背景にQTもろかぶり、ネットでタイト(引き締まり)、の状態ができていく中で、政策金利、高い、を、より長く。



ボスティック総裁、ウォラー理事、両氏のご発言を、よく聞く


現状、NY連銀のウィリアムズ総裁がご指摘されておられましたように、中立金利(景気を刺激も損ねもしない金利水準)について、ハト派のご意見もございますから。

・「ボスティック総裁、6月の利上げ休止支持―バーキン総裁は予断持たず

以前にも何度か述べましたが、委員会(FOMC)のコンセンサス(総意)を見る時に、ボスティック総裁ウォラー理事両氏のご発言を、よく聞くことにしております。




第187回へ続く




最後に …
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第138回~

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アウトライヤー
より。外れ値です。でも異常値ではありません。
笑って許してくださいね。ごゆるりとお時間ある時ご覧になってください。
背景にある経歴:80年代後半から、ペインウェバー証券会社、メリルリンチ証券会社、ベアー・スターンズ証券会社等々の外資系証券会社東京支店法人営業部門に勤務。外資系企業生活で24年の歳月が流れました。
ペインウェバー証券会社ニューヨーク本社にて、2名のメンターのもと、米国株式業務を基礎から習得。なぜ、2名だったかと言いますと、フロントオフィス業務用に1名=MIT出身のトレーダーで数学者、バックオフィス業務用に1名=米国では名の知れたバックオフィスの専門家でした。当時、NY証券取引所にもしばしば、足を運び、入り口から出口まで、叩き込まれました。その後、日本国内の機関投資家向け外国株式営業に携わり、メリルリンチ証券会社とベアー・スターンズ証券会社では、それぞれ東京支店法人営業部門外国株式営業部長として、東京、ニューヨーク(ウォール街)、ロンドン(シティ)を中心に、アジア諸国も含めて、世界中を飛び回りました。グローバル株式・金融業務に従事する上で、メリルリンチ証券会社では、当時のメリルリンチ・グローバル株式営業部門におけるアジア地域2名のグローバル・エクティ・コーディネーターの1人として、米国株式を中心に、グローバルに株式業務推進役の職責も兼務。(この時とっても楽しかったです)
2012年2月に外資系企業生活を終えました。
同2012年年春から、日本企業の顧問に就任。
一貫して、この30年超の期間、何度も何度も現地に足を運び、そこにいた人々と直接仕事をした事を含めて、アメリカの金融政策、アメリカの株式市場を見つめてきました。
🍅注意事項
①不特定多数の者により随時に、誰でも閲覧可能な無料記事です。
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