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米国株師匠🍅アウトライヤー寄稿192

第191回から続く


ここから、ゲームオン(ゲームの始まり)


ブルームバーグ記事からの引用です。

・「ホワイトハウスと共和党、債務上限問題で原則合意―デフォルト回避」

・「リスク資産が上昇か、米債務上限巡る妥結で―週明けの金融市場

・「債務合意巡る安堵感は短命か、TB大量発行に注目移る―米債券市場」


まあ、米債務上限問題の妥結をあらかじめ予想し、それを知りさえしていたのかもしれない(笑)人達による先週金曜日の株のラリーだったのかもしれませんね(笑)。米債務上限問題妥結時の株のラリーについては、これまである程度株式市場に織り込まれてきました。とはいえ、まだ、そういう動きか見られることも考えられるので、「リスク資産が上昇か、~」、という事、こういう報道はあってしかるべきだとも思います。
それを踏まえた上で。ここから、ゲームオン(ゲームの始まり)ですね。

ここから、第191回の寄稿で述べた時間軸をよ~く追って、株式市場と向き合う必要があります。大幅下落はないとか、暴落はないとか、決めつけること、決してなく。
過去のこの寄稿やスペースで述べてきたミンスキー・モーメントは、状況によってあり得るわけですから。

ミンスキー・モーメント~長く隠れていたリスクが突然顕在化し、投資家のろうばい売りによる資産の投げ売りがマーケットの暴落を誘発する瞬間。

僕は、明確に、第191回の寄稿で、イエレンさんがTGA(米財務省一般勘定会計口座)の再構築にあたる時期、いくつか、さらに米地銀など、銀行が倒れる可能性がありますね、と述べました。この時期(TGAの再構築にあたる時期)を、過去の寄稿で「天王山」と表現しました。そういう、それほどの時期です。

上記の3つ目のブルームバーグニュース
債務合意巡る安堵感は短命か、TB大量発行に注目移る―米債券市場
これが、イエレンさんがTGAの再構築にあたって焦点になることの重要な一つです。

これから、株式市場がラリーしようがそうでなかろうが、まずは、

1点目~TGAからのドローダウン(お金の引き出し)がいつ止むのか?


(別の言い方をすれば、いつ景気刺激的でなくなり、QT効果が相殺されなくなり、QTもろかぶりの状態になるのか)

2点目~TGAの再構築


(別の言い方をすれば、金融市場から著しい流動性が吸収される可能性が極めて高い時期)

これがとっても重要なことです。売り目線でいる人、売り方というのは、この2つの期間、この時間軸をよく見て、行動をとるという事だと僕は思っています。TGAの再構築時の株式下落をにらんでという意味です。

リバースレポの窓口に行っているマネーマーケットファンドからのT-Bills(国庫短期証券・割引債)に対する需要が豊富にあるでしょう。ただ、差し引きネットで、タイト(引き締まり)、ネガティブな状況が作られるであろうと現時点では思っています。

前回一番直近で、TGAを再構築しなければならなかった時期は、2021年12月中旬から2022年6月を通しての時期でした。この間、株は約2割下落しました。

僕は、このようなことを、今日も、十分に意識しています。

第190回の寄稿で述べたことは、ひっくり返るくらい重要なことです。
債券のQEの時代がやってくる」「2024年からその先にわたっての国債買戻し(バイバック)を米財務省が主導する
これは、2024年からその先にわたって、という時間軸。2024年初頭からの事です。

まずその前に、本日述べておりますことが、時間軸として先です。




第193回へ続く




最後に …
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第138回~

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アウトライヤー
より。外れ値です。でも異常値ではありません。
笑って許してくださいね。ごゆるりとお時間ある時ご覧になってください。
背景にある経歴:80年代後半から、ペインウェバー証券会社、メリルリンチ証券会社、ベアー・スターンズ証券会社等々の外資系証券会社東京支店法人営業部門に勤務。外資系企業生活で24年の歳月が流れました。
ペインウェバー証券会社ニューヨーク本社にて、2名のメンターのもと、米国株式業務を基礎から習得。なぜ、2名だったかと言いますと、フロントオフィス業務用に1名=MIT出身のトレーダーで数学者、バックオフィス業務用に1名=米国では名の知れたバックオフィスの専門家でした。当時、NY証券取引所にもしばしば、足を運び、入り口から出口まで、叩き込まれました。その後、日本国内の機関投資家向け外国株式営業に携わり、メリルリンチ証券会社とベアー・スターンズ証券会社では、それぞれ東京支店法人営業部門外国株式営業部長として、東京、ニューヨーク(ウォール街)、ロンドン(シティ)を中心に、アジア諸国も含めて、世界中を飛び回りました。グローバル株式・金融業務に従事する上で、メリルリンチ証券会社では、当時のメリルリンチ・グローバル株式営業部門におけるアジア地域2名のグローバル・エクティ・コーディネーターの1人として、米国株式を中心に、グローバルに株式業務推進役の職責も兼務。(この時とっても楽しかったです)
2012年2月に外資系企業生活を終えました。
同2012年年春から、日本企業の顧問に就任。
一貫して、この30年超の期間、何度も何度も現地に足を運び、そこにいた人々と直接仕事をした事を含めて、アメリカの金融政策、アメリカの株式市場を見つめてきました。
🍅注意事項
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