「spring has come!」
若い頃、ファッション誌の春の号が出る頃になると、どの雑誌も毎年似たような特集だとわかりつつもわくわく待ちかねていた。
当時はバイトの最低賃金が数百円で、私が働いていた本屋も時給800円くらい。
週に数回数時間入ったとしてもたかがしてれている月給で、狙っていたお洋服に必ず購読していた雑誌たち、渋谷waveにしか置いてなかった60年代ポップスのCDやお昼ご飯、加えて数冊の「春号」を買うのだから、それはもうカツカツで、出たばかりのお給料が数日ですっからかん!なんてことが多かった。