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【あ】赤毛のアンの三つ編み

私が通っていた女子高校はその偏差値の低さゆえ徹底管理されており、「ショートヘアは耳を出し、肩についたらふたつ結び(ツインテール!)、編めるようになったら即三つ編み」という校則がありました。
登下校での出逢いにまさに血道を上げていた同級生たちはそれを非常に嫌がって、見回りの教師が来ないエリアまで来ると速攻髪を解いていました。

ところが私は、幼少期から『赤毛のアン』や『大草原の小さな家』シリーズを読んで育っていたため、そもそも三つ編みがだーーい好き!
中3でその女子校に面接に行く時も、三つ編みをピンで留めた、今も大好きな髪型で望み、入学後に「あの三つ編みアレンジの子」と言われたほど。(このやたら校則が厳しい学校の面接に「アレンジヘア」で来るとかマジで何?という意味)それゆえ、なぜ皆があれほどこの髪型を嫌がったのか、正直今も理解不能。

腰までのロングヘア時代、高速で髪を編めることをよく褒められて、誇らしく思っていました。
長すぎる髪は、マフラーとか帽子と同じカテゴリに入ります。

真冬のカナダにオーロラを観に行った時、ひとりで道に立っていたら、
通りすがりの先住民族の男性に「同じ髪型だね!僕たちの民族のスタイルなんだよ」と話しかけられました。
三つ編みは日本の女の子たちも昔からやっている髪型ですが、そういえば、『赤毛のアン』もカナダだなと、20年近く経った今気づきました。

女子高生たちは、「校則のギリギリを攻める」とか言いながら、めちゃくちゃゆるーい三つ編みにしたり、「フィッシュボーン」を練習したり、あれこれ闘っていて可愛かったな。(同名のバンドのレコードジャケットで、フィッシュボーンの女性の後ろ姿だけのってなかったかしら? それを観て練習した記憶があるんだが)

今は男子を目指しているので(説明しないスタイル)ショートヘアなのですが、
それでも前髪が伸びてくると無意識に編み込んだりしています。
最近なんでも「文化の盗用」とか言われるけれど、自由に好きな髪型を楽しめば良いのに。
「それをする」時、そこには好意と憧れしかないのだから。

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