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あんず味のアイスキャンディ

私が小学生の頃は、酒屋さんに空いたビール瓶を持って行くと、大瓶1本につき数円がもらえるシステムがあって(今もあるのかな?)、うちでは子供の仕事でした。
小学校卒業のときに143センチしかなかった小柄な私にはちょっとした重労働でしたが、当時近所の酒屋さんにしか置いていなかった、森永の「みぞれ」というアイスキャンディが大好きで、もちろん小学生に運べる精一杯の本数をもってしても50円には届かなかったので、それが買えるお小遣いを握りしめてよちよちガチャガチャお店へ向かったものです。

みぞれの素敵なところは、その頃主流だったイチゴ味やメロン味ではなく、
「グレープフルーツ味」と「アプリコット味」の2種類だったこと!(CM画像を見たら知らない味がいっぱいあってびっくり)
どちらも甘味が強くなくさっぱりしていて、グレープフルーツ味にはちゃんとほのかな苦味もあって、この年齢でこの苦味を享受している自分、最高に大人!と、密かにほくそ笑んでいました。

しばらく経つと日吉という田舎町にもコンビニが次々出来て缶ビールが主流になり、親が家で瓶ビールを飲む機会がぐんと減ると酒屋さんに行く機会が減り、気づいたらみぞれバーが60円になっていて、その頃にはよりお洒落だと感じていたアプリコット味が店頭から消えていて、その後、まったく見かけなくなってしまいました。

それから20年近く、ことあるごとに「みぞれ」美味しかったな、雪印の「宝石箱」とは違った方向にお洒落だったんだよ、なんてしみじみ思い出していたのですが、なぜかこのアイスを私ほど好きだった人にこれまで出逢ったことがなく(なんなら一緒にビール瓶運びをしていた妹もあんまり憶えてないくらい)、なんでー??って感じだったんですが!
まさに先ほど!!この記事を書こうとネットで調べたら、2009年に「みぞれバー」としてグレープフルーツとアプリコット入りの箱が! 
そして、去年にセブンイレブン限定でグレフル味だけ再販してた!!らしい!!
ガガーーン!!!
知らなかったーーー。。。今年もまた出してくれますように。

画像お借りしました🧡

そんな私をこれまで支えてきてくれたのが、お馴染みミナツネの「あんずボー」です。
ほぼ90%の割合で噛みちぎった上部が斜めに切れてしまう、小さなスティック状のビニール袋のアレです。
冬生まれのせいか、暑いのが本当に得意じゃないんだけど、酷暑の中のアイスって甘すぎる!!
そんな私にはぴったりのあんずボー。果肉入りなので、これまた懐かしいチューペット的なアイスより「自然なものを食べている」気分が嬉しい。
スーパーで安く売られ出すと夏が来たな、という感じ。時折買っては凍らせて楽しく食べています。

今こちらも調べたら、なんと関東地方でしか売られていないらしい。
これもまた、絶対なくなって欲しくない、懐かしい昭和の美味しさです。

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