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心と体を整える

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自分のペースで生きるために、自分に合った速度や距離を把握して、コンディションを整えていく方法をまとめています。
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休みの日は休む

デジタルハリウッドSTUDIO山口が閉校し、6年ぶりに仕事の予定がない日曜日を過ごしています。 「6年ぶり」というのは誇張し過ぎですが、この6年間は日曜≒平日でした。 久々に何の予定もない日曜を手に入れたので、午前中は山口情報芸術センター[YCAM]で映画を鑑賞、午後にこのnoteを書いています。 映画版「Afternote」お薦めです。 独立すると休日の定義が曖昧になる私が敬愛する立石裕明さんの講和のなかに、実家の旅館の女将である母親に労働時間を尋ねた際のエピソード

ときにふりかえる

10期目を終えて、ふりかえりをしています。 KPTというフレームワークを使って、節目にふりかえりをするのが恒例行事になっています。 今回は弊社のふりかえりを共有してみます。 Keep(継続)売上は第9期並みの水準 弊社の売上は、良くも悪くも横ばいです。 ただ、お客様は増えたり減ったりと常に変化しているため、新規の依頼が絶えず続いているとポジティブに捉えることにします。 パートナー様からの受注増 碌に営業をしていない弊社は、パートナー様からの依頼と他社からの紹介を

自分を信頼する力

自己評価が低い人が多いよね、というような話をしていました。 自己評価という言葉は、自らが生み出した成果物を評価するといった文脈で使われることもあれば、自己肯定感といったニュアンスで使われることもあります。 今回の場合は後者のほうで、「どうせ私なんて」というように自虐的な態度を取る人が増えてきたような気がしています。 自己肯定感の歴史は意外と浅い自己肯定感という言葉の出自は意外と新しく、1994年に臨床心理学者である高垣忠一郎によって提唱されたものです。 自身の子どもを

自分を機嫌よくさせる

今週はレコメンドされた藤井風のライブセッションを視聴しました。 いや、良すぎんか。 ドラッグストアの店内などでよく耳にするヒット曲も、アレンジが変わると全然印象が違いますね。生音のほうが楽曲と声の良さが引き立ちます。 何より全編を通してポジティブな空気が溢れ出していて、とても穏やかな気持ちになります。おそらく彼は、他者志向性を持ったギバーでしょう。 ポジティブであるためにストレスを減らす他者にポジティブな影響を与えるためには、まずもって自分自身がポジティブな状態でなけ

不安は一生つきまとう

縁あって、母校でお話をさせていただくことになりました。 いまの大学生とは2回り以上歳が離れているので、もはや親子ぐらいの隔たりがあります。そんな彼らにとって有益な話ができるかどうかは分かりませんが、お役目なのでがんばります。 私が伝えたいことはほぼこのnoteに書いていて、ゲームチェンジは何度も訪れるということ、何事も永遠には続かないということ、そして不安がなくなることはないということです。 Webデザイナーなんかいなかった大学生時代、たまたまマルチメディア論のゼミに入

期待を手放すことにした

SIY6日目が終了しました。 ここからの1か月間は実践の期間です。受講生同士で1対1のバディを組み、学びのふりかえりや日々の気づきを相互でシェアしながら、1ケ月後の全体シェアリングに向けてトレーニングをしていきます。 私が重点的にトレーニングしたいと感じたのは、リーダーシップ&インテグレーションという章に登場した「コンパッションを持ってリード」するというワークです。 自分自身への思いやりを実践するセルフ・コンパッションについては以前も少し書きましたが、今回は他者との関わ

自分に手紙を書いてみる

今週から「人生を変えるSIY」というセッションに参加しています。 SIY(Search Inside Yourself)とは、Google社の20%ルールから生まれた、マインドフルネスに基づくカリキュラムです。 このプログラムでは、マインドフルネスから始まり 自己認識、自己管理、モチベーション、価値観、レジリエンス、コンパッション、共感、共感疲労、リーダーシップなど…このnoteでも過去に登場したような内容を、ワークを実践しながら学ぶことができます。 当初はGoogle

決断疲れに効く薬

私たちの日常は意思決定の連続です。ビジネスでもプライベートでも、何かしら決断しなくてはならないという場面はたくさんあります。 どの服を着ようか、どの靴を履こうか、ご飯にしようかパンにしようか…などなど、私たちは1日に35,000もの決断をしているといわれています。 今回はより良い決断をするための方法について書いてみます。 すべての選択肢に正解があるわけではない「決断するのが苦手」という人は多いのではないでしょうか。こういう人は優柔不断と呼ばれます。会社を経営している事業

ネガティブにとらわれない思考法

前回は2023年の初投稿ということで、「ポジティブな未来を想像しよう」という、いつもよりメッセージ性の強いタイトルにしました。 これは肯定的な未来志向を、言葉を変えて表現しただけのことではありますが、あえて行動を喚起する言い回しにしたのには理由があります。それは、自らの強い意志を持って「しよう」としない限り、ポジティブな未来を想像することは難しいからです。 そして、ポジティブな未来を想像しようとしたときに必要な感情のひとつが、「エジソン」の歌詞に繰り返し登場する自尊心です

スマートな目標を設定する

前々回の記事の最後に、「適切な目標設定のコツについて書いてみようと思います。」と書きました。 今回は一週遅れでそのことについて書いていきます。 バックキャスト思考についておさらい前々回の投稿内容を思い出すために、まずはバックキャスト思考について、おさらいをしていきます。 バックキャストは、未来の目標やビジョンを描いて、そこに向かっていま何をすればよいかを考える思考法です。そして「ありたい未来の姿」から逆算するバックキャスト思考が、肯定的な未来志向に役立ちそうだという話で

見たことがない世界が未来

数回にわたって、メンタルが弱った状態から回復する力(レジリエンス)を構成する、3つの個人内要因について触れています。 今回は「肯定的な未来志向」について改めて考えていきます。 未来は変動する不確実なもの「不確実性(VUCA)の時代」と言われて久しいですが、これだけ想定外の出来事がたて続けに起きると、そもそも未来って不確実なものだよね…と、改めて認識した方も少なくないのではないでしょうか。 2020年、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行により、世界各国でロ

悲しみとの向き合いかた

前々回の投稿から、メンタルが弱った状態から回復する力(レジリエンス)を構成する、3つの個人内要因について触れています。 今回は「悲しい」というマイナス感情について考えていきます。 「悲しみ」は「怒り」よりも厄介前回、怒りのピークは最初の6秒間と言われていて、これをいかにやり過ごすかが重要だと書きました。 2014年にベルギーのルーヴェン・カトリック大学で行われた調査によると、人間の感情を27種類に分類して、それぞれの持続時間を収集したところ、「悲しみ」が最も長く、120

怒りをコントロールする

前回の投稿から、メンタルが弱った状態から回復する力(レジリエンス)を構成する、3つの個人内要因について触れています。 今回は「感情調整」について、私なりの見解を書いてみます。 感情は伝染する仕事をしているときは、できるだけ機嫌が良い状態を保とうと努めています。なぜなら、感情は自分自身はもちろんのこと、一緒に仕事をしている人たちのパフォーマンスにも影響を与えるからです。 私たちの脳内には、ミラーニューロンという神経細胞があります。またの名を「共感細胞」とも呼び、他者に対し

自分を飽きさせないために

前回の投稿の最後に、メンタルが弱った状態から回復する力(レジリエンス)を構成する個人内要因として、次の3因子を紹介しました。 その中から今回は「新奇性追求」について、私なりの見解を書いてみます。 仕事に慣れると感性が鈍る「新奇性」とは、目新しさ・物珍しさのことです。新奇性を追求する姿勢を維持することは、仕事を長く続けていくうえで重要な要素のひとつです。 誰しも新人の頃は、初めてのことや分からないことのほうが多いので、あらゆることに興味・関心をもって、意欲的に仕事と向かい