河口隆@わたしたち

「仕事観」について毎週日曜日に投稿します。たまに生成AIや地元の話なども。ゼネラリスト…

河口隆@わたしたち

「仕事観」について毎週日曜日に投稿します。たまに生成AIや地元の話なども。ゼネラリスト志向エンジニア。株式会社アワセルブス 代表取締役 / ファブラボ山口 / デジタルハリウッドSTUDIO山口TR / 山口県よろず支援拠点CO / JADP認定マインドフルネススペシャリスト

マガジン

  • ポジティブな未来を想像しよう

    P.F.ドラッカーの「すでに起こった未来」という言葉に準えながら、テクノロジーの進化について綴っています。主に生成AIで遊ぶマガジンです。

  • その情報は誰のためのもの?

    情報発信やマーケティングについての記事をまとめています。

  • 心と体を整える

    自分のペースで生きるために、自分に合った速度や距離を把握して、コンディションを整えていく方法をまとめています。

  • クリエイティブの源泉

    未来学者アルビン・トフラーの「生産消費者 (prosumer) 」という概念に準えて、「人は何をきっかけにつくる人になるのか?」ということについて考察しています。

  • 計算のないものへの愛情

    偶発的な出会いがもたらす効果についてまとめています。

最近の記事

  • 固定された記事

多様性を活かす

新年度が始まりました。 所属する組織に新しいメンバーが加わったり、取引先の担当者が異動したりと、関わる人たちが変わるだけで気分も変わります。 支援機関やスクールで仕事をしていると、おのずと関わる方々が変化していきます。毎日会うメンバーを固定化させないことは、飽きずに仕事を続ける最も有効な方法のひとつだと思います。 一方で、弊社のような小規模事業者では、転勤や異動などによる人の入れ替わりがないため、どうしてもメンバーが固定化しがちです。 今回は、そんな小さな組織において

    • 目標を達成する才能

      トレーナーとして所属しているデジタルハリウッドSTUDIO山口で、就転職を考えている受講生向けに企画された、「キャリアステップ応援会」というトークイベントのファシリテーターを担当しました。 東京・福岡・山口の3拠点を繋いで、未経験からクリエイティブ業界への転職を目指す方々に、現状と展望をお伝えしました。 今回は、イベント内で印象に残った話題を、差し障りのない範囲で共有していきます。 コロナ明けの業界動向コロナ禍が落ち着いて、クリエイティブ業界に変化が起きています。 緊

      • ひらめきをカタチに

        夏が近づいています。 今年の夏休みは「やまぐち高校生ハッカソン2024」というイベントでファシリテーターを担当させていただきます。 ハッカソンとは、ハック(hack)+マラソン(marathon)の混合語です。 与えられたテーマに対して、ソフトウェアやサービスを短期間で開発し、アイデアの斬新さや技術の優秀さなどを競い合うイベントです。 今回のハッカソンでは、イベント会場でのアイデア創出から試作品(プロトタイプ)制作 までをサポートするだけでなく、「やまぐち高校生ICT

        • 投資なくして利益なし

          昨年にも増して、生成AIセミナーのご依頼が増えています。 7~8月は週1回ペースで講師を担当させていただくことになっており、ありがたい限りです。「過度な期待」のピークを越えても、勢いは衰えません。 それもそのはず、総務省の発表によると生成AIを利用している日本人は、わずか9.1%に留まっているそうです。 アカウント登録せずとも無料で利用できるにも関わらず、ChatGPTやCopilotに触れたことがない方が90%以上いるということになります。 初心者向けセミナーのニー

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        マガジン

        • ポジティブな未来を想像しよう
          25本
        • その情報は誰のためのもの?
          11本
        • 心と体を整える
          17本
        • クリエイティブの源泉
          9本
        • 計算のないものへの愛情
          7本
        • 自分のスキルの見つけかた
          10本

        記事

          クリエイターは目指すな

          バイブルのように読み返している一冊の雑誌があります。 『サイゾー』2010年7月号です。 この号には、かつてハイパーメディアクリエイターと呼ばれていた高城剛と、『WIRED』誌の編集長クリス・アンダーソンによる著書『フリー』の監修者である小林弘人の対談が掲載されています。 この14年前の対談で語られている内容が、生成AIが台頭する昨今いよいよ現実味を帯びてきたと思い、また改めて読み直しています。 デジタルを売るという行為がかっこ悪くなる古い本は、ときに預言書のような役

          クリエイターは目指すな

          ノンバーバルを意識する

          BGM用YouTubeチャンネルを作るため、類似ジャンルのチャンネルをリサーチした際に、日本語のタイトルと説明文を掲載している動画が意外と多いのが気になりました。 せっかく映像+音楽という、言語を越えて人々に直接訴えかける力を持っているコンテンツを、YouTubeという世界的なプラットフォームで発信するのに、日本語を使うのは勿体ないと思ってしまいます。 日本人だけをターゲットにするのであれば、日本語で発信したほうが伝わりやすいのは間違いありません。 しかし、グローバルに

          ノンバーバルを意識する

          BGM用YouTubeチャンネルを作ってみた

          遅ればせながら、音楽生成AIにハマっています。 Sunoの最新バージョン「v3.5」が4分まで生成できるようになったことで、延長なしでまるごと一曲書き起こせるようになったからです。 有料版はWAV形式でのダウンロードにも対応しています。 Text to Music を牽引する Suno とは?Sunoは、ボーカルと演奏を組み合わせた曲や、楽器だけの楽曲を生成できる音楽作成サービスです。 独自のWebサイトだけでなく、Microsoftとの提携によりMicrosoft

          BGM用YouTubeチャンネルを作ってみた

          そして誰もいなくなった

          昨日は山口県中小企業診断協会の「令和6年度第1回経営診断フォーラム」にお招きいただき、セミナーを担当させていただきました。 「診断士の皆さまに知っていただきたいICT活用最前線」というテーマで、主にデジタライゼーションに焦点を絞って、デジタル技術を使った業務効率化に繋がる3つのトレンドを紹介しました。 ノーコード 自動化(オートメーション) マルチモーダルAI 今回はそのセミナーでお話ししたことを振り返ってみます。 ノーコード~プログラミング不要の開発ノーコード

          そして誰もいなくなった

          自分を信頼する力

          自己評価が低い人が多いよね、というような話をしていました。 自己評価という言葉は、自らが生み出した成果物を評価するといった文脈で使われることもあれば、自己肯定感といったニュアンスで使われることもあります。 今回の場合は後者のほうで、「どうせ私なんて」というように自虐的な態度を取る人が増えてきたような気がしています。 自己肯定感の歴史は意外と浅い自己肯定感という言葉の出自は意外と新しく、1994年に臨床心理学者である高垣忠一郎によって提唱されたものです。 自身の子どもを

          自分を信頼する力

          軽はずみに始める

          毎日のように生成AIを活用しているうちに、あることに気付きました。 クリエイティブの心理的ハードルが、日増しに低くなっているのです。 わたしたちの仕事は、「なにをつくるのか?」から考えることが多いです。0から1を作るとき、その選択肢は無限にあります。 無限にあるものから候補を絞り取捨選択するという行為は、けっこうな時間と脳のエネルギーを消費します。 その時間とエネルギーを、生成AIを活用することでかなり削減できるようになってきました。 たたき台の作成が容易になった生

          軽はずみに始める

          AIは感覚を手に入れた

          OpenAIが「GPT-4o」を発表しました。 このモデルでは、音声、視覚、テキストのリアルタイム処理ができるようになり、従来のAIモデルを大きく上回る性能を誇ります。 生成AIは開発競争が過熱しており、各社が新モデルを続々と発表していますが、ここへ来て本命のChatGPTが大きく一歩抜きん出た印象です。 リアルタイムに音声で対話ができるGPT-4o最大の特徴は、テキストだけでなく音声や視覚なども単一モデルで処理することができるようになった点です。 百聞は一見に如かず

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          人生の周期に合わせる

          以前の投稿で、気の流れは180年周期で繰り返すという思想について書きました。もう少し短いサイクルに、12年周期の春夏秋冬理論があります。 シンプルですが、信憑性が高い考え方です。 春夏秋冬理論とは春夏秋冬理論では、人生を3×4=12年のサイクルで進行すると考えます。 12年を「冬(導入期)」「春(成長期)」「夏(成熟期)」「秋(衰退期)」という4つの季節に分けて、各々が3年間続くとされています。 このサイクルは生まれてから死ぬまで繰り返され、それぞれの季節に最適な行動

          人生の周期に合わせる

          とりとめのないこと 2024

          GWなので、去年に倣ってとりとめのないことを書きます。 ガールクラッシュと矢沢あい今週はTikTokにレコメンドされたXGの動画を視聴しました。 かっこよ。 XGは日本の7人組HIPHOP / R&Bガールズグループです。アメリカ、オーストラリア、シンガポール、マレーシア、アラブ首長国連邦など海外の大型フェスに出演するなど、最初からグローバルを主戦場として活動しています。 avexが2017年より5年間かけて育成した「X-Galaxyプロジェクト」の集大成となるグルー

          とりとめのないこと 2024

          自分を機嫌よくさせる

          今週はレコメンドされた藤井風のライブセッションを視聴しました。 いや、良すぎんか。 ドラッグストアの店内などでよく耳にするヒット曲も、アレンジが変わると全然印象が違いますね。生音のほうが楽曲と声の良さが引き立ちます。 何より全編を通してポジティブな空気が溢れ出していて、とても穏やかな気持ちになります。おそらく彼は、他者志向性を持ったギバーでしょう。 ポジティブであるためにストレスを減らす他者にポジティブな影響を与えるためには、まずもって自分自身がポジティブな状態でなけ

          自分を機嫌よくさせる

          振り子は必ず揺り戻す

          山口アーツ&クラフツ2024に行ってきました。 山口アーツ&クラフツは、山口在住のクラフトアーティストを中心に2006年から継続的に開催されている老舗イベントです。毎年この時期になると150組以上のクラフト、アート作家が全国から山口市へ集まります。 量販店はお目にかかれない、独特の個性を持ったモノたちと出会える機会として、毎年とても楽しみにしています。 アーツ&クラフツのルーツであるデザイン運動アーツ&クラフツのルーツとなっているアーツ・アンド・クラフツ運動(Arts

          振り子は必ず揺り戻す

          アイデンティティの音楽

          久々にDJをやりたい欲が沸いています。 過去にネットにアップしていたDJ MIXを、久々に聞き直していました。 余裕で15年とか経っていてびっくりします。 WinMXで得たDJ MIXの知見DJ MIXにのめり込むようになったきっかけは、2001年にリリースされたWinMXというPeer to Peerを用いたファイル共有ソフトです。 当時、Napsterをはじめとするファイル共有ソフトは、著作権を無視したファイル交換が日常的におこなわれる違法コピーの温床として問題視さ

          アイデンティティの音楽