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「子どもに同じ思いをさせないように」。その実現の前に「そんな思い」をした自分の心のケアを。

わたしが母親になって大失敗したと
思うことの一つに

自分が経験した「嫌なこと」を
体験させないようにと
思い過ぎていた

ということがあります。

誰でも、
自分がされて嫌なことは
人にはしない、ということを
学んでいますし

わたしも余裕がある時なら
できるし、できてきたと思いますが


子どもを生んで
心身が変わって
命の最前線と向き合っている
母親にとっては
簡単なことではありません。

なぜ、簡単ではないか、
仕組みをお話ししますね。

わたしは、
「話を聞いてもらえずに寂しかったから
子どもの話は聞いてあげよう」と
思っていました。

「話を聞く」ことは
やり続けていたのだけれど、

わたしはすでに子どもの頃に
自分にとって「寂しさ」とは
「親と子のつながり」として
受け入れてい終わっているのです。


「寂しさ」は
親子関係に必要なものだと
学んで信じている状態です、

「話を聞く」ことはできても
他の部分で、どんどん「寂しさ」を
与えることをしてしまうのです。


「寂しさ」=「愛」と
受け入れてきたので

子どもを
「愛しているよ」「大切に思っているよ」
と表現をしようとすればするほど、
「寂しさ」を無意識で与えていきます。


「寂しさ」を与えている自分に気がついて、

「もう、やめよう」
「なんで、こんなことをしてしまうんだろう」
と自己嫌悪に陥って、

どんなに「もう、しない!」と決めても、
どんなに頑張っても、
まったく効果ありません。

心の奥底で
何十年も「寂しさ」=「愛」
だと認め受け入れて
信じてきってきたことを

頭で何度か決めたことでは
変えられなくて、
そんな決意は、
足しにならないんです。

「寂しさ」は子どもと親をつなぐ感情。

「親子」にとって
必要で正しい感情だと
思い込んでいたので、

親であるわたしも、
たくさん寂しさを感じました。

子どもに「寂しさ」を与えて
わたしも「寂しさ」を感じる。

子育てがしんどいに決まっていますね。

だから
「子どもに同じ思いをさせないように」の
思いを実現させるためには

まず自分が子どもの頃に感じた感情を
自分を理解し、
受け入れることが先なのです。

わたしなら
親子の絆を「寂しさ」と信じている
自分を変える必要がありました。


わたしは「寂しさが相応しい人」だと
自分を信じてきたので、

そんな自分が信じている「自分らしさ」を
変える必要がありました。

わたしは知らなかったので
息子には、本当に迷惑をかけました。

子どもの前に、
まずわたし自身だったということを
痛感しています。

あんなに決めて
あんなに失敗をして
あんなに頑張って苦しんできて
無理なのだから
自分はもうダメなのかと
諦めていたものの

ただ、順番がちがっていたんだと
思えばわたしは勇気が出ます。

自分のケアをしながら
自分の信念を変えれば

自分も、子どもも
自分らしく在れる
子育ては実現するということに。


最後に。

幸いなことに、
子ども自身が「寂しさ」を感じているかは
別の話です。

わたしは寂しさを与えてきたつもりだけれど
息子がどう感じているのかは
息子が決めること。

わたしは、自分が寂しいのだから
親も寂しいと思っていましたが、

後から聞いたら、
母親は娘であるわたしとの関係で寂しさなど
一切感じていませんでした。

わたしとは「心が通っている」と
思っていたそうです。

相手がどうであるか、は
自分が自分を受け入れた後に
見えてくるものなので、

相手を知るためには、
やっぱり自分を受け入れること
から始まるようでした。

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