昼寝のメリットまとめ_アナタが昼寝を上手に使うために

昼寝のメリットまとめ:アナタが昼寝を上手に使うために

ハイライト
・アインシュタイン、ダリ、アリストテレスは昼寝好き
・昼寝は浪費ではない。むしろ脳のパフォーマンスを最大化するテクニックだ。
・記憶テストは昼寝で2.08倍に成績UP!
・クリエイティブも昼寝で爆増
・昼寝は20分までにしておこう!

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シエスタを知っているか!?

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”シエスタ”とはスペインの習慣の1つ。お昼ご飯のあと13~16時までの間に長い休憩をする文化のことです。この休憩の間に昼寝をするヒトもたくさん。

実は、スペインの夏は非常に熱く、外は40度を超えるような猛暑になることもしばしば。そんな猛暑で働いても成果がでるワケありません。

彼らにとってシエスタは、効率よく働き、体を守るための自然の理にかなったベストな習慣だったのです。


偉人はよく眠る。

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・相対性理論で有名なアルバート・アインシュタイン
・スペインが生んだ奇跡の画家:サルバドール・ダリ
・古代ギリシャの最強哲学者:アリストテレス

彼らもよく昼寝をしていたことが判明しています。

昼寝はサボりの象徴のようにとられがちです。しかし、事実は全く逆。現代の脳科学では、脳のパフォーマンスを最大化するために”昼寝”は最高のエッセンスとなりうることが証明されています。

希代の天才である彼らが昼寝を好んでいたことは、実は理にかなった行動だったのです。


日本人の53.5%は昼寝をしている

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お昼に働く効率が下がるのは日本人だって一緒です。昼下がりは眠くなりますし、仕事の効率だって落ちるもの。2018年に行われた睡眠白書2018では3000人にお昼寝に関するアンケートが行われました。その結果、53.5%ものヒトが昼寝をとっていることが分かりました。

『アナタは昼寝をとりますか?』

昼寝は人生の浪費ではありません。むしろ、あなたのパフォーマンスを最大限引き出すとっておきのテクニックです。今回は、科学が解き明かす昼寝のメリットを余すことなくシェアしていきます!


なぜ、昼寝がとっておきのテクニックなのか?

■昼寝は記憶力を圧倒的に引き上げる

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多くの研究により、昼寝によって記憶力が上昇することが示されています。特に記憶を思い出す能力は昼寝によって非常に高くなることが知られています。

2019年にインドの大学生において行われたテストでは、学力が同じくらいの500人の参加者が集められました。彼らの半分は昼寝グループ、もう半分は起きているグループにわけられ、記憶テストを行いました。

その結果、昼寝グループのスコアは起きているグループの2.08倍高くなりました。このように、記憶力が昼寝によって加速するという研究はたくさん報告されています。


■昼寝は注意力を2倍に引き上げる

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注意力が世界トップクラスに必要とされる職業。それは宇宙飛行士です。NASAが実施した調査によると、40分間の昼寝をとってもらったヒトは注意力が100%増加しました。その後の研究で、昼寝の時間はたった10分程度でも大幅に注意力を引き上げることが分かりました。

私たちは宇宙飛行士ではありませんが、ちょっとしたミスのせいで多くの時間を無駄にしてしまう経験、ありませんか?

昼寝をすればそんなリスクを一気に減少させることができるかもしれません。


■昼寝は創造性(クリエイティビティ)を引き上げる

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2012年にGeorgetown University Medical Centerにより行われた研究では、昼寝をとってもらったグループの右脳が、起きている人に比べて活性化していることが示されました。

右脳はクリエイティビティを支配する脳の部位です。この部位が活性化していることはクリエイティビティがUPしていることを示唆しています。

研究リーダー:アンドレイ教授は「脳は役立つデータの大掃除や、分類、記憶の整理を昼寝の間に行っているのではないか」と結論付けています。

その際にアイデア同士が予期せぬ化学反応を生むと、独創的なアイデアが浮かび、クリエイティブな変化するのです。


■昼寝はもちろん健康にも良い

昼寝はポジティブな気分を高め、心臓発作のリスクを減らし、体重減少を助け、ストレスを減らし、運動能力を高め、作業精度を向上させることがわかっています。ここまで良いことが示されているのに昼寝をとれないのは本当にもったいないですよ!


もっと良い昼寝をとるために

■1番良い昼寝の時間とは?

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昼寝の時間は5~10分でも十分効果があります。仕事上の昼寝時間はこの程度で十分です。

20分を超える長い昼寝をすると、気分がネガティブになったりすることがあるので注意しましょう。

しかし、特にクリエイティブ性を必要とする場合、90分程度の昼寝によって効果を上げることができる場合があります。アイデアで八方ふさがりの際は試してみても良いかもしれません。

自分のライフスタイルの範囲でとれる睡眠時間を確保しましょう。


■昼寝をしたあとにすべきこと

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いきなり自分の仕事に戻るのはやめましょう。数分でもいいので、”起きるための時間”を用意することがアメリカの大手総合病院:Mayo Clinicによって推奨されています。これは、精神の疲弊を防ぎ、昼寝のメリットを長続きさせると考えられます。


まとめ

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昼寝は、脳のパフォーマンスを最大化する最高の方法です。

昼寝をとる時間がないと感じる人ほど、パフォーマンスを最大化する昼寝が必要です。眠らなければ回復できません。脳はすぐに疲弊します。しっかりと欠点を理解して、その穴を埋めれば、努力なしで今よりずっと効率の良い生活を送れるようになるかもしれません。


おしまい

このnoteは、世界中の論文を読み漁ることが趣味の私が、普段の生活や健康、美容などについて、根拠に基づいた意思決定をするための知識を提供していくnoteです。もう無駄に悩む必要はありません。

アナタの時間を、もっと楽しいことや自分の興味のあることに使うための情報を集めて書いていきます!


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引用

Mohammed, Mustafa Fadil, et al. "The Association between Short Nap and Memory Performance Using Concise Learning Method and Logical Learning Method among Private University Students in Selangor, Malaysia." Indian Journal of Public Health Research & Development 10.3 (2019).

https://www.faa.gov/about/initiatives/maintenance_hf/library/documents/media/human_factors_maintenance/managing_alertness_in_sleep_center_personnel.pdf

Tietzel, Amber J., and Leon C. Lack. "The recuperative value of brief and ultra‐brief naps on alertness and cognitive performance." Journal of sleep research 11.3 (2002): 213-218.

https://gumc.georgetown.edu/news-release/people-who-like-to-nap/

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