日本人の4割は1.5倍ボケちゃう睡眠時間になってる件。
「昨日、何時間くらい寝ましたか?」
睡眠時間が重要というのは誰でも知っていることですね。でも、睡眠時間は長すぎても、短すぎてもダメなんです。
正しくない睡眠時間をとってるヒトは
・認知機能低下
・認知症発症リスク増加
・仕事のパフォーマンス低下
などに関連していることが明らかになっています。
*https://mezame-project.jp/reality/ より
日本の1日の平均睡眠時間が6時間未満の割合はどんどん増加しており、現在39.5%を突破しています。このデータを見る限り、私たちの多くの睡眠時間は足りていません。
今回は、97,264人の参加者により判明した、科学的に正しい睡眠時間についてご紹介していきます。
そして、「睡眠時間を簡単に管理する方法」を紹介。
さらに、「睡眠の質を上げるためのヒント」も紹介していきます。
まずは、正しい知識を身に着けていきましょう!
「科学的に正しい睡眠時間!」スタートです。
97,264人のデータで判明した、最適な睡眠時間とは
研究チームは世界中から睡眠時間と認知機能についての追跡データを97,264人分集めました。そして、睡眠時間によって認知機能が低下するのかどうかを明らかにしました。
認知機能とは、
・ものを覚えたり、作業の順序を覚える能力
・作業中に効率よく情報をコントロールする、仕事に役立つ能力
のことです。この機能が落ちた状態が、いわゆる認知症です。
研究結果がコチラ。
6.5~7時間睡眠のヒトの認知機能を100%とすると、
「認知機能が低レベルまで下がってしまった人」は、
・6時間以下のショートスリーパーでは、140%多く低レベルに到達。
・7時間以上のロングスリーパーでは、158%多く低レベルに到達。
つまり、睡眠時間が「長すぎても」「短すぎても」認知機能は爆下がりしてしまうということです。
どちらかというと、寝すぎの方が寝なさすぎより脳にダメージを与えてしまうというのも面白い結果です。休みの日に寝だめしてる人、逆効果ですよ。
頭脳労働している人の場合、仕事のパフォーマンスも激しく低下するので、睡眠時間は適切にすることが本当に重要です。とはいえ、いちいち自分の寝てる時間を管理するのは面倒。
全部自動化しちゃえば、
いちいち記録をとったりする必要はありません。
睡眠時間を簡単に管理する方法
最も手軽に睡眠時間を管理する方法は「スマートウォッチ」です。
これだったら、付けて寝るだけでスマホに自分の睡眠データが自動で送られてくるので、自分は寝すぎだな~とか、寝なさすぎだな~ということが分かります。意外と良い時間寝てるかもしれません(笑)
さらに、睡眠の質も分かるので睡眠効率がどんなものなのかもわかります。
睡眠についての正しい知識を身に着ける。
睡眠についての知識をもっと深く学びたいのであれば、
睡眠学の第一人者:マシューウォーカー教授から学ぶのが一番良いと思います。大学の教授の功績の多くが論文の発行数や引用数で評価されます。多く引用された論文は、それだけ科学に貢献しているということです。
この教授の論文引用数は今の時点で20727本。これは睡眠分野ではトップクラスの成績です。
そのマシュー教授が執筆した、最新の睡眠科学の研究成果の総まとめとも言えるのがこの本。
この本を読めば、睡眠の重要性から始まり、眠りの質を高める方法まで理解することができます。睡眠の質は全ての活動の源になります。皆さんも試すと人生が変わるかもしれませんよ。
引用
Lo, June C., et al. "Self-reported sleep duration and cognitive performance in older adults: a systematic review and meta-analysis." Sleep medicine 17 (2016): 87-98.
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