ケアレスミスが多い人へ贈る。ミスを減らす8つの方法。
エッ、なすじゃなくてバナナ...?もう塗っちゃったよ...の図
ケアレスミスさえなければ...!!!くやしい…!🧨
ケアレスミスとは「注意しておけば防げたハズの間違い」のことを言います。ちょいと過去を振り返ってみてください。ケアレスミスで苦労した経験、ありませんか??
そう、テストでいつもなら間違うハズのないミスをしてしまったり、大事なプレゼンでレーザーポインターを忘れたり。意味不明な間違いで顔がポーッと真っ赤になってしまった経験、誰でもありますよね。
あんなに入念に準備したのに、これじゃ、パァだよ...
そんなケアレスミスを防ぐにはどうしたらいいの?と聞くと「気を付けるしかないよ」と返答が返ってくる場合があまりにも多すぎです。
気を付けられないから、間違うんだろーがー!
でも実は、ケアレスミスにはちゃんとした対策がいくつもあります。
ケアレスミスを防ぐ方法には、事前に防ぐ・作業中に防ぐ・作業後に防ぐ3つのパターンがあります。今回紹介する方法をつかって、意味不明な間違いを減らして成功をつかんでください!
マルチタスクを避け、一つのことに集中する🌠
同時にいくつもの問題を解決しようと頑張っても、残念ながら無駄です。
パソコンやスマホは複数のアプリを開いて作業しても大丈夫な時代ですが、人間の頭はそうではありません。
ケアレスミスを減らすためには”集中する”ことが必要です。まちがわないように問題に集中しなければいけません。
1つのことに集中したとき、100%の注意力を使えるとしたら、2つのことを同時に行ったら50%しか使うことができません。そりゃー、集中力も落ちるわ!って感じです。
ミシガン大学が2014年に行った研究によると、仕事を4.4秒中断しただけでミスが『4倍』にも増加することが判明しています。
人間の集中力なんてこんなものなんです。過度に信用するのは、頭の悪い行為です。ケアレスミスを減らしたいなら、できるだけシングルタスクの状況を作り出す必要があります。
通知オフ!📴
通知を見ると、チェックしなきゃ...見逃したくない...5分だけ...
いつから私たちはスマホの奴隷になったのでしょうか。
スクロールすればするほど、面白いモノが出てくるスマートフォンは、いつの間にか私たちを飼いならしています。
しかし、スマホは仕事とプライベートの区切りを曖昧にしてしまいます。たくさんの通知は私たちの頭をパンクさせ、強い疲労感を生み出します。脳の疲労はすなわち、ケアレスミスが増えることにほかなりません。
ミスをしてはいけない状況で、通知をONにするのは自殺行為です。
集中力をマネジメントする⌛
休憩は大切です。脳は長時間酷使できるほどタフに設計されていないので、集中力を保てる時間はたったの90分です。それ以上の時間、無理やり集中しようとしても、ケアレスミスが増えるだけ。休みましょう。
過去25年間の昼寝に関する研究を世界中から集めた結果、
「15分の昼寝」
は、30分~4時間の睡眠時間と同等の回復効果があることが判明しています。昼寝は疲労を回復させ、短時間でパフォーマンスアップできる最高の方法です。
間違ってもスマホやSNSを確認して時間をつぶさないようにしましょう。脳が回復するどころか疲弊して、かえってケアレスミスが増えます。
質問して事前に防ぐ🎤
担当者とのコミュニケーションも重要です。担当者と自分の間にズレが起こっていることはよくあります。本当によくあります。
チームの同僚や上司と1回会話するだけで避けられるミスは本当に多いです。勘違いで意図しないミスが起こってしまう。それすなわちケアレスミスです。
相手に自分の気付かなかった部分を確認してもらうことにも繋がります。1つの脳で気付けないミスは、2つの脳で気付けばいいのです。恐れず、コミュニケーションを取りましょう。
バカにできないダブルチェック✅✅
ダブルチェックは重要です。提出前に仕事を確認してもらいましょう。もし、確認してもらえるヒトがいなくても、時間や日付を改めて自分でチェックするだけでも、ミスは大きく減らすことができます。
薬剤師の基本的な業務として、「間違わずに薬を渡す」という行為があります。しかし、どんなに優秀な薬剤師でも間違いはあります。間違いをしないヒトはいません。
例えば薬剤師Aさんのミス発生率が1%だったとしましょう。彼1人だと100人に1人の割合でミスが発生してしまいます。
しかし、ミスの発生率1%のBさんとダブルチェックすると、ミスが発生する確率=1/100 × 1/100=0.01%になります。ミスの発生確率を1万人に1人の割合に抑えることができるのです。
ダブルチェックはそのくらい強力な方法です。
重要なタスクがある人なら、絶対に導入すべき方法です。
睡眠時間を7時間確保する🛌
いつも何時間くらい寝ていますか?
睡眠時間は7~8時間確保するのが理想です。
脳は、休息しないとすぐに披露してしまいます。昼寝である程度回復させることができますが、それでも日常の睡眠時間が足りないと異常をきたします。
7時間未満のショートスリーパーを集めてデータをとった所、うつ病の発生率は31%増加し、心臓病の発生率は48%上昇することが判明しています。
日本人の睡眠時間は先進国の中で「最低」です。
しっかり睡眠をとって、ミスをおかしやすい脳を作らないようにしましょう。
お風呂に入って睡眠の質をブーストする🛀
睡眠時間を確保するといっても、なかなか眠くならないし難しいよ...
そんな方に朗報です。お風呂には睡眠の質をブーストする効果があります。
お風呂タイムの最適な長さは『20分以上』です。
20分以上入ると、20分未満に比べて1.96倍も早く寝付けるというデータが示されています。さらに、入浴後90分くらいでベッドに入ると、『5倍の速さで寝付ける』ことも判明しています。
高い睡眠グッズをいくつも買いあさるよりも圧倒的に効果のある方法「入浴」を試さないのはもったいない。脳を休めてケアレスミスをなくすために、ベストな方法の一つです。
チェックリストを活用する📝
うわ、めんどくさい!って思いましたか?
でも、チェックリストはケアレスミスをなくすために超有効な方法です。
先ほど、ダブルチェックが有効だとお伝えしましたが、その理由はなんだと思いますか?
ケアレスミスは、勘違いや思い込みによって起こります。勘違いや思い込みは、自分の脳が作り出した幻想にすぎません。したがって、自分以外の脳を利用すると、ミスを減らせるのです。
チェックリストは考えてはくれませんが、思い込みによって霧のかかったようにモヤモヤして、いつの間にか無視してしまうチェックポイントを明確にしてくれます。
問題が明確なら、解決するのはカンタン。
チェックリストは思い込みを避けるための素晴らしいツールです。
ケアレスミスに悩んでいるなら、間違いやすいポイントをリスト化するだけでも大きな効果があるでしょう。
まとめ
ケアレスミスを防ぐ方法を8つ紹介しました。
事前にケアレスミスを防ぐ方法として「昼寝・睡眠時間の確保・お風呂」は強力な方法です。仕事前に脳が疲れていたら、ミスが起こるのは当然。まずはこれを試してみてくださいな。
作業中にケアレスミスを防ぐ方法として「シングルタスク・通知OFF・質問」もとても大事なことです。これらを徹底するかどうかはケアレスミスの発生率に直接かかわります。
作業後にケアレスミスを防ぐ方法として「ダブルチェック・チェックリスト」をご紹介しました。ミスが少ないヒトはいますが、ミスをしないヒトは存在しません。ミスを防ぐために自分以外を頼りましょう。大事な仕事ならなおさら必要です。
さぁ、ミスの少ないデキるヒト目指して、歩みを進めていきましょう!
引用
Altmann, Erik M., J. Gregory Trafton, and David Z. Hambrick. "Momentary interruptions can derail the train of thought." Journal of Experimental Psychology: General 143.1 (2014): 215.
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