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人に代わって本を書く、ブックライティングをする時のポイントまとめ

2000字くらいの記事を1本書くのと、10万字くらいの本を1冊書くのって、ビジネス書であろうと小説であろうとぜんぜん違いますよね。

誰かに代わって本を書く時のポイントをこちらの本から学んでみました。

本を書く時に考えるべきこと

そもそも、本を書く前に著者にインタビューするわけなのですが、その前にはいろんな準備が必要です。

本を出す時に考えることは、「相場」「読者(ターゲット)」「テーマ」で、これを編集さんとかと意見を交わしながらはっきりさせていきます。
「相場」っていう考えがおもしろかったのですが、これが理解できていないと、どんな本が世の中に足りてないかが分からないんですね。なので、著者の上阪さんは、書店などに類書をチェックしにいくようです。

「どんな本がこれからの世に求められているか」

この感覚をもつっていうのは、本をつくる時でなくても役に立ちそうです。

ターゲットについては、どのくらいの年齢でどんなことを考えている人たちかを想定し、彼らが何を知りたがっているのかを想像します。著者にインタビューする際には、読者が知りたがっていそうなことを質問する必要があるので、読者を想像することもとても大事なことでした。

テーマは、「その著者でないとならないこと」です。その人が本を出すことの意味みたいな感じでしょうか。著者が世の中からどう思われているかのポジショニングについても合わせて考えるといいようです。

世の中にこんな本が足りていなくて、読者はこんなことを考えていて、それを提供できるのがこの著者である、ということで、初めて本が生まれるんですね。

ブックライターの仕事は文章をまとめるのではなく、適切な素材を集め、相場に照らし合わせて読者をイメージしつつ、文章を構成していく仕事になります。

取材の際の大事なポイント

実際に取材となった時には、まず挨拶をちゃんとすること。それ以外に、上阪さんは服装もきちんとしたスーツで行くようにしてるようです。アーティストやスポーツ選手にインタビューする時もスーツで行くようで、服装によって信頼して話してくれるケースも多くあるようでした。

取材の際には、読者に代わりとして聞いているつもりで、話に興味をもって聞くこと。

取材については他に、WORDSの竹村さんがこのような記事を書かれてたので、ぜひ参考にしてみてください。

目次のつくりかた

インタビューやその他の記事など、集めた材料を分類し、目次をつくっていきます。タイトルや見出しなどは後で変更可能なので、この段階では何がどこにあるかの全体像を把握するために行います。

インタビュー自体は、出版社からの依頼の場合は、出版社から専門の業者に頼んで文字起こしをしたものがもらえるようですね。

キーワードを抜き出しながら、色分けした付箋を貼りつけていって資料をまとめていくようです。

文章の配分について

文章量が分かりやすいように、上阪さんはWORDファイルを40字×40行のオリジナルフォーマットでつくり、これを毎回守っているようです。文字数が長すぎると読みにくいため、上阪さんは一文を40~60字くらいにしているそうですが、40字で改行されると、一文の長さが視覚的に分かりやすいからですね。

章立ての配分も、原稿用紙5枚分(2000字)を一要素として50項目で250枚(10万字)と考えながらやると、章ごとの文章量がバラバラにならずにすみますね。

まずそもそも、読者に難しいような表現を使わないこと。分かりやすい文章を心掛けます。人に話すような言葉遣いが分かりやすくなります。

推敲のポイント

1)全体の大きな流れをチェック、論理構成は分かりやすいか
2)一気通貫で読めるかどうか
3)読者にとって分かりやすい文章になっているか
4)細かな表現のチェック、句読点や用語、文章のリズムはいいか。

覚えたことまとめ

【本をつくる時の事前準備】
・相場、読者、テーマを考える
・著者のポジショニングは

【取材】
・挨拶を怠らない
・服装にも気を使う
・著者を象徴するエピソードが引き出せるように
・著者が関係ないことを話しすぎる場合には、片手をゆっくり上げるなどして一度話を止めることも大事
・取材は2時間×5回が基本で、人によっていろいろ
・相場、読者、テーマを想定し、質問を用意できるとよい

【目次づくり】
・詳細につくり込んだほうが後の作業は楽になる
・すべての資料を読み込んで、キーワードごとに色分けしていく
・まとめられる項目はまとめる
・書き終わった項目については付箋を折り込んで見えなくしておく

【執筆作業】
・ですます調かである調かは書き始める前に確認
・40字×40行など使いやすい独自フォーマットをつくる
・話すような言葉遣いで分かりやすく
・1日60~70枚くらい書く
・原稿用紙5枚分(2000字)が一要素として50項目で250枚(10万字)が基本的な量。
・長丁場の作業なので、途中経過を早めにあげて先方に連絡しておくと、安心してもらえるかも。

【大事なこと】
関わる人たちのことを想像すること!
売れる本をつくるのではなく、いい本をつくること!

とても勉強になりました!本(特にビジネス書)を書いてみたい方は一度読んでおくといいかもです。


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