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『ルーンショット クレイジーを最高のイノベーションにする』からイノベーションが起こりやすい状態を図解しました

良著を濃縮還元してお届けするみじんこブックレビュー。今日は『LOONSHOTS<ルーンショット> クレイジーを最高のイノベーションにする』からルーンショットが生まれる状態を図解してみました!

個から全体は予想できない

すっごく目からうろこだったのは、「多は異なり」という言葉。こちらは個から全体は予想できない、という意味なのですが、単体の人と地球ってけっこう違いますよね。

機能分解したときには縮図になっているのかもしれませんが、ひき肉だけを見せられた時に、全体が餃子であることはすぐには分からないはず。全体と個の関係性というのをとても考えさせられた一言です。

ルーンショットを育てる構造

まずルーンショットとはなにか。ルーンショットっていうのは「誰からも相手にされず、頭がおかしいと思われるようなアイデアやプロジェクト」のことです。なかなか難しいんですが、それがルーンショットなのか、ほんとにアホなアイデアなのかが判断つかないところが悩ましいところですよね。

現在の常識で無視されたアイデアが日の目を見るまでに10年20年とかかかってしまうようなケースもこれまでにありました。たとえば薬だったり新しい機械だったり。数回の失敗でダメなものとされてしまうこともあります。ルーンショットはもろいんですね。なので、それが生まれる環境を保護してやらないと死にやすいのです。
ルーンショットが育ちやすい構造はこんな感じ。

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ルーンショットが得意なアーティスト集団とフランチャイズが得意な兵士集団を「両方とも」大事にし、分離しながら動的平衡を保つこと。

アーティスト集団はアーティストばかりを大事にする傾向があり、兵士集団は兵士ばかりを重要視する傾向があります。摂氏0度で水と氷が両方ある状態が保てるといい感じです。スティーブ・ジョブズは最初、アーティスト集団ばかりを大事にしてしまってたようですよ。バランスが大事。

アーティストが生き残るにはフランチャイズ(オリジナル製品・サービスの続編やアップデート)の堅実な稼ぎが必要なんですよね。フランチャイズが古く使い物にならなくなってしまう前に、ルーンショットを当てることが大事だったり。

ルーンショットには2種類ある

ルーンショットと言われるものには2種類あり、1つ目がプロダクト(新しい製品や技術)のルーンショット(Pタイプ)。もう1つが新しい戦略やビジネスモデルのルーンショット(Sタイプ)です。Sタイプの代表例としてはサブスクリプションとかダウンロードとか。

音楽CDとか、ぜんぜん買わなくなったし売れなくなりましたよね。20年くらい前はそれが主流だったのに。Pタイプのルーンショットは劇的に、Sタイプはゆっくり起こることも特徴です。

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アーティストとして、自分の中に両方もつっていうのもとても大事だなと思っています。ルーンショットを当てたい気持ちはとても分かる。でも、実のところほとんど当たらないから、毎日堅実にやることがあると、心も落ち着くと思うんですよね。そんなわけで今日も頑張っていきましょう!

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