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現代アートをもっと楽しむnote

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現代アートをつくったり見たりするのがもっと楽しくなるnoteです!
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記事一覧

ハシグチリンタロウ×山本尚志「GRAM FORCE」に寄せて~書のアイデンティティーとは何か

東京・天王洲のYUKIKOMIZUTANIで、現代アートのジャンルで活躍する書家のハシグチリンタロウと山本尚志による展覧会「GRAM FORCE」が開催中。会期は7月14日〜8月12日。 トークショーで、山本氏とハシグチ氏に「書のアイデンティティー」について聞いた。私は自分の作品に文字を入れることがあるが、自分のことを書家だとは思っていない。だが、文字の入った私の作品を、山本氏は「これは書である」と言う。 文字が入っていれば、山本氏にとっては「書」なのか。しかし、ハシグ

【検証】お絵描きAI(Midjourney)でえんとつ町のプペル「ルビッチ」の似顔絵を描いた場合。

AI作画時代に人間は何をすればいいのかを考えるシリーズ第2回。「えんとつ町」を題材に検証したシリーズはこちらをどうぞ。 ※あんまり「えんとつ町」のイメージと違う画像をつくる際は、chimneytownのタグは外したほうが良さそうです。(AIの学習を妨げそうなため) 今回はキャラ絵に挑戦してみます! 「えんとつ町のプペル」という物語に出てくるルビッチというキャラクターの似顔絵をAIで描いてみました! 帽子をかぶった少年を呼び出す まずは「えんとつ町」にいる帽子をかぶった

【検証】AI作画の時代に人間が勝てる領域を探る~Midjourneyで「えんとつ町」を描きまくった場合

キーワードを入れればわずか数分で驚くべき画像をつくってくれるAIができたようです。その名もMidjourney。なんか盛り上がってるのでさっそく使ってみたのですが、めちゃくちゃハマってしまいました。 ※あんまり「えんとつ町」のイメージと違う画像をつくる際は、chimneytownのタグは外したほうが良さそうです。(AIの学習を妨げそうなため)今後は自分も気を付けます! ルビッチくんの似顔絵にも挑戦してみたので、良ければこちらの記事もどうぞ! 「えんとつ町」をテーマにいろい

タグボートアートフェアに来てくださった方が作品の評論文を描いてくださいました!

先日行われたタグボートアートフェアに、アートラバーの方がきてくださってですね。作品を見ながらいろんな話を聞いてくださり、そしてこんな素敵な評論にまとめてくださいました! 本当にありがとうございます! 世界に対して、治療という染色をOUMAが施したとき、新しい色彩が生まれた。 個人的にはこの表現がとてもとても好きで、こんな風に言葉を紡いでくださったことには感謝しかないです。 人生には、いい時も悪い時もあるわけですが、作家を選んだ以上、創りつづけないといけないなと思うし、

【アート動画】オノマトペのある風景

オノマトペのある風景という新シリーズの動画をインスタグラムにアップしてるのですが、一部の作品を抜粋してこちらでご紹介します! 青山の雑踏甲府の桜上高地の森水音のする風景(烏鎮) 新潟の夜景雨の柳川銚子の電車大分の井戸これまで自分が旅してきて、思い入れのある場所をオノマトペの記憶と共に伝えられたらなと思っています。音はないけれど、その土地の雰囲気が伝わったらうれしいです!

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NFTに向けてデジタルアート作品をつくっています

現代アートとしての書について考える

現代アートとしての書の祭典、ART SHODO FESTA 2021を見に行ってきました。 出展された方の中で気になった作品について、ちょっと丁寧に考えて生きたいと思います。 ロミコさんの作品で「円相 THERMALMOTION」です。 ART SHODOというムーブメント自体はとてもおもしろくて、会場に置かれていたステートメントに加えて、「コンセプトを明確にするために考えたこと」を書かせる項目があったんですね。審査形式の展示なので、審査員向けコメントでもあると思うんで

#ライゾマティクス _マルティプレックス展から死ぬことのできなくなった世界について考える

東京都現代美術館でライゾマティクス_マルティプレックス展をやっています。期間は2021年3月20日(土・祝)から6月20日(日)まで。 時期的に事前予約がおすすめです! 会場では静止画の撮影がアリになってました。動画はダメです。 ちょっぴりネタばれしてしまうと、最初のほうの展示室にダンサーが踊る映像が流れているところがあります。その隣の会場では、彼女たちが踊ってたっぽい台とかが動いて映像だけが見えています。 2つの展示室が、ダンサーが踊っている映像を流した展示室、ダン

【現代アート読解】不便さによって世界への愛着を取り戻す~伊藤咲穂「Transfer / Stone」

現代アート作品を前に、考える楽しさを伝えたいという思いで続けている現代アート読解シリーズ。 今回は和紙を使ったインスタレーションを多く発表されている伊藤咲穂さんの「Transfer / Stone」について考えてみます。 ArtStickerの応援ページはこちら。120円から作家さんに応援メッセージを送れるので、好きな作家さんがいる時にはぜひ、フォローしたりStickerしたりしてみてください。 この作品は2021年3月6-7日に行われたタグボートアートフェアで展示され

アートフェアのメリットって作品を売る以外にもあるんだなぁって気づいたよ

改めまして、タグボートアートフェアにお越しくださったみなさま、ありがとうございました。 作品は2021年の3月17日まで特設サイトで購入可能なので、ぜひチェックしてみてください。 よく考えたら、私は「アートフェア」と名がつくものに出すのが初めてでした。(SICFは近いかもですね) なるほど、いろんなメリットがあるんだなぁって気づかされたと共に、日本でプロモーションするならこういう方法が良さそうだなーっていうのを、自分の覚書程度にまとめておきます。 アートフェアのメリット

タグボートアートフェア2021ついに開始!

初日にお越しくださったみなさん、ありがとうございます。お菓子の差し入れしてくださった方、へとへとだったので、甘いものありがたいです。 何より、このコロナの状況で足を運んでくださっただけでも大感謝です!また、こんな機会をくださったタグボートさん、そして一緒に展示させていただいた素晴らしい作家さんたちに感謝です。 開場40分前くらいの会場の様子がこちらです。ぎりぎりまでみなさん頑張ってらして、展覧会への意気込みを感じました。この作品をつくるのに、すごくパワーを使っただろうなっ

タグボートアートフェア2021展示設置の裏側

いよいよ、2021年3月6日から、2日間にわたるタグボートアートフェアが始まります! 【タグボートアートフェア2021】 日程 2021.3.6 (土) 11:00 - 19:00 2021.3.7 (日) 11:00 - 18:00 会場 東京都港区海岸1-7-1 東京ポートシティ竹芝 東京都立産業貿易センター浜松町館 3F ギャラリータグボートの取り扱い作家のみのアートフェアなのですが、展示設置中の様子を見てても、みなさん素晴らしくて、、! みじんこが一緒に展示で

アートは誰でもつくれる。だけど価値のあるアートをつくるのは難しい。

石川県のガラス工房カレットさんと「みじんこ」のコラボ作品「みじんこっぷ」が販売開始しました。 みじんこショップに、いろんなシリーズを公開しているので、ぜひのぞいてみていただけると嬉しいです。 ほかにも、文字の影が落ちる照明も制作進行中です。 日本のものづくりとのコラボは、もう5年くらい前からずっとやりたかったことで、実は2018年のSWATCHの銀座ビルでの個展の時にも、ものづくり企業の方とご相談させていただいていました。 ぶっちゃけ言うと、相談したのはコロナ倒産した

自分のアート作品を見つかりやすくする方法を考える

スタートアップがいっぱい増えて、アート界隈がなんか盛り上がっているようです。今後、どうなるかは分からないのですが、盛り上がる時期よりも前にアートをやっててよかったなぁと思っています。どちらにしろ、やる人が増えれば競争も激しくなるので、自分もがんばらないといけないなと思っています。 私は元が獣医で、最初は草間彌生さんのことも知らない状態から始めたのですが、ぜんぜん分からない状態から始める時に大事なのは、業界について勉強して情報を集めることだと思っています。 情報を集めること

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