桜花一門

株式会社桜花一門代表取締役高橋建滋です。漢字ばかり続くので戒名のようです。2013年か…

桜花一門

株式会社桜花一門代表取締役高橋建滋です。漢字ばかり続くので戒名のようです。2013年からVRにどっぷりはまり、会社を辞め、独立、起業。今はVRオフィスでVRコンテンツやサービス作ってます。毎週火曜、金曜更新予定

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この世から通勤とオフィスを亡くす  ~VRオフィス構想~

著者:株式会社 桜花一門 代表取締役 高橋建滋 校正・校閲:丹治吉順 a.k.a. 朝P 目次・はじめに ・私の会社のオフィス代、交通費って高すぎ? ・物理オフィスに思考を縛られず、VRオフィスに思考をアップデート。 ・地元で東京の仕事と給料を。 ・最後に はじめに 「起業家が成長するのは金がなくなった時か、人がいなくなった時だ」という格言があるそうだ。自分にとって、その格言は予言でした。 2018年3月、株式会社桜花一門には経営者である自分一人しか残されていなかったので

    • 科学を否定する人間はだいたい自分が独裁者になりたいだけじゃないかって話

      アントワーヌ=ローラン・ド・ラヴォアジエという人がいまして、フランス革命時期の人で質量保存の法則の発見、酸素の命名などの功績から「近代化学の父」とも呼ばれている人です。応用化学科出身の自分としたら偉人の一人です。 フランス革命時期ということで察した方も多いかもしれませんが、この人もまた革命後の粛清の嵐に巻き込まれてギロチンにかけられます。その時の裁判長から「共和国に科学者は不要である」と言われ、「フランス人民に対する陰謀」というなんともわけのわからない罪状で死刑の判決がくだ

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      • 人類より独創的なアイデアを出すAIができたらどうなるか? の思考実験

        先日ツイッターでこんな話をしてました 曰く「違法性が全くなく、かつ凄いAIが開発されても一般には公開されないだろう。俺達が使えるのは二流以下のAIだけになるだろう」 この話題で色々話していたら、どうも相手方と根本的に「凄いAI」のイメージがずれていたので「凄いAIってどんなの?」って質問したら「人間なみに独創的な発想ができる」というものでした (ここまでの話は超うろ覚えなので詳細が違ってましたらすいません。本題はそこではないので先に進みます) この「人間なみに独創的なア

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        • 客はドリルでも穴でもなく、なんか未来感があるドリルを持つ万能感が欲しってる

          うちの師匠とは29年前パソコン通信で知り合い、なんやかんやで今でも関係が続いているという奇妙な縁であります その当時の師匠はすでに割と有名人でした。(わしはまったく知らなかったけど) そんな有名人の師匠が、よくパソコン通信というわけのわからない場所に降り立って、野良犬のごときわしらと遊んでくれたもんだとわりと不思議に思ってました。で、1ヶ月ほど前に誕生日おめでとうメールがてらそんな話を振ってみたんですよ。 「なんであの時(1995年)パソコン通信始めたんですか?」って聞い

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        • 人類より独創的なアイデアを出すAIができたらどうなるか? の思考実験

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        • 客はドリルでも穴でもなく、なんか未来感があるドリルを持つ万能感が欲しってる

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          【思いっきりネタバレ】君たちはどう生きるか の感想

          ネタバレ行きます 古来よりのインターネット仕草で、 下までスクロールしないと見れないです それでは ネタバレまで 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 自分はこれを宮崎駿による墓標であり、この映画を見に行くことは宮崎駿の生前葬に参加することだと思っています。 で映画は後から見れますが、生前葬には今しか参加できないので、まだ見に行っていない人は2000円の香典をもって、インターネットを閉じて映画館へ行ってくれ ここまで残っているってことはもう見たってことで話を進めま

          【思いっきりネタバレ】君たちはどう生きるか の感想

          Apple Vision Proについて色々思うところ

          価格アメリカ人の高校生の友達が、日本円で20万くらいの価値のiPhone14ProMaxを持っています。物価的に考えると、VisionProの50万円は日本人の25万円くらいの感覚で、アメリカ人には高く感じなく、出せない金額でははないのかもしれなません とはいえ「価値がすでに自明のiPhoneと、それよりも2.5倍高く、何者かもわからないVisionProを同じ意識で語るのは違うのかもしれません。 唯一、買う前から自明の価値が一つあってそれが「ブランド品」としての価値だと考

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          Apple Vision Proについて色々思うところ

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          遊びとあそび(マージン)

          越境する認知科学というシリーズがあり、全部読むほど好きで、かつ8年ほどやっているVRという分野への応用の期待もあり愛読しています。 このシリーズの第8巻、ファンカルチャーのデザインの中で面白い記述があり、自分の中での「遊び」の見方が変わったのでちょっとまとめようと思います その中で出てきたのが、1970年代のアメリカの不良が、他人の豪邸のプールを勝手に使い、そこでスケボーの練習や新しいスケボーの楽しみ方を発明したという記述です。 それまで平坦な道を走るだけのスケボーが、

          遊びとあそび(マージン)

          自己の境界線とテセウスの船に見る、人間の認知についての戯言

          自分の好きなアニメで、地球少女アルジュナというのがあります。それのDVD最終巻の冒頭で「食べ物はいつから自分になるか?」という禅問答のようなくだりがあります。というかこのアニメ、全編通して禅問答をしつつファンタジックなバトルをするアニメです。監督はマクロスシリーズでおなじみの河森正治監督ですので、気が向いた方は是非見てください その禅問答を意訳を交えつつ解説すると、 「パンは自分では無い。でもパンを食べて消化されると自分の一部になる」「口の中に入ったばかりのパンは自分なのか

          自己の境界線とテセウスの船に見る、人間の認知についての戯言

          ソフトウェアエンジニアに反ワクチンがいないのは、他人の作った新しいものを信じないと仕事にならないから説

          ツイッターでこんなことを書いたら色々な反応や意見が出たので、もうちょっとnoteで深堀りしてみようと思います。なお、このツィートでは反ワクチンと雑に書きましたが、もう少し細かく定義すると次のツィートの後者のようなものを想定しています 『自然派ママ』という単語に見る他者への不安と不信なんとなく直感的に思ったのが『自然派ママ』という奴です。工業製品を信じず、自然由来の成分こそが正義という宗教なわけです。 エンジニアの仕事ってその対極にあり、工業製品=他人 を信じないと仕事になら

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          ネット前、後の経済はゲームチェンジしすぎて、お爺ちゃん経済学者には理解ができないかもしれない話

          転売ヤー論争がちらほらTLを賑わせていますが、なんとなく「この大前提を忘れていないかい?」と思うのが、インターネット前と後で物を売り広めるという行為がかなり変わっているということだと感じた話です。 (追記)転売ヤー養護の人がよく言う言葉「小売店が販売価格を上げればいいじゃない」より資金力がある(儲けるために金に糸目をつけない)転売ヤーが市場からかっさらって、さらに高い値段で転売するだけだよね。構造がナニも変わらん。PS5をいちいちオークションで競り落とす? 店頭で? 買うの

          ネット前、後の経済はゲームチェンジしすぎて、お爺ちゃん経済学者には理解ができないかもしれない話

          藤本タツキ『ルックバック』を読みながら

          3P~ 調子のり期技術者やエンジニアにある、ちょっと触った段階で「完全に理解した」という。若干中二病的にな万能感に支配され、俺プロでやれんじゃない、て誰しも通る道。というか、これを通らずにプロになった人っていないんじゃないか?(いたらすいません) 7P~ 井の中の蛙大海を知って頭を砕かれると思っていたら、上には上がいて頭を砕かれる。最近ではSNSの発達によりネット越しにより強者が頭を砕きにくるので、調子のり期が短時間で終了。ここで倒れるものも多いのが問題とも言われている。

          藤本タツキ『ルックバック』を読みながら

          会話とは合法的に他人の発言権を奪い、自分に発言権を持ってくるゲームだ

          上の2つのノートはここに集約して完結するのですが、 会話とは場の空気を乱さず、相手の発言権を封じ込め、自分に発言権を引き寄せるゲームなのではないか。それは生き死ににも近い緊張感と快感があり、だから人は集まって話したがるのではないかという話です。 認知科学の本で、複数人が集まってなにかやるのは「恊働」であり、全員が同じ場を維持するよう努力しないとなりたたない・・・という話がありました。例えるなら、大人が子供にお説教していたとしても「お説教をする大人」「お説教を受ける子供」双

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          人は話のネタのためには金と時間を惜しまない

          相変わらず、移動せずに物事が解決できないか、現場で人と会うとはいったいなにか? について考えております。 その中でふと思ったのが自分の中で人生で一番高いご飯が吉兆の3万円のコースだったということ。なんで食べたかというとMIXIのネタのためでした。 今思い返しても、ご飯としての味として自分が支払ったのは5千円分くらいだったのではと思ってます。残り2.5万円はネタ代。こうやって今も話のネタにするために支払ったんだと思っています。 このように、生活必需品がわりかし安価に揃えら

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          VRに立ちふさがる「単純性と情報性」

          日々VRでなにかできないか、自分でも日常的に使い続けられるVRはないか? ってな穴を掘りまくっておりますが、今日はVRに立ちふさがる「単純性」のお話 単純性とは?認知科学の本に書いてあった用語で、対になるのは「情報性」。単純性の具体例をあげると以下の図になります 一番左の人がリンゴを見て、それを伝えるために「リンゴ」と単純化して伝える(単純性が高い)。そうすると3文字で素早く伝えることができるが、全員の頭の中のリンゴは違っており「情報性」は失われます。 逆に事細かく伝え

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          人は思いのほか言葉に縛られている話

          世界各国で虹の色の数が違うのを皆さんは御存知だろうか? 一番多いのはアフリカのアル族の8色。一番少ないのはパイガ族の2色。ドイツでは5色でアメリカでは6色。 自分はこの話を聞いたとき、各人種ごとの色覚の差かとも思ったがどうではないらしい。 色を表す単語が少ないというのが本当のところらしいです。もちろん光(色)はスペクトラムであり、アナログ値であり、人間がどう思おうがそこに存在してます。 でも言葉が生まれないとこの世には存在しない。少なくともその人の頭の中では。というのが人

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          遠隔〇〇に足りない物を真剣に考えてみる

          株式会社桜花一門は「移動したくない」という欲望と利益のもと、VRを使ったり別のものを使って「移動したくない」を実現できないか日夜考えてます。 例えば最近作ったのは「アスベスト検査員の実地研修」を移動せず行うVRコンテンツ&システムです。 1年ほど前にも「我々が現実の展示会に求めているもの」というのをまとめました というわけで、「遠隔〇〇」を制作するには、まず現実の我々が意識、無意識レベルで享受しているものの分析が必要になり、そこから要件定義が始まると思っています。 現実の

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