藤本タツキ『ルックバック』を読みながら

3P~ 調子のり期

技術者やエンジニアにある、ちょっと触った段階で「完全に理解した」という。若干中二病的にな万能感に支配され、俺プロでやれんじゃない、て誰しも通る道。というか、これを通らずにプロになった人っていないんじゃないか?(いたらすいません)

7P~ 井の中の蛙大海を知って頭を砕かれる

と思っていたら、上には上がいて頭を砕かれる。最近ではSNSの発達によりネット越しにより強者が頭を砕きにくるので、調子のり期が短時間で終了。ここで倒れるものも多いのが問題とも言われている。

11P~ 上を目指してあがき期

それでも自己の存在意義や自尊心のために、努力するターン。ここで努力できるだけでも立派。たいがいこの前に砕かれて倒れ、立ち上がれなくなる。

17P~ 孤独期

そんなことしてたら友達とか誰もいなくなるよね。わかる。

23P~ 挫折期

それでもかなわず、挫折するよね。足を止めることもある。挫折をへずにトップまで走り切る人は極少数で、どこまで行ってもトップとの差が埋まらずメンタルポイントが枯渇するときってあるよね

31P~ 復活

なにがきっかけで復活するか人それぞれだけど、藤野さんの場合は「自分の努力を凌駕する努力をしてたライバル」「そのライバルが自分のファンと良い、自分を認めてくれたこと」なんで、どちらかを経験した人はここで涙腺が崩壊する。45ページ目の見開きは誇張なくこういう気分になる。

51P~ 共同作業

誰か好きな人と一緒に作っているっていいよね。それだけで楽しいよね。集団作業で創作活動している人はここらでも涙腺がゆるむ

57P~ 初めて世間から認められる

周りの人、自分の目の届く範囲の人ではない、不特定多数の人から認められた瞬間。得も言われぬ高揚感。わかる。

65P~ 幸せなサイクル

偶然にもすべてがそろい、やることなすことすべて良いサイクルに回る瞬間。そういう瞬間の方がまれだけど、その瞬間はこれが永遠に続くと思ってしまう幸せな瞬間が確かにある

69P~ 別れ

依存してくれていると思っていた相手が、急に自分の元から離れ、自分がその人に依存していると気がついた瞬間。ツンデレな「私についてくれば~」なんて言わず、この時素直に「いかないで」と止めていたらどうだったのかね。

75P~ 未練

それでも「藤野キョウ」の名前を使い続けるいじましさ。未練たらたら。

85P~ 喪失

95P~ 夢

ふと「こんな因果な商売やってなければ、今頃どんな人生だったのだろう」ってなのは年取るとふと思うよね。

127P~ 残留物

シャーキックの1巻を沢山買って、アンケートも出して。裏で支えてたってのはやったことがある人はここで涙腺が崩壊する

131P~ 原点

最終的に、身近な好きな人が自分の作ったもので楽しんでもらう、って原点にまさるものはないよね。わかる。

139P~ 再び

ここまで来た人間は、後悔もなにもすべて腹に飲み込み、前へ進むしかないよね

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