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「掃除しよう」と考えるだけで体が重くなる。無限ループを抜け出すワーク。



掃除って、めっちゃ面倒、
手を付けるまでにとっても時間がかかったりします。

その、「手を付ける」までの間が、結構メンタルにきちゃったりします。
だから余計に、ずっと放置して、掃除嫌いが加速する。

やろう、やろう、そう思う度に、体が重くなる。
何の呪いだよ、とツッコミ入れたくなりました私は。

頭の中のToDoリストから、消えない。増えていくばかり。
早く手を付ければ良いのはわかっちゃいるけど、とっても嫌です。
イヤなモンはイヤ!!!

そうしているうちに、更に頭も体も重くなっていく無限ループ。


イヤなモンはイヤ、でも、無限ループはなんとかしたいなあ。
そう思った時は、自己分析の、因数分解ワークをしてみると良いかと思われますので、ご紹介します。
※なんとかしたいなあ、と思ってない方は、こういうのがあるのね~程度でご覧いただけるといいかなと思います。無理してやらなくても良いですよ~。



紙に書いてみると、少し客観視できるので、出来れば紙を10枚くらいと、ペンをご用意お願いします。
(A5サイズくらい。A4なら半分の所に線を引いても良いです。ノートでも可ですが、紙の方がやりやすいと思います。)
Word等、PCでも大丈夫です。スマホは画面が小さいのでお勧めできません)




因数分解ワークとは、

何故そこまでに掃除をするのがイヤなのか。

その内容を因数分解する。
つまり、細かく紙に書き出し、観察や分析をしてみる、というワークです。



では、私自身の例と共に、説明していきますね。




①どんな掃除があるか書き出してみる。(横ではなく、縦に箇条書きで並べていきます)

掃除といえば何の掃除があるでしょうか。
場所でわけるのもありですが、今回は掃除の種類を書き出してみます。


私が書き出したのは

・拭き掃除
・掃除機をかける
・お風呂掃除
・トイレ掃除
・キッチン掃除

です。細かく書き出してみたい人は、もっと細かくしても良いかもしれません。




②その掃除のどういう所が好きなのか嫌いなのか、横に書き出してみる(因数分解)


これら、全部で、「どういう所が嫌い」なのか、「どういう所が好き」なのか、横に書き出してみます。
※ポイントは、好きな所も書く事です。


【嫌い】
拭き掃除→量が多い/雑巾を洗うのがめちゃくちゃ大嫌い/濡れるのが大嫌い
掃除機→そもそも片付いてなくて掃除機をかけられない/階段で掃除機をかけるのが重くて辛い/細かい所に入らなくてイライラする/掃除機の先を変えるのはメンドクサイ/量が多い
お風呂掃除→カビ生えたら触るのが億劫になる/濡れるのが大嫌い/スポンジを触ると手が痛い/水垢(ウロコ)がウザいし中々取れない/体力を使うから、やる前に「イヤだなあ」という気分になる事が多い
トイレ掃除→触りたくない
・キッチン掃除→油ウザい/油多い/排水溝に触りたくない/手が濡れるのが嫌
【好き】
・拭き掃除
→やった後足が気持ち良い/汚れを落とすのに集中出来る/塗り絵で最後にホワイト入れてる感覚(※塗り絵好き)/床拭き洗剤の香りが好き/全部拭いた時のスッキリ感
・掃除機をかける→やった後足が気持ち良い/ゴミが吸い込まれるときなんか面白い/ゴミがない床は、目が気持ちいい、情報が減るので楽
・お風呂掃除→鏡面がピカピカになった時の快感/きれいなお風呂に入った自分を想像して嬉しくなる/キレイになったとき「私できるやん」って自信になる
・トイレ掃除→ピカピカになった時の快感
・キッチン掃除→ピカピカになった時の快感


私の場合は、上記のようになりました。


ここで重要なのが、「これは書かなくていいや」って思った時です。
よく、「これって誰でも一緒だよね」「書くの恥ずかしい」「普通はイヤって思わないよね」etc、感じて、書かない事があります。
が、その書かなくていいやと思った事柄がとても重要なこともあります。
人は、今の状態から変わろうとしても、心の安全装置が働いて、無意識的に現状が変わらないように持って行く事があるからです。





③これらを、共通していたり近いモノは1つとして、全部書き出してみる。

自分の感情を書き出してみた後は、それをまとめてみます。
「拭き掃除」など、細かく書き出した掃除の種類を無くして、好き嫌いで分けて、羅列していきます。
その時、別の種類の掃除の中でも、共通していたり近いモノは1つとしたりまとめたりして、書いてください。


私の場合は

【嫌い】
・濡れるのが大嫌い(拭き・お風呂・キッチン掃除の答えの似たものを統合)
・汚れ物に触りたくない
・量や重さ、手数が多くなると辛い
・中々とれない汚れはかなり躊躇する
・片付けなければ掃除できない
・体力がない
・肌荒れするのが気になる
・油がウザい
【好き】
・キレイやピカピカに快感を覚える
・香りの良さ
・情報が減ると楽になる
・キレイになった時に自信になる
・塗り絵感覚


に分けられました。




④掃除の好き嫌いを見つめてみて、気付いた事や対策を考えて書いてみる


③を書いた紙とは別に、書いた答えを1つ1つ、分けて違う紙に書いてください。
そして、③を書いた紙に戻って、書いた事を声に出して言ってみながら、眺めてみて下さい。
眺めてみて気付いた事を、1つ1つ分けて書いた答えの下に自由に書いてみて下さい。




私の例を書きます。
(自分の為に書いたものなのでテンションおかしいですが、自由に書く見本ということで、そのまま書きました。)

が、全部書くのがシンドイな・・・と思ったら、休憩したり、別の日にしたり、一つだけやって終わる、とかでもアリです。
無理はしないでくださいね。

また、かなりたくさん書きましたが、ここ何年かのものを思い出しながら書いています。
なので、最初からここまでたくさん出てくるわけではないので、ご安心下さい。



・濡れるのがきらい
私の場合、お風呂やシャワー、プールですら濡れたくないくらい濡れたくない人です。もちろん、清潔にする、体を温める等他の目的で入るけど、それが無ければ絶対やりたくないくらい濡れたくないんだよなあ。極力濡れないように考えてみよう。
→雑巾は洗濯機を活用、お風呂はお小遣いで娘にやってもらう、お掃除シートを活用
・肌荒れ
上記の濡れたくない、というのは、濡れると肌荒れする率が高くなるから、というのもあるよね。
それだけじゃなく、道具によって肌荒れしたりする事を考えると、濡れる以外にも道具や洗剤を吟味する必要があるなあ。
肌荒れしやすいかどうかだけじゃなく、肌荒れしやすくても回数が減れば同じだったりもするから、そちらも検討してみよう。
でも、お金がかかるなあ・・・。
→洗剤や道具の吟味
→100均や送料無料の上乗せを活用
→口コミを読み込んでどんなものがあるか確かめる
・汚れ物を触りたくない
とはいえ、ここに関しては結構頑張っている。月に1度の排水溝掃除は分解までしている。やらなきゃと思ったら億劫でやらないが、我慢できなくなったり、何かのついでならサクっとやったりするから、これは放置でもいいのかも。
でも、トイレだなあ。男どもがもうちょっとキレイに使ってくれればだけど、旦那はともかく、息子はまだ無理そうだなあ・・・。
→とりあえず、ターゲットシール買ってみる。
・量や重さ、手数が多くなると辛い
・中々とれない汚れはかなり躊躇する
・体力がない
・油がウザい
この4つは別々だけど関連はしてそうだな。体力が尽きるのが早いのは、時間制限と言っても過言じゃない。時間制限がある時に時間がかかるとなると、やっぱりやめようかな、しんどいな、となるのは当たり前っちゃ当たり前だな。
てか、完璧にしなきゃいけないか?完璧になってないのがしんどいのか・・・?
完璧にしなきゃならないという思い込みを無くして中途半端に終わっていいからやるのか、それとも、時間がかからない工夫を色々していくのか・・・。
→早くキレイになる方法を探してみる
→掃除機を軽くて吸引力のあるコードレスクリーナーに変える(ルンバは家の構造的に×)
・片付けなければ掃除できない
そもそも論な!そもそも片付けてなければ掃除できないな!それな!!!!
掃除が好きな割に、片付け苦手だから掃除にまでたどり着かない。これはなんとかしなければ・・・。
→・片付けを習う・引っ越す・収納にこだわる
・キレイやピカピカに快感を覚える
・塗り絵感覚
ピカピカならんと意味ないし!と思ってしまうのは、心理的に何かのブロックというヤツだろうか。
でも、私、絵を描いた時もそうなんだよな、納得いくまでは手放したくない!薄い水みたいな水彩を塗り重ねて、納得いくまで描いたときの快感ってたまらんのよね。それと同じような気がする。
「作業」としてやるとやる気が出ないし体が重いけど、「作品」としてならめっちゃやる気が出るが、めちゃめちゃ時間がかかる。タイムオーバー。
でも、絵を描くのだって、小学生の頃の絵の具やクレヨンでベタっと塗るところから始めてるんだから、ある程度時間をかけても出来る算段があったけれど、掃除に関しては手慣れも道具選択の勘もないから、余計に時間がかかる。
作品としてやりたいと思っているなら、1個ずつ積み上げていくしかないなあ。
→道具を色々使ってみる。特に100均で買えるスポンジやクロス等は、合わなければ捨てる!と決めて、どんどん買って試してみる。


・香りの良さ
洗剤の香りって結構すきなんだよねえ。マイペットとか。拭くとスッキリするし最高だわ。
→余裕があれば香りも気にしてみる

・情報が減ると楽になる
片付けーーーー!!!ここにも!!!片付けが!!!!
目に入る情報量が多いと、頭が働かなくなってくる感じがする。
それが一番シンドくあるなあ。
そもそも片付けでタイムオーバーになる事の方が多いなあ
→片付いてなくても掃除できないか?→ほうき!
・キレイになった時に自信になる
キレイになった部屋でひなたぼっこしながらボーっとするの、至高だよねえ・・・。自分にそういう時間を用意してあげられるというのが、自信になったりするなあ。(自分にあげられたら、家族にもあげられるし)




⑤書いた事に対して、優先順位をつける。


別の紙を用意して、対策だけを書き出し、優先順位を書いてみましょう。
また別の紙に、先ほど書いた対策を眺めて、また気付く事があれば別の紙に書いてみます。


私自身はですが、自分が描いたものを眺めてみて自分で思ったのは、

『掃除自体はキライじゃない。むしろピカピカにできると達成感と満足感がものすごい。でも、量があったり濡れる事が大嫌いだから、掃除全体が嫌いに思っていた。』

『汚部屋大歓迎と思っていたが、本当は作品のように家を美しくしていたい人なのかもしれない。でもどうせ出来ないと思っているし、収納や家具を安物で適当に済まそうとしていたから、つまらなさ過ぎて挑戦しようとすらしなかった。』

『作品としてやれない時は、キレイな部屋で日向ぼっこする為にやろうと思えないか?』

という事でした。



対策として出たものを羅列してみると


・雑巾は洗濯機を活用
・お風呂はお小遣いで娘にやってもらう
・お掃除シートを活用
・洗剤や道具の吟味
・100均や送料無料の上乗せを活用
・口コミを読み込んでどんなものがあるか確かめる
・とりあえず、ターゲットシール買ってみる。
・早くキレイになる方法を探してみる
・掃除機を軽くて吸引力のあるコードレスクリーナーに変える(ルンバは家の構造的に×)
・片付けを習う
・引っ越す
・収納にこだわる
・道具を色々使ってみる。特に100均で買えるスポンジやクロス等は、合わなければ捨てる!と決めて、どんどん買って試してみる。
・余裕があれば香りも気にしてみる
・片付いてなくても掃除できないか?→ほうき!



という事になりました。

ここから優先順位をつけていくのですが・・・
普通、優先順位は、緊急度からつけるとよい、と言いますよね。

でも、私自身は緊急だからって出来る私ではないので、


元気な時
「根本的な解決策」
「勇気はいるけれど、手っ取り早い事」
「慣れるのが大変だけど慣れたら楽そうな事」

・引っ越し
・片付けを習う
・道具や収納にこだわる
・コードレス掃除機に変える
・洗濯機であらう前提で、雑巾をガンガン使ってみる


シンドイ時
「1ミリの頑張りで出来る事」
「1ミリじゃなくても、小さな頑張りで出来る事」
・口コミを読む
・お掃除シートの活用
・お風呂洗いをお小遣いわたして娘にやってもらう
・ホウキで階段の掃除
・100均の使い捨て埃取り



を優先してやりました。

これを読んでいる方も、「どういう優先順位なら自分はやれるだろうか?」という視点で、優先する事項を考えてみて下さい。
もしわからなければ、『1ミリの頑張りでできること』をやってみて下さい。


こういう考え方で、私自身はどう変わっていったかというと・・・
そもそも片付けがとても苦手なので、掃除機をかけられない、という状況はある程度改善したものの、体力精神力が無い時は後回しになるため、まだまだだなあ、と思う所があります。
この辺は断捨離がまだまだ甘いという部分もあると思うので、頑張ってみたいと思います。



最後に。

ワークをやってみていかがだったでしょうか。
長かったので、とても疲れたと思います。お疲れさまでした。

でも、これならやってみたい、これなら出来るかも、という気持ちになる対策もあったのではないでしょうか?ゆっくりお休みになって、やれそうな事からやってみて下さい。


ただ、こういうワークをやると、すぐ実践しなければ!と思って焦って、でも辛くなってしまう事もあるかと思います。
辛くなってしまったら、「自分の事が少しわかったな」で大丈夫なんです。このワークをやった事自体が、1ミリじゃない。10センチくらい大きな行動なのです。心も体も疲れます。
だから、「自分の事わかってよかった!」で終わってください。
終われなければ、「今なら出来るな~」と思う時が来るまで、自分を待ってあげてくださいね。


1ミリの行動とは
体が動かない。家事や勉強をやれって言われても出来ない。達成感って何ですか?人が怖くてひきこもってる。産後鬱かも。汚部屋。生活が苦手。
どうやったら動けるかわからない。
それでも動きたいと思う方へ、とことんハードルを下げて少しでも動ける【1ミリの行動】をお届けします。


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