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ふらり寄り道の旅

 青春18きっぷを使って、和歌山までお出かけ。予定もそれなりにきっちり立てても、こなせない。行きたいお店が移転したとか、しばらく臨時休業中だとか。2軒続けてそんな事に・・・。一人旅向いてないのかなと落ち込んだりもしました。


 しかしここで落ち込んでは、何のために和歌山に初上陸したのか分かりません。旅先で落ち込んでいる暇はない。自宅についてから反省をして、考えればいいだけの事。まだ私の旅は終わっていない。むしろこれから。私は生来負けん気が強いタイプ。あきらめるのはまだ早い。


 和歌山を味わいたいから、ここに来たのです。ずっと去年から訪れたい場所の1つでした。ここに滞在できる時間は限りがあるのだから、全力で和歌山を楽しまなくては。行きたいお店が休みでも、和歌山城を見れたからいいの。

たまたま和歌山市立図書館にも立ち寄れてすごく嬉しい。建物内は木の温もりがあって、ずっとここにいたい気分。木や自然の気配が感じられる建築っていいですね。本が好きな方も建物が好きな方にもおすすめなスポットです。旅で緊張した心や体が、すっかりリラックスしました。旅先なのに普段の自分に戻れる癒しのひと時。普段なら旅でこんな経験が出来るのは温泉に入った時くらいでは。


 図書館内に観光案内所も中に併設されていますから、気軽に利用できますね。1階はスタバとツタヤで2階が図書館スペース。至れり尽くせりなレイアウト。読書好きにはたまりません。入場料も勿論無料です。旅先で一呼吸置きたいならば、ふらりと訪ねてみてはいかがでしょう。


 今回思うようにご当地スイーツは買えなかったのですが、駅地下でフルーツ大福を味わいました。他にもコロッケを食べ、ご当地素材を使ったワッフルもペロリ。食べ歩き感覚で少量ずついろんなお店で買い物。すき間時間でプチグルメ体験も満喫。新しい旅スタイルを見つけました。


 横道にそれても、道中で新しい楽しみや発見が待っています。時間もかけて見知らぬ土地に来たのだから、思い通りにいかなくて当たり前。イライラよりもワクワクを優先させると、ご機嫌に旅を送れます。意外と別の場所で思わぬ幸運が・・・。


 電車内のあちらこちらで、スーツケースひいた方に遭遇しました。お疲れ気味な方や、ご機嫌な方。それから手荷物であふれかえった方も。きっとお目当てのものが買えたんでしょう。自分が経験してない誰か別の人の旅を想像する。これも旅の醍醐味かもしれません。


 帰途につくまでに、たくさんの人に出会い様々なことを感じました。家に帰っていく途中、私も日常へと戻り多くの人もまた日常へと。心の中で「良い旅でしたか?」と言葉にならない言葉を何度となく問いかけたり。私は周りの人からどう映っていただろう。そんな事もふと思いながら、1つの旅を終えました。


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