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<セミナーレポート> 「園便りペーパーレス化」先生も保護者も幸せになった話

6/9(木)に開催したオンラインセミナーのレポートをお届けします。
ペーパーレスにして何が起こったのか?今回も具体的な事例をたくさんご紹介いただきました。

ぜひセミナー動画をご覧ください!

※こちらからセミナー動画をご覧いただけます。

【おうちえんドキュメンテーションとは? スマートエデュケーションより】(1分00秒〜)

はじめに、実際に保護者さんは、おうちえんドキュメンテーションをどんな形でご覧になっているのか?参加者の先生がたのスマートフォンで体験いただきました。

QRコードを読み込むと実際のドキュメンテーションがご覧になれます。

LINEを打つような感覚でとても簡単に作成できるにも関わらず、安心安全に配信できる「おうちえん」。どんな操作で作成できるのかを動画で紹介しています。また園のWi-Fi化やスマートフォンの活用など、先生の負担なく継続できるコツなどもご紹介しました。

スマートフォンで見やすくすると理解度が上がります。

【実践紹介① 社会福祉法人みっくす社会福祉会 幼保連携型認定こども園 みつばこども園 園長 神尾由美先生、主任保育教諭 寺本牧子先生】(7分40秒〜)

みつばのSDGsというタイトルでご紹介いただきました。自然豊かな環境の中で、園庭にもビオトープがあるみつばこども園・毎年つばめが巣を作るなど自然に触れる機会を大切に、「食育」や「木育(地元の自然や環境に触れる)」を取り入れた保育をしています。
そんな多様で豊かな保育を見える化すべく、ブログを続けていました。しかし、「パソコンが苦手」「連絡帳など他にも業務はあるし・・・」と先生たちは負担に感じていたそうです。

パソコン渋滞が起きてしまうことも。保育の見える化は大変でした(汗)

そんな中おうちえんを知る機会があり、これなら使いやすそう!ということで始めてみたそうです。今では保育空き時間を「ノーコンタクトタイム」とし、その中でサクサクっとドキュメンテーションを作成、配信しています。

全館Wi-Fi化、クラウドの活用、1クラス1台タブレット、スマートフォンなど
負担なく続けられる環境整備もしています。

いざ始めてみると、クラス人数の2倍3倍以上のたくさんの閲覧数がカウントされることがあったり、保護者さんから嬉しいコメントが届いたり、保護者や先生同士の会話が増えたりと、おうちえんドキュメンテーションは先生の明日への活力を担う、大きな存在になっているそうです。

毎日の保育をドキュメンテーションで配信しています。
豊富なテンプレートからその日の活動に合ったものを選んでいます。
保育も保護者の声も共有されているから、気付きやアイデアが増えたそうです。

ペーパーレス化にあたって、保護者にアンケートを取ったところ、100%の保護者がスマートフォンを所持していることがわかったため、今まで紙で配布していた園だよりや給食の献立もおうちえんに切り替えました。

家庭で親子や夫婦の会話のきっかけにもなっています。
献立は電車の中でチェックして、帰り道の買い物に役立つ!と好評です。

保育以外の情報も発信すると、意外な効果が出てきました。
献立表のコメントに「大人のランチよりも豪華です。おやつも手作りで食育もしっかりしていて安心です」というコメントを頂いたそうです。普段保護者に接する機会が少ない給食室の先生たちのモチベーションもアップ、職場全体の雰囲気が明るくなったそうです。

献立にも嬉しいコメントが。

さまざまな情報が伝わりやすくなると、保護者からもアイデアが生まれ、活動が広がっていきました。保護者もおうちえんに参加したい!という事で、「絵本リレー」がスタート。毎月有志の保護者が絵本の読み聞かせを動画で配信してくれています。

おうちえんを中心に、保護者との距離がグッと近くなったそうです。

見える化されることにより、「保育者」✕「保護者」✕「子ども」✕「地域」同士、会話や交流のきっかけが増え、お互いの距離が近くなったそうです。そうなったことにより、園の保育理念である「子どもたちに笑顔、楽しさ、優しさを」が保護者や地域みんなに広がり、職員の負担も大幅に軽減することができ、「持続可能な保育」が実現できたそうです。

【献立事例 学校法人明佳学園 双葉中央こども園 副園長 小川内 貴志先生】(22分25秒〜)

ドキュメンテーションによる献立表は、おうちえんの中でも人気のコンテンツです。ここで急遽セミナーに参加していた小川内先生にも自園の取組をご紹介いただきました。
給食室が直接保護者とどうやって関わりを持とうか?と課題を感じていたという小川内先生。献立表も給食室から配信するようにしたそうです。献立を配信するようになってからドキュメンテーション全体の閲覧数も大きくアップしたそうです。
今月からアレルギー対応の表記もスタート。アレルギーを持つ子どもの保護者は「うちの子は実際どんなものを食べているのだろう?」と不安を感じていることもあるかもしれませんが、実際に食べたものが画像つきで確認ができるのはとても安心ですね。給食室に興味を持つきっかけにもなりますし、先生も大きな手応えを感じているそうです。

食べた後に写真を掲載して紹介しています。

【実践紹介② 学校法人アルス学園 あだちみどり幼稚園 理事長 大熊啓太先生、年長担任 髙橋 優梨奈先生】(28分30秒〜)

あだちみどり幼稚園では、以前より、園の取組を知ってほしくて「園だより」に力を入れていました。
毎月、各クラスの先生が手書きの記事と写真を組み合わせて、全クラス分を冊子形式にして配布していました。
「気持ちが伝わるから手書きであるべき」、「写真もカラーでたくさんいれる」など、「園だよりはこうあるべき」という思いが先行していました。大熊先生は異業種でのビジネス経験もあったことから、「素敵なことは書いてあるけれど、果たしてどれだけの保護者が見てくれているのだろう?」と疑問に感じ、もっと適正な伝え方があるのでは?と試行錯誤を始めました。

保育を詳しく知ってほしくてマップ形式で表現するなどかなり凝った内容でした。

加えて印刷コストも毎月15万円かかっているなど、費用面や職員の業務負担も課題でした。そこで、冊子形式での配布をやめて、PDFのデータ形式にして、一斉メールで保護者に配信というスタイルに変更しました。
しかし、保護者から「かえって見にくくなりました」という指摘を受けてしまった、という大熊先生。
詳しく伝えたいあまり「マニアックな内容」になってしまい、よほど保育に関心のある保護者や、プロの保育士でない限り必要のない情報を一生懸命盛り込んでいたことに気づいたそうです。
園だよりを作成している先生たちは複雑な気持ちになるだろうとは思いながらも、読まれなければ意味はない、と、思い切っておうちえんで園だよりを作ることを始めました。

今では作成時間が大幅に減ったにも関わらず伝達力の向上を実感

ここからは、大熊先生が年長担任の髙橋先生に質問する形式で、当時と今を振り返ってもらいました。

Q1.冊子の園だよりはどのくらいの時間と労力をかけていましたか?
A1.月平均5〜6時間はかかっていたと思います。おたよりに対してこだわりとか想い入れもあったので、下書きしてから清書するなどかなり手をかけていました。通常の勤務時間では終わらせられず家に持ち帰り作業をするということもよくありました。

Q2.おうちえんドキュメンテーションになって作業時間は?
A2.1回あたり20枚位の量ですが大体2時間位で済んでいると思います。

Q3.今のスタイルになって何が良くなりましたか?
A3.スマートフォンでいつでもどこでも作業ができるので、エピソードを思い出した時にすぐ書ける、間違えてもすぐ修正できるというところが良いです。写真と文字で分かりやすく伝えることができるので、保護者との会話も増えました。

Q4.いつでもどこでもできることがデメリットになったことはないですか?
A4.いずれやらなければならないことなので特にデメリットは感じていません。

Q5.冊子の園だよりを振り返ると何が良くなかったと思いますか?
A5.文字のみで表現することが多かったので、先生がどんなねらいを持って保育しているのか、が保護者にとってはわかりにくかったと思います。書いている先生も、どうやったら子どもの様子が伝わるだろう?と毎回悩みながら書いていました。

Q6.紙からICTに切り替えることに不安は無かったですか?
A6.正直不安でした。もともとパソコンは得意ではなかったし、手書きであることが、気持ちが伝わると思っていました。

Q7.おうちえんドキュメンテーションになったことで手応えを感じていますか?
A7.感じています。今までは園だよりをきっかけに保護者と会話することは無かったのですが、おうちえんになってから「園だよりのことですよね!」と保護者と会話が弾むことが格段に増えました。子どもの様子がリアルに伝わっているのだなと実感しています。
また、園だよりにかける時間が減ったことにより、保育の準備や他の仕事に時間を使えるようになったことも良かった点です。

Q8.子どもの様子が伝わりやすくなったことで保育に影響はありましたか?
A8.園だよりで紹介していたことを保護者が「家でもやってみました」と言ってきたり、子ども自身が「家ではこうだったよ」と言ってくれたり。それによって次の保育の展開を考えたり、会話が増えたことにより活動の幅が広がったと思います。例えば園でおたまじゃくしを飼育したことをきっかけに家でも飼いだした子どもが「家ではこうだったけどどうしたらいい?」と気づきや悩みを園に持ち込んでくれ、それによって保育に良い影響があったと思います。

あだちみどり幼稚園では園だよりなど内部向けの発信だけでなく、入園説明会など外部の方向けの資料もおうちえんドキュメンテーションで作成しています。写真だけでなく動画も入れられるので、説明会の内容をそのまま録画して、資料とともにドキュメンテーションで公開しています。いつでもどこでも見られるので、あだりみどり幼稚園のことを知ってもらえる機会を格段に増やすことができたそうです。

【質疑応答】(54分45秒〜)

今回もたくさんのご質問をいただきました。主なものを紹介します。
Q.ドキュメンテーションを作成するICTツールはたくさんありますが、おうちえんの特徴や魅力は何ですか?

A.スマートフォンでの見やすさが大きな特徴で、保護者だけでなく先生同士でも情報共有がしやすいです。LIVE配信もおうちえんでできるので行事や保育参観など活用の場が広いです。(スマートエデュケーション久保)
スマートフォンでサクサク作れるし、可愛いテンプレートがたくさんあるので、楽しく作れるのが最大の特徴です。おうちえんのご意見箱に先生が欲しいテンプレートをリクエストいただくとすぐに弊社のデザイナーが作ります。業務効率化目線で開発されているツールとは違ったワクワク感があるサービスです。(スマートエデュケーション藤森)

ここで参加者の中におうちえんドキュメンテーションを始めたばかりという園もいらっしゃったので、スマートエデュケーションから逆質問もしました。

Q.おうちえんドキュメンテーションを始めてみてどうですか?
A.壁面展という活動の中で子どもたちの発言や制作過程をドキュメンテーションで紹介したところ、保護者の反響が多く、動画でも紹介できるので紙では伝えられない内容も簡単に紹介できるのが良いですね。これからも活用していきたいです。(長崎県五島市の福江幼稚園山川先生)

今までは発表会で成果を見せるということしかできなかったのが、プロセスを共有することで、子どもたちの成長が手に取るように分かる、というのがドキュメンテーションの最大の魅力ですね。

その他、監査対応や日案・月案での活用、写真を撮る上でのポイントや、誰が撮影しているのか、公開までのチェック体制、溜まっていく画像やデータの管理方法など実用的なアドバイスもたくさん頂きました。是非動画でチェックしてみてください。

【まとめ スマートエデュケーション】(1時間24分40秒〜)

ここまでお話をお聞きしましたが「でもやっぱり紙の方が慣れているし、わざわざ変える必要ってあるのかしら?」と考える先生も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
では、視点を変えて、「魚のさばき方を知りたい」と思ったとき、どうしますか?レシピ本を見るよりも、短くまとまった1分程度の動画を見るほうが、早いし分かりやすいと思います。
今の保護者世代もこれからの保護者世代も、何か新しく情報を得る時はスマートフォンをまず使います。何か情報を届ける時は受け手(保護者)が慣れている手段で届ける、という視点も大切だと思いませんか?

スマートフォンアプリの方が便利ですよね
学ぶ手段にスマートフォンが多く使われています。

もちろん、紙で伝える良さはありますし、それを否定するものでもありません。「この情報は紙で伝えるべきか?」と考えてみることが大切なのではないでしょうか?
また、保護者向けのみならず、先生同士も見える化が進むと、隣の先生がどんな保育をしているのかが分かり、お互い学びあうことができますし、自身の保育を振り返ることで「保育の質向上」にも直結します。

いかがでしたか?
おうちえんドキュメンテーションは1ヶ月無料でお試しいただけます。
この機会に是非お申込みください。

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