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36歳で日本史を勉強しなおしてみたら〜私は皇居を知ってるのに京都御所を知らない〜
私は今朝、ふと疑問に思ったことがあった。
「あれ?いつのまにか生まれていた幕府がいつのまにか消えている」
「あれ?天皇っていつ京都から東京に来たの?」
「あれ?江戸時代は終わったけど、じゃあ今は何時代なの?」
そう、私はよく分からないままのらりくらりと今まで生きてきたのだ。ということに気付いた。
学生時代はざっくり理系で「頭いいね」と言われたこともあった。
一方で文系はちんぷんかんぷん。日本史は絶望的に分からなかった。
分からないことを分からないまま生きてきた。
それでも何の支障もなかったように思う。
墾田永年私財法、征夷大将軍、六波羅探題、尊王攘夷、王政復古の大号令。
言葉は知ってる。
学生時代、赤シートで何度も暗記したからだ。
しかし、しかし、今朝気づいたのだ。
これらの暗記はただの「点」に過ぎない、と。
歴史は、点と点が線で繋がり、面となって、さらには立体となるところまで学ばないと意味をなさない。
x軸y軸z軸の中に生きてる「点」として学ばないと意味がないのだ、と。
その点(単語)のインパクトを分からないままの暗記では、到底歴史は理解できない。
今までの私の単語に対するイメージを教えよう。
墾田永年私財法・・・「こんでええねん」語呂が良すぎ、田んぼの田が入ってる
征夷大将軍・・・誠意が伝わってくる、よろしい
六波羅探題・・・なんかオシャレな探偵かな
尊王攘夷・・・ものものしい
王政復古の大号令・・・すごそうな号令
しかしこれだけの理解でも定期テストで高得点を収めることができたのは、単に進研ゼミのおかげだろう。
ここでこのパターンで聞かれたら「守護と地頭」しかない。
この時代の女性ときたら「北条政子」しかいない。
この括弧の大きさ、置かれたのは「六波羅探題」。
パターンで頭に詰め込み、高3まで私は生き延びたのだ。
進研ゼミは「どんなに頭がパッパラパーでも定期テストで高得点を収めるテクニック」を教えてくれる教材だった。
進研ゼミにかかれば(弱小中学校の)定期テストは免許取得の学科試験と一緒。
「こうくればこう、こうくればこれしかない」を頭に叩きこめるものだったのではないか。
いや、頭パッパラパーな人間×進研ゼミだとそうなっただけで、優秀な人間が進研ゼミをすればもっと深くから理解ができたのだろう。
話は逸れたが、そのくらい私は歴史が苦手だった。
頭に入らないまま、生きてきた。
京都に2回ほど行ったのに、清水寺と金閣寺を見て「よーじや」でお土産を買い漁り、おばんざいを食べ、「京都まじでいいわ、最高」と帰路につく。
そして36歳目前の今になって気付く。
「きょ、きょ、京都御所ってなに」
気付くと言うか、存在を知ると言うか。
皇居しか知らない私は、京都御所を知らなかったのだ。
は?
という反応が、通常の大人として正しい反応だと思う。
そもそもなんでこんなところに辿り着いたかと言うと、源氏物語だ。
源氏物語を読みながら、ふと「あれ、なんでこの後拠点が京都から鎌倉に移るんだろう」と思ってしまったのだ。
そこから、権限が天皇(朝廷)から武士(幕府)に移ったことを知る(今朝の出来事)。
さらに、「あれ、幕府っていつ終わったんだ?」「倒幕の後って権力は誰に移ったんだ?」「今の総理大臣ってつまり何」と謎は深まるばかり。
な、何も知らない・・・!!!!
「尊王攘夷ってそれね!?」(今朝の出来事)
「王政復古ってそういうこと!!」(今朝の出来事)
ああ、歴史って大きな地図を広げてから詳細を見つめないとなんっにも分かんないんだ。
なんっっにも分からずに旅行行っても、表面だけを見て終わるから勿体無い、今行ったらもっともっと観たいものあったのに。
頭いい人って10代20代を有意義に過ごしてたんだな。
と、歴史を学んでこなかったことに大後悔した。
皇居を、走る人が多いところ、くらいの認識のまま人生を終えるところだった。(いや、江戸城があったところ、くらいは知ってるけど)
せっかく全国転勤族なのに、そこにかつてあったドラマを見つめることなくその場を去ってきたのだ。
人生を無駄にするところだった。
知識がないって怖い。
というところで、私は学び直そうと思う。
人生を豊かなものにするため。
そして分かったことがあれば、私はここにメモを残したいと思う。(学びは常にアウトプットとともに)
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