シェア
おとひで🍀
2020年6月24日 12:20
パス練が終わると、お互い汗だくで車内には戻りたくなかった。しばらく上半身裸で汗を引くまでまった。生暖かい風だったが、5分もすると汗は蒸発していった。ここからは、宿探しが始まる。良ければ、キャンプ場、悪ければ車内。この日は近くにお誂えの場所がなく、車内泊となった。車内は想像するよりずっと劣悪な環境だった。まず、窓を開けていないと暑すぎる。窓を開けていると蚊が入ってくる。先
2020年6月28日 11:13
福井に入り、ただひたすら走り続ける。コンビニで弁当を買い食べる。豚カルビ丼が旅のお供だった。ちなみに、長野から石川に向かう途中に先輩が高速道路の電話ボックスで、財布を忘れるという事態が発生していた。警察にも紛失届を出したが、この旅の途中で見つかる可能性はほぼ0であった。よって、今後のご飯は僕の財布に頼るしかないのであった。でも、そこは大先輩であり、「お前、好きなもの
2020年7月1日 20:34
琵琶湖の西岸を南下していった。湖と意識していないと、海と間違う。岸辺は波が寄せては返している。水辺独特のにおいを嗅ぎながら、走る。琵琶湖の周囲は思ったより、建物が多かった。京都に入ると、今度は北上していった。京都は修学旅行の思い出がたくさんある。京都駅の大きさ、近くのお好み焼き屋、東寺、金閣、銀閣などなど。行ったことのある所には寄らず、天橋立へ向かった。細い林の
2020年7月4日 13:31
天橋立を満喫した僕らは、また走り出した。すでに夕方のため、宿を探す。宿といっても、駐車場かテントを張れるスペースのことであるが。運よく、公衆浴場を探し出し、駐車場でパス練をした。汗をしっかりかいた後、久しぶりの大きなお風呂に入った。その晩は、蒸し暑く寝つきが悪かったが、お風呂の爽快感がありぐっすり眠ることができた。翌朝早く、兵庫を走った。僕は寝不足によりところどころ記憶
2020年7月7日 17:56
前回、出雲大社から再スタートといって締めくくった後に、鳥取砂丘に行ったことを思い出した。鳥取の皆様失礼いたしました。ひたすら海岸線を走っていると、鳥取砂丘の看板が見えてきた。砂丘の看板なくても、道路のまわり結構な砂だった。砂の畑のようなところがずっと続いており、らっきょう畑?などと考えながら通り抜けた。鳥取砂丘は、想像よりも多きかった。観光駐車場に車を止め、丘の上を
2020年7月10日 08:21
出雲大社の周辺は、おみやげやさんと上り坂が印象的だった。急な上り坂を登ると、出雲大社の看板があった。昔、誰かに言われた、神無月の話を思い出した。神無月は全国の神様が出雲大社に集合しているので、神無月という。島根では神有月というということを、だれかから聞いた。本当かどうか確認はとっていないが。境内に入ると、空気の神妙さを感じた。張り詰めたわけでもなく、緊張とも違う、独特の
2020年7月17日 21:17
やっと、九州へ上陸できる。この時点で、背中の汗疹との闘いであり、若干先輩との会話も続かなくなってきていた。軽自動車だったので、九州への道のりは安く済んだ。橋を渡ると思っていたが、地下にいってトンネルをくぐった。九州に上陸すると、特に本州と変わらないじゃん、という印象だった。とりあえず、恒例のコンビニ弁当を買いに行く。ここで、キャメルマートが多い事に気が付いた。東北地
2020年7月21日 10:16
九州に入り、僕の地理の知識もあまり追い付かない。東北地方に住んでいるので、どうしても関東以南というか西側の事に疎い。その中でも、九州といえば、阿蘇山のカルデラ、鹿児島の桜島、熊本のい草、種子島など社会の勉強でやった知識は薄っすらあった。水曜どうでしょうのファンとなった後、日本一周をしていたら、指宿に行ってみたいと思っただろう。先輩の、追試の日程もあり九州は3日で一周する計算
2020年7月22日 14:38
夜も遅くまで走り、朝は早くから走り出したようだ。僕は睡魔に襲われ、夜寝る時は走行中だったし、朝起きた時も、すでに走行を始めていた。先輩はかなり眠いだろうが、サザンを聞いてなぜか生き生きしている。尊敬します。昨日からの旅の途中、立ち寄ったところは、ハウステンボス、ちゃんぽんのお店だった。学生の、さらに財布を落とした僕たちにとってハウステンボスのパスポートは、高かった。
2020年7月28日 09:38
沖縄への移動をあきらめた僕らは、北上を始めた。夜間の移動というのもあり、九州で立ち寄った観光地は、大分県中津市にある、福澤諭吉旧居・記念館が記憶に残っている。不眠不休で運転している先輩は疲労困憊していると思われたが、記念館内の、年表をじっと見つめながら、うなずいている。本当にすごい人だと思った。興味を持つと、疲れなんて関係ない、そんな人だった。医師になってからも精力的に
2020年7月30日 09:13
本州へ戻った僕たちは、瀬戸内海を見ながら東へ向かった。山口、広島と国道をひた走った。いつものように昼食はコンビニのカルビ丼。夜は車中泊だった。四国へ行きたいのだが、瀬戸大橋しか思いつかなかったが、しまなみ海道といういい道を発見した。とりあえず行ってみる。いくつかの島に降り立ちながら、四国を目指した。島に下りたり、橋の上から海を眺めたり。この度で一番の絶景だったか
2020年8月4日 13:49
日本一周から約10年後の夏休み、お遍路に行こうと決めた。僕の同級生が行ってよかったと、学生のころ言ったのを覚えていた。ネットで調べてみると、徳島から始まることが分かった。夏休みの初日、徳島までの往復の航空券を買った。宿は予約しなかった。歩き遍路をして、歩いた先にある宿に泊まることを決めていた。初日。阿波踊り空港へ到着した。まだ、身なりは普通の旅行者と同じであった。空
2020年8月7日 09:44
体毛がなくなった朝、僕はJRの駅へ向かった。1番札所 霊山寺の近くの駅で降りた。旅の始まりだ。バック一つ抱えて、霊山寺へ向かうといろいろな、お遍路に必要な、身支度を準備した。白装束、杖、数珠を購入した。草履は川なかった。歩き遍路は、住所、氏名を記載してくださいとのことで、住所、氏名を記載した。まだスマホが普及していない時代で、地図を見ながらの旅となった。同行二人
2020年8月12日 18:38
断片的な記憶になるが、お遍路の2日目の宿はお風呂がなかった。バスで近くの公衆浴場へと案内され、時間になったら迎えに来てくれるという仕組みだった。かなり汗臭い状態で、浴場につき念入りに体を洗って浴槽に浸かった。日焼けにお湯が沁みた。頭は剃っていあたので、シャンプーなのかボディーソープなのか、判断に迷った。とりあえずボディーソープにした。夜ごはんを軽く済ませ、宿に帰った。