【大月書店通信】第161号(2022/6/30)
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ロシアのウクライナ侵攻開始から、早4か月が経過しました。
戦火は続いていますが、現在のわが身を省みてみれば、当初の衝撃や興奮から覚め、日常生活に復帰していることは否めません。戦争に慣れてしまったのでしょうか。
戦争が日常化したなか、私たち一人ひとりが今、どのような選択をするのか。戦争への協力や抵抗なんて、昔のこと、他人のことだと思われがちですが、すでに私たちは態度決定を迫られているのかもしれません。きたる国政選挙でも、そのことが問われているのでしょう。
6月の新刊『戦争抵抗の倫理――大戦期アメリカの良心的戦争拒否者たち』は、第一次・第二次大戦下のアメリカで、徴兵などの戦争参加を拒否した若者たちの記録。現在の日本に重ね合わせてお読みいただけますと幸いです。
【新刊案内】
6月の新刊です。お近くの書店にてお求めください。
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●戦争を拒否する思想と行動
『戦争抵抗の倫理――大戦期アメリカの良心的戦争拒否者たち』
師井勇一[著] 3,520円(税込)
第一次・第二次大戦下のアメリカで、兵役などの戦争参加を拒否した若者たち。民主主義社会における良心の自由や市民責任はどうあるべきか。膨大な史料から浮かび上がる思想と行動が、現代の私たちに重い問いを投げかける。
☆試し読みできます
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●デジタル資料が使える好評シリーズの新訂版
『明日の授業に使える中学校社会科[公民]第2版』
歴史教育者協議会[編] 3,300円(税込)
全国のベテラン教師の実践から生まれたロングセラー授業書を新学習指導要領にあわせ全面改訂。最新の社会・経済・国際情勢をふまえSDGsや多様性・主権者教育もテーマに。「デジタル資料集」もより使いやすくリニューアル。
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●特集=ウクライナ侵攻とメディア
『放送レポート』7月号 no. 297 550円(税込)
●紛争地取材の現場から(綿井健陽)●マスメディアが伝えないこと(吉原功)●表現の不自由展 東京2022 東京で無事開催を実現したものは(岡本有佳)●〈表現の自由〉と検閲~出品作家から見た「不自由展」(前山忠)ほか
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●特集=夏休みを迎える前に
『月刊 クレスコ』7月号 no.256 550円(税込)
学校を離れて遊んだり休んだり、様々な体験から学んだりできるはずの夏休み。しかし近年、部活や補習、大量の宿題を課す学校が増えている。保護者の経済状況の変化もふまえ、「良い夏休み」をどうつくるかを考える特集。
【イベント】
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★ 性のこと、子どもにどう話したらいい? ★
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前号でもお知らせした、『人間と性の絵本』(全5巻)刊行記念イベントです。
子どもに性教育をしたいと思っても、不安や悩みに負けてしまいそうですよね。
NPO法人ピルコン理事長の染矢明日香さん、“人間と性“教育研究協議会(性教協)の浅井春夫さん・水野哲夫さん・艮香織さんが、よく聞かれる悩みや参加者の疑問に答えていきます。
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★ 絵本で伝える「無国籍」のはなし ★
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7月に刊行予定の絵本『にじいろのペンダント』の記念イベントです。
どの国の国籍も持たない=無国籍の状態にある人は世界で1000万人以上、日本国内にも数百人が存在するとされます。
光の当たることの少ないこの問題を知ってもらおうと「無国籍ネットワークユース(SNY)」の学生が中心になって制作した絵本が『にじいろのペンダント』です。
【話題の本】
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★ 絵本『核兵器をなくすと世界が決めた日』まもなく刊行 ★
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核兵器禁止条約の誕生を物語にした絵本『核兵器をなくすと世界が決めた日』を7月に刊行いたします。
監修・解説は、ICAN国際運営委員として条約成立に大きく貢献した川崎哲さん。著者の高橋真樹さんと岩﨑由美子さんは、川崎さんとともにICANの活動や被爆者の証言集会に関わってきました。
著者が思いを語った動画をぜひご覧ください。
【お知らせ】
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★ 図書目録2022を作成しました ★
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2022年版の図書目録を作成いたしました。
● PDF版は上記リンク先からダウンロードできます。
● 冊子版をご希望の方は、小社までメールにてご連絡ください。無料でお送りします。
件名を「図書目録2022送付希望」とし、氏名/住所(郵便番号も)/必要部数の明記をお願いいたします。
宛先:info@otsukishoten.co.jp
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★ 東京・本郷にシェア型書店が誕生。小社の書籍も販売中 ★
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小社の近所に、「シェア型書店 本郷(ほんのさと)BOOK BRIDGE」がオープンしました。
シェア型書店とは、個人などが店内の棚を借りて本を並べ、販売する形の書店です。小社も一棚を借りて、新刊などを販売しております。
お近くにいらした際は、ぜひお立ち寄りください。
【編集後記】
上で紹介したようなシェア型書店(棚貸し書店)は人気があって、おカネを払ってでも自分の棚を持ちたいという方は多いようです。同人誌を売ったり、推し作家の本を並べたり。小社の棚も、他の版元や団体とのコラボなど、いろいろな展開ができそうで、ワクワクします。
シェア型書店については、4月新刊『地域でつくる・地域をつくる メディアとアーカイブ』の第4章をぜひご参照ください。(Q)
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