自分にやさしい世界は必ずある【木曜日にはココアを】
最近読んだ本が面白かったので記録。
『木曜日にはココアを』という本です📕
ミニチュア作家の田中達也さんの作品が私とても好きなんですけど、まず表紙が可愛かったのと、ほんわかした物語が読みたい気分だったので選びました。
これ、本当にいい本でした!
短編小説がいくつも入ってるのですが、その主人公達は何らかの形で関わりがあって…
みんなそれぞれの人生の主人公であり、生きているだけで誰かに影響や勇気を与えているんだなあと思わされる物語です。
お話はすべて色がキーワードになっていて、
pink、yellow、orange、green、blue…とか、いっぱいあります。どれもその世界が思い浮かぶような、世界が素敵なんですよね。
私は特にgreenとwhiteが好きでした。
緑色をこよなく愛しているという一見変わった女性のお話で、母親にも理解されずに沢山否定されてきた女性が救われる話です。
「私は私のままでいていい」と気付くこと、急に涙が溢れること、自分がここに居ていいと感じて心が軽くなることってあるよなあ、と、何だかかつての自分に重ねてしまいました🪽
whiteは女性が恋文を書く話なのですが、その中に出てくるこの文が特に好きです。
友人の病気をきっかけに、恋をしている相手に手紙を綴ることにした女性。
「ちょっと踏み出すだけでかなうかもしれないのに」という部分に大共感しました。
案外、これやってみたいなってことは、やると決めたら叶ってしまうんですよね。
どこか遠くに行きたいと思ったとしても、チケットとホテルを予約してしまえば行けてしまうわけで…
せっかく生きているのだし、人生は一度きり。
何度も何度も誰かに言われたセリフだけど、私は自分の人生が永遠に続いていくような気がしてならない時があります。笑
だからこそ、きちんとその事実に向き合って、一歩踏み出すことができればいろんな夢を叶えられるんだと自分に言いたいです。
動け、自分!
どんでん返しとかはないですけど、とても心穏やかになる小説なのでおすすめです📚
画像お借りしました。
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