見出し画像

「指輪」福岡写真展1/24-2/6

福岡個展「指輪」

福岡個展「指輪」

1/24-2/6

セルフポートレートと1人の女性との記録。1/24在廊します。是非いらしてくださいませ!久々の福岡です✨

http://www.artspacebaku.net/wiki/

場所はいつものアートスペース獏。

今回はポスター仕様にした作品を8点展示します。

限定10枚。

会場では写真集も販売します。
どうぞよろしくおねがいします!


10年間、MEMEのパートナーをしてくれた夕希から来たメッセージ。
_______________________________


私について。

過去の作品達を見るとちょっとだけヒリヒリする。

あの頃、とても生きづらかった。

作品の一部になることで消えてしまいそうな自分が必要なものになれた気がして救われていた。


休みの日に撮影を梯子したり、何かを埋める様にスケジュールを詰め込んだ。

撮影の間は全く疲れない。

アドレナリンで麻痺していたのだろう。

夢中になっていった。


その反動で撮影してない時の自分にはなんの価値も見出せなかった。

いつも早く消えてしまいたかった。

なぜそう思ってたのかわからない。

家族は仲がよかったし、仕事にも困ってない。

そういえば子供の頃の出来事がきっかけだろうか。


私はずっと

『私の器』だけが消費されている感覚を拭い去る事が出来なかった。


撮影の間、私は撮影者と混ざり、誰かを演じて自分を投影した。

ずっと宙を歩いている可哀想な私をちゃんと使ってあげたかった。


写真の中の私と目が合うと

少し苦しくなる。


もがいていて、全てを諦めていて、

そして純粋で無垢な目をしている。


あの頃は危険な撮影をして

死んでもいいと本気で思っていた。



私は狂っていたんだと思う。



周りの被写体達に

自分の場所を盗られてしまうんじゃないかと不安定になってSNSで投稿し、後悔しては消した。



MEMEのとある展示を見てからピタリと、静かにパズルがはまった気がした。


徐々に撮影頻度は減り、写真以外でも人と関わる様になっていった。


私が病んでメチャクチャな事を言っても

『夕希が老いて皺皺のおばあちゃんになっても撮り続けるよ』と言ってくれた咲と、

なんてことないテレビを見ながら号泣する憑依型の意味不明な私を見て大笑いしてくれる夫。


側に居てくれる家族、友人。


今は理解してくれる人がそばに居てくれたらそれでいい。

沢山の人に理解してもらいたいとも思わない。

特別じゃなくてもいい。


今度は当たり前の毎日に感謝して、たまに不安定になりながら。


そして、私は私を使ってあげたい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?