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等身大の私の話

引っ越しをした。

少ーし田舎に。

田舎と言っても、そこそこは街なんだけど。
私の地元はゴチャゴチャした人口も観光客も多い街だ。そこを基準に考えると、なんだか田舎だなあと思う。

18歳の時、下高井戸に住んだ。
小さな街だし、これと言って特徴もない。なんだか刺激のない街だなあと思っていた。あの頃はそれが嫌だった。この街も似たようなもんに見えるかもしれない。でも、個人商店が多いから街に濃度があって、そこがよい。

引っ越しをした理由はヒドイもんなんだけど、そのこと自体をマイナスには受け止めていなかった。

私は地元で死ぬのはちょっと嫌だった。

あの街が嫌いとかでなく、あんなに店がひしめき合う街でも飽きる。もうお腹いっぱいで無刺激だ。あんなに賑やかな街でも飽きれば景色は鮮やかではなかった。 

正体もバレてもいたし、狭い街で死ぬまで過ごすのはつまらない。港区や新宿区、渋谷区、いわゆる超都会な街に興味はない。憧れもトキメキもない。

ちょっとのんびりした街の方が楽だと感じ始めたのは、福岡に行くようになってからだ。基本的には博多や天神で過ごすのだが、あっちは街がゆったりのんびりしている。都会なんだけどギラギラしてない、ほどよいバランスだ。

福岡で数日過ごした後に地元に戻ると目眩なのか目がチカチカした。

街の情報量が全く違うのだ。狭い街を埋め尽くす大小のビルと色んな色の看板。細い路地にもギッチギチに店が並び、飲み屋も洋服屋もキャバクラもごちゃまぜの街並み。どっから来たんだ?って位の人口。うるさいな、この街!って文句を言った。あまりにうるさくて街に負けそうになる。

ギラギラした街を歩く時、無意識に気を張る。
喧嘩を売られるわけじゃないけど話しかけるなって空気を出しとかないと邪魔な奴らに話しかけられる。だから私は地元でもなんかしらのスイッチを入れて歩いてるってことらしい。街に負けそうだと感じた時に、あぁ、めっちゃ疲れるわと『苦手だ』と認識した。

慣れればうるさくも賑やかでもない退屈な街だが、離れれば負けそうになる位うるさくてギラギラした街。

結局、そうゆう街は好きじゃないらしい。

疲れちゃうんだ。

いつか、海の方に住めたらなと思っている。

ほどよく商店があって、たまにギラギラした街に行く位が、等身大の私のようだ。


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