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【緑十字機に学ぶ、”終わり方”の難しさ】

【緑十字機に学ぶ、”終わり方”の難しさ】
実は日本史が好きな私です。
その中でも好きなのが終戦の最後の最後の2週間です。

日本の常識では太平洋戦争の終戦は8/15となってます。
ですが、実際の終戦は9/2です。
日本側と連合国側代表が米艦船ミズーリ艦上で降伏文書に調印して終戦になったのが9/2です。
8/15は天皇が国民に終戦を告げた日です。
その間の2週間に何があったのか。
歴史の授業でも習ってませんでした。
大人になってから勉強したのですが、日本の歴史を変えた2週間だと私は思ってます。

天皇が宣言をして、そのまますんなりと全国民が受け止められたわけではありませんでした。
勝てるとずっと信じて、もう少し耐えたら勝利が来ると信じて耐えてきた人たちにとっていきなりの敗戦発言は理解ができませんでした。
軍で命をかけて戦ってる人たちにとっては仲間に託された勝利を得るまでは死にきれないと考えてたようです。
負けを宣言したとはいえ、調印するまでは負けが確定したとはいえません。
天皇の勅使に何かあって調印ができなければ、戦争は継続になります。
戦争を終わらせようとしてる日本政府からすると、少しでも早く調印して、国民の被害を抑えるようにしたい思いもありました。
アメリカ側も本当に降伏するのか油断しない姿勢があります。
そうしたそれぞれの思いが錯綜し、何かが一歩ずれれば戦争が継続したり、歴史が変わる可能性のあるキーポイントがいくつもある2週間でした。
そのプレッシャーは計り知れません。一個人の行動が歴史を変える可能性のある瞬間がいくつもあるのです。

緑十字機という飛行機をご存知ですか?
キーワードは”緑十字機”です。

天皇の勅使を運ぶ飛行機です。
戦いの意思がないことを表す意味でもあります。

戦争終結に反対してる層から撃墜の可能性がありました。
帰りには燃料切れが起き、不時着をしました。
謎の搭乗員もいて、都市伝説のような話もあります。

大事な大事な歴史の1ページに感じます。
”終わり方”についてその難しさ、綱渡り感も強い期間でした。
企業単位でも終わり方は大変難しいことです。
関係者が多くなればなおさらです。
国になるともっと様々な思いが錯綜します。
想像を絶することと思います。
”終わり方”を意識するときに思い出すのがこの緑十字機です。

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