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ようこそ、火星へ

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#仮想現実

フニャリン

これまで企画開発したソフトのうち、唯一採用されたソフトは、設定上の火星人を魅了する美少女…

さきとも
2年前
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アキレス最後の戦い(IX)~マリネリス峡谷での決戦

赤道直下とはいえ、マリネリス峡谷は朝方になると雪が舞った。本来なら水が溜まりそうな地形だ…

さきとも
2年前
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アキレス最後の戦い(VIII)~死者の回想

うっかりすると、また「アキレス」の心を、声音の異なる言葉が巡りはじめる。まるで悪霊に憑り…

さきとも
2年前
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アキレス最後の戦い(VII)~ペンテシレイアの存在証明

「わしが「ペンテシレイア」にハグされた時、あいつだけが知っておるプログラム一式が、すべて…

さきとも
2年前
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アキレス最後の戦い(VI)~ペンテシレイアの消滅

数キロ先を行く車両数台のテールランプが、突然消えていった。視界は良好で、坂が波打って邪魔…

さきとも
2年前
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Highway

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火星の未来へようこそ!

さきとも
2年前
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アキレス最後の戦い(V)~「亀」の恋

行き当たりばったりでmotelを見つけると、さっさと受付で前金の支払いを済ませて、鍵を受け取った。旧式の鍵で、このmotelのあらゆるシステムが旧式だった。受付の爺さんはカウボーイハットを被り、火星野球の中継を流していた。 部屋の窓からは、さっきの「火星のソドム」の灯を、薄っすらと眺めらることができた。 「わしの昔の恋人が、あの町に住んでおった。都市そのものの消滅が報じられた時、わしの青春は終わった」と「亀」が言った。 「なのに、さっきのとおり町が残っていた」と「亀」は

アキレス最後の戦い(IV)~追記する町、しない町

「ジーサン、やってる?」と前を走る「ペンテシレイア」が無線を飛ばしてきた。「亀」は後部座…

さきとも
2年前
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アキレス最後の戦い(III)~旅

「ペンテシレイア」が乗ってきたのは、空を舞うセスナ機ではなかった。地上を堂々と這うといっ…

さきとも
2年前
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アキレス最後の戦い

僕が「亀」というハンドルネームの男と出会ったのは、よくできた仮想空間の中だった。「亀」は…

さきとも
2年前
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