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【小説】わなにかさま

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ジュヴナイル(コメディ)ホラー小説『わなにかさま』(完結)
ジュヴナイル(コメディ)ホラー小説『わなにかさま』(完結)
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わなにかさま (あとがき)

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わなにかさま(十六)最終回

22みんなで黙って祠や、落ちているへし柱を見つめていた。 その顔に書いてある。 (あれはな…

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わなにかさま(十五)

21夕焼けに照らされてくるくる回る裸の人形。 やがて内側から光りはじめ、いくつかの光るかた…

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わなにかさま(十四)

20「わなにかさまーわなーにかさまーのっくんだらー」 「のっくんだらーのっくんだらー」 「…

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わなにかさま(十三)

19野菜を乗せたお膳がいきなり、水の中に置かれたようにぶよんと浮き上がった。 お膳と野菜は…

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わなにかさま(十二)

18並ぶときに指示されて、ぼくは「へし手」の列の真ん中あたりにいた。 江森くんも正面にいるので、子供は列の真ん中あたりにおくことになっているのかもしれない。 向こう側に陽が落ち始めていて、江森くんたち「のし手」は逆光で、影が動いているように見える。 江森くんから伸びた影が魚をのせたお膳にかかっている。

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わなにかさま(十一)

17小さな神社のようなその祠は、なぜか正面の格子の扉が両側に開きっぱなしになっていて、中に…

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わなにかさま(十)

16「あ、これ?」 ぼくがびっくりして見ているので、丸太を両手に持ち直してぼくに差し出すよ…

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わなにかさま(九)

15「よし!」 タツヒコが立ち上がった。 みんなも立ち上がる。 「それではみなさん!のし手九…

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わなにかさま(八)

13「いつも通りに一番へしを頼もうと思ってたタキ君がそういうことで困ってただけんが、マツイ…

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わなにかさま(七)

12集会所の玄関には大きな鳥のはく製が飾られていて、大人たちはそのはく製をよけながら行き…

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わなにかさま(六)

11振り向いたタツヒコは、日に焼けた濃い顔をしていた。 太い眉毛、大きな目玉に高い鼻、大き…

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わなにかさま(五)

9「わりゃ、ヒサエさんとこ来た孫ずら?」 「え?」 振り向くと見覚えのあるおじいさんがそこに立っていた。 おばあちゃんのところへ時々野菜を持ってくるおじいさんだ。名前は知らない。 「お?おみゃ、…」 おじいさんはぼくの手元を見て、 「へしっぺらなんか持って、わなにかさまぁ行くのか?われが?」 「あ、はい」 へしっぺら? 「そうかぁ。子供なのにえらいなぁ。でもはて?なんでこんなとこにいるだぁ」 「あ、いえ」 「はー、そうか迷ったか。わなにかさまだもんなぁ」 「あ、はい」 わなに

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