理屈で音楽できたらハウリングは起こらない。

今日は検査の最終日。一番苦手だった胃カメラを飲んだ。目的は転移や下位に癌が広がっていないかを確かめる為、CTやPET以外にも直視できるのに一番の検査方法だろう。…この一週間、自分の身体をほじくり返されて正直疲れている。以前に受けた胃カメラの影響か、すごく気が重たい。麻酔をお願いして、尚且鼻からをお願いしていたのだが、麻酔の場合は鼻からじゃなく、口頭からに…。何度も確認をされ、麻酔と口頭は了承したのだが、看護士さん、何度も同じ事を繰り返してたな。麻酔を受けてからも口頭の確認。鼻からはできませんよ。うん、何度も了承している。

正直な話、この記事をポチポチ打ってていても検査時の事を殆ど覚えていない。麻酔の影響だろう、「そう言えば」という思い返しで検査時の事を思い出している。最初に飲んだ口頭から綺麗にして麻痺させていく薬の苦さと痺れが思い出された。徐々に口の中に苦味が広がって、喉の奥が焼けるような錯覚を覚え、ヒリヒリしているのに、段々と麻痺していくのが分かる。次にスプレーでさらに口を麻痺させ、浸透している間に点滴で麻酔の注入。入ってくる度に頭がホワホワする。内視鏡室に通され、ベッドに横たわり、マウスピースを咥える所までの記憶ははっきりしている。その後、内視鏡が口の中に入って行く…。終わりましたと時間はどれくらいか分からないが、ベッドで横になったまま別室へ通され、点滴の液が無くなるまで、点滴パックを眺めていた。一滴、一滴のスピードがリズムよく等間隔でチューブに落ちる。トン、トン、トン、ああ、これってビートそのものだなぁ。

昨日のスタジオの録画内容を見ていると、音作りに失敗しているのが分かる。GT-1だけじゃ物足りなさを感じ、マルチストンプを利用して音作りをしていたが、でかいAMPから出る音はハウリングと雑音。マスターボリュームをハウリングが起きないよう、0から徐々に上げて行き、安定するまでボリューム回す。また、エフェクター側の音量も調整してハウリング、雑音が出ないようにする。

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前マルチのG3nもそうだったが、AMPシュミレーターに頼り過ぎた結果、自分自身ではやってはいけないミスをやってしまった。

吹奏楽でいつも後輩達、指導の際に、「客席に届ける音を考えよう」といつも言っていた事が自分ができていなかった。ベルから出る自分の息が客席に、反響板に、いくら指揮者との拍が合っていても、上手な指回しをしても、結果音が届かなかったら演奏と言えない。自分はこれが出来ていなかった。本当、LPにしてから、音作りは、と言い訳ばかりしている。これは辞めよう。言い訳してもバンドのメンバーに申し訳ない。「楽しかったよ」「また次も楽しもう」そう言ってくれるのが本当の救い。

エレキギターはAMPを通して音が出る。当たり前の事が自分には出来てなかった。スタジオのAMPを想定せずに音作りをしてしまったこと。エレキはやっぱりAMPを通して音を確認しなければ、アンシュミばかりに頼っているといくら弾けても演奏として成立しない。スピーカーが出せる環境がどれだけ大事かを痛感したな…。退院したら今度は基礎連がてらに一人でスタジを入りするか。いくら速弾きをしても、音が雑音だったら、練習にもならない。練習の為の練習が必要、か。今の自分には丁度いいかもしれないなぁ。

入院中は沢山調べて、沢山聴いて、GT-1の使い方、マルチストンプの使い方、LPの使い方、理屈でもへ理屈でもいい。退院の後を見据えよう。それで音作りが違って、またハウリングを起こしたら、それはそれで楽しみの一つになる。また目標ができた。「癌」に負けない自分であろう。

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