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旅行とはちょっと違う3ヶ月、離島の旅でみた景色
隠岐島前3町村それぞれの公式note担当者と#離島にもっと若者の還流をnote(以下還流note)による本リレー記事企画。
企画のコンセプトは、「海士町・知夫村・西ノ島町それぞれの公式noteと還流noteを周るきっかけをつくること」。
記事のテーマは、「移住や島暮らし」です。是非、記事をきっかけに隠岐島前地域の公式noteや他クリエイターのnoteへお立ち寄りいただけると嬉しいです。
新たな発見や気づきに繋がる時間になりますように。
こんにちは。
#離島にもっと若者の還流を note担当の酒井です。
島前3島のnote担当者によるリレー記事企画。
早速、1番走者(1記事目)は海士町、 #離島にもっと若者の還流を より酒井が走ります(お届け致します)!
まだ外が薄暗い、12月の朝6:30
町中に流れる音楽のチャイム、今日は音楽だけかな?と思いながら部屋で支度をする。
わたしが今暮らしている海士町では毎朝6:30に時報の音楽が流れます。
「初めてここで朝を迎えた日はびっくりして飛び起きたなぁ。」
日によっては、曲が流れた後に「船の欠航のお知らせ」が放送されることもあって、今ではそんなことも気にかけながら朝の時報を聞いている。ここでの暮らしに慣れてきたんだと実感しました。
私は10月上旬、島根県の離島、隠岐諸島(島前)の海士町に来ました。
3ヶ月間、島で働きながら暮らしも経験できる“島体験”という滞在型インターンシップ制度で来島しました。
来島してから時が経つのは早く、もう離島まで1週間を切っています。
どんな3ヶ月だったかなと思い返してみると、ふとした時に見える景色や自然の壮大な風景が沢山頭に浮かびます。
なぜ島に来たのか?
シンプルに自然の豊かな静かなところで暮らしてみたかったから。
東京出身で、田舎や自然と近い暮らしの様子についてはテレビなどの様子でしか分からず、実際どんな感じなんだろうと興味がありました。旅行で訪れるだけでは知ることのできない、暮らしを体験してみたかった。
さらに私自身、留学や旅行を通して海外に行った時に、自分の地元の様子は伝えることができるけれど、地元の様子=日本というわけでもない。
「日本のこと全然知らない、見たことがない」と思ったのも、地元以外の場所(地方、離島など)に行ってみたいと思うようになったきっかけでもありました。
私が来た海士町は離島。
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島体験の制度で、離島に滞在できる。と友人から教えてもらった時、直感的に
「いいな!行きたい!究極の田舎の生活を体験することができる!」
と魅力的に感じました。島体験の制度を知ったのは、出発日まで2週間を切っていたくらいの直前で、すぐに応募をして島に行くことが決まりました。
大学を卒業後、一度都内で事務職を経験したのち、フリーターになるというくねくね道を進んでいたこともあり、時間は自由に作れたので3ヶ月行ってみようとすぐに参加に踏み込めました。
シンプルな理由で島に来たので、「これがしたい!何に挑戦したい!」という具体的な思いはあまりなく、今までずっと実家暮らしだったこともあって、「暮らし」を重視して島で生活していけたらなと思っていました。
さぁ3ヶ月ここで過ごして思ったことや感じたこと。。。
みんなとの時間
島体験としての一つの大きな要素としてシェアハウス生活があります。
私は同世代の3人とのシェアハウス生活をしました。3人それぞれ出身地も生活拠点も全く違うところで、全国色んなところに友達ができた!と久々の新しい出会いにワクワクでした。
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シェアハウス生活で1番好きな時間は、みんなでご飯を作って机に並べ、「わーい!美味しそう!いただきまーす!」と言いながら晩御飯が始まる時間です。お互いに職場は違いますが、みんな帰宅時間が同じなので、基本的に毎日3人でご飯を用意して食事をしています。
東京で生活していた時は、実家暮らしだったものの、家族それぞれ生活リズムがバラバラだったので1人でご飯を食べることがほとんどでした。そのため、みんなで食卓を囲んで同じご飯を食べる時間が特別に感じました。みんなで一緒に過ごす時間が毎日あることで、お互いのことを良く知ることにも繋がったり、お互いの仕事やその日にあったことを話して情報を共有することで得られる新しい発見も沢山ありました。
食事面の変化といえば、今まで白米をあまり食べない食生活でしたが、みんなでご飯を食べるようになってからよく白米を食べるようになりました。今では離島を目前にして、お裾分けでもらったお米を消費しようと毎日沢山の白米を食べています!
そして何より、みんなで作って食べるご飯は美味しい!!!
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ひとりの時間
みんなと過ごす時間も好きで大切な時間でしたが、ひとりの時間も同じくらい好きな時間でした。特に悩みがあるわけじゃないけれど、何も考えずにぼーっとする時間。ひとりでぼーっとする場所がどこに行っても素敵で、そんな場所が身近にある生活は贅沢だなと感じ、「ここに来てよかった」と思える瞬間でもありました。
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海を目の前に、港へ向かう船をぼーっと眺めながらご飯を食べる時間。好きな音楽を聴いたり、ちょっと寝転がってみたりとても気持ち良い時間でした!
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歩くことやサイクリングが好きだったので、天気の良い日は色んなところに行ってみようと思っていました。
休日、一日空いていた日に自転車で隣の島(西ノ島、知夫)に行った日もありました。車で行けば一瞬ですが、あえて自転車を使って行くことで風を感じれるし、見える景色も違います。時間はかかるけれど、目的地で楽しむことに加えて、目的地に行くまでの過程も楽しむことができます。トンネルの出口の穴から見える山々の風景、たぬきが道端にいたり、木々の隙間から見える景色が綺麗だったり、すぐに立ち止まってその瞬間を堪能しました。
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ここに来てよかった
島体験生は週に一回研修があります。10月期の島体験生で集まって、1週間の振り返りをお互いに話したりする時間があります。その研修の中で、本土から企業研修で海士町に来ていいた方々と座談をした研修がありました。そこで「海士町での生活はどう?」と質問をされたとき、
「コンビニやスーパーがなく、思ったよりも物価が高いです。」
「お肉が冷凍でしか売っていません」
などと島で暮らす上で大変な部分を話したところ、「逆に島に来てよかったと思ったところはなんですか?」と問われました。正直、その時にすんなり答えられませんでした。海士町での生活に不満があったわけではないけれど、海士町での日常が当たり前になってきていて、何も考えていないことに気づきました。それからは島での暮らしをより意識して生活するようにしました。
3ヶ月の暮らしを終えようとしている今、質問に答えるとしたらこう答えます。
「ふとした時に見える景色が壮大で、そんな素敵な自然が身近にあったこと」
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毎朝、自転車で駆け抜ける田んぼの脇道から見える景色。
港の水面に反射する山の影。
帰宅道真っ暗な空を見上げてぶわぁーっと見える沢山の星。
満月の日の帰り道でいつもより夜が明るいと感じた時。
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毎日繰り返される日々の中にもキュンとする瞬間が沢山ありました。飽きることのない景色で毎日幸せでした。今思えばそんな一瞬一瞬を大切に感じていたし、都会では感じることのできない自然の偉大さやありがたみも感じました。
気軽に船に乗って隣の島に行くことも今までの生活からは想像もしていなかったことです。休日に船に乗って隣の島を探索して壮大な自然に触れられたことだけでもここにきてよかったと思っています。
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「好きなことに熱心になりたいと思えたこと」
この島に来て出会った人は同期の島体験生をはじめ、島体験の関係者、島留学生、地域の方々など沢山います。沢山の出会いがありましたが、出会った人の生き方を聞いたり見たりしたことで、自分も何か好きなことに熱心になりたいと思うようになりました。
今までは何かやりたいことがあっても、無意識に周りの反応を意識して何をするか決めているところがありました。海士町に来てから、「〇〇やりたい!」「〇〇になりたい!」と強い思いを持って突き進んでいる人に沢山出会いました。その人たちを見て、自分も何か100%の思いを向けられるものを追求していきたいなと思いました。
言葉を変えると「やりたくないことはやりたくない。」
わがままのようだけど、好きなことに向かっていれば、やりたくないことはなくなる。自分の好きなことの為だから、なんでもできる。と思いました。
おわりに
ここで見た景色、出会った人は海士町を離れたとしても、また思い出して恋しくなると思います。今回海士町に来島した時は、具体的に「これがやりたい!挑戦したい!」という気持ちがない状態でやってきましたが、もし次に海士町に戻って来る機会があった時は、何か自分の「やりたい!」「挑戦したい!」と思うことに向かっている状態で帰ってきたいなと思いました。
最後に、隠岐島前3島それぞれの好きな場所の写真を。。。
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最後まで読んでいただきありがとうございました!
次は、海士町noteの寺田さんにバトンを渡します!
よろしくおねがいします!!
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