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感謝されるっていうよりも、自分が感謝したくなった

#離島にもっと若者の還流を


働く意味って何だろう? 人のためになるってどういうこと?

大きな疑問を抱えながら来島し、海士町役場総務課で働いていた湯本さん。

働くなかで見えてきた湯本さんの気づきとは、、


湯本ひろさん (東京都出身)



自分にとって働く意味とは、を問う

就職活動が近づいてきたとき、働くっていう意味が分からなくて休学を検討していました。その時に、たまたま大人の島留学がTVで放送されていて。

面白そうだし、仕事を通して”人のためになる”っていうのはどういうことか。
一度、体験として学べたらなと思ったので、その場で応募しました。
 

それまでは、人のためになるっていう感覚が自分にはしっくり来ていませんでした。自分にとって働くというのは、お金を稼ぐっていうイメージで。

労働=お金みたいな感覚がアルバイトをしていた頃はすごくあったんです。販売の仕事だったので、売れば売るほど給料も上がるっていうシステムの中にいて、お金のために働いているっていう感覚でした。

総務課の島留学・島体験生たち


 でも、家族と話をする中で働くっていうのは、一つ、人に感謝されるからお金がもらえるっていう見方もあることを知りました。
労働と賃金の間に人の感情も入っているんだよっていうのを家族が話してくれて。家族からは、それを学んで来いって言われましたね。

それまでは、誰かがありがとうって言っくれても
それが自分のモチベーションにつながることはあんまりなくて。
振り返ってみると、どう結果をだすかっていうのが当時大事にしていた感覚だったように思います。



感謝して感謝される経験

来島時は、具体的にやりたいことはなかったです。
やりたいことじゃなくて、自分にできることベースで考えて
求められていることを全力でできたらって思っていました。

ただ、公務員という職業に興味があったので役場周りの事業所を探していました。
そんな中、総務課のDX計画表にあった ”スマホ相談会” が気になって。
もともとスマホに関連した仕事に関わっていたので、自信をもって取り組めそうだなと思い総務課で働くことを決めました。

◆普段の主な業務◆
午前 スマホ相談会・説明会
午後 資料まとめ・スマホ相談会/説明会の準備
※スマホ相談会➡一対一で相談
 スマホ説明会➡講演会方式で説明

実際、スマホ相談会をやっていると地区ごとにニーズが様々で、色んな兼ね合いからうまくいかなったりと、反省する部分が多かったです。

ただ一方で、感謝してもらえる場面もたくさんありました。海士町って携帯ショップがないから、携帯やスマホ関連で困っている人が多くて。

相談会のポスター


正直、最初の頃は、やってあげてる感が少し気持ちとしてあったような気がします。
けど、スマホ相談会っていうのは、職場の人が背中を押してくれて、町民の人が来てくれているから成り立っていること。

続ける中で、スマホ相談会に来てくれる人からも職場の人からも、感謝してもらえる場面もあったり、まだ居てほしいって言われることも多く、
なんだか逆に自分が感謝する側だなって思えてきたんです。

山陰中央新報デジタルにも掲載されました!


こういう感覚は今までなかったから、自分はこれを学びに来たんだなってわかりました。
感謝されるっていうよりも、自分が感謝したくなっていきました。

 



働く中で大切にしたいこと

人との関わりっていうのが大事だなと思うようになりました。
仕事にやりがいを感じたらもっと生活にも集中できると思うし、気持ちに余裕ができるなって。

感謝してもらえた日は元気に帰れるし、なかった日はしょげてるし。

知々井の防波堤
ここまで散歩して、よく考え事をしてました(笑)

直接的にお金を生む仕事は自分には向いてないのかもなと気がつきました。
ひとのため・地域のためといったところに軸がある働き方が自分には合っているのかなって。


あと、人を想えるようになりました。
スマホ相談会では、ビール貰ったり、イカもらったり、大学芋をもらったり。感謝されるっていう経験をして、感謝ってギブアンドテイクなんだなと思いました。

これまで実家とかでは無償で何かを与えてもえる環境があって、それがあたりまえになっていたけど、与えられるだけの関係じゃない、対等な関係が大事なのかなって思います。



大きな葛藤や挫折はなかったけれど、、

送迎会で課長が「きてくれてよかった」って涙を流しながら言ってくれて、嬉しかったし、自分がいた証明ができたというか。
スマホ教室ではスマホのお兄さんとして評価されてたけど、ここでは湯本ひろとして評価してもらえたのが嬉しかったです。


人のために働くってどういうことなのかを実際に経験して、さらに継続的な取り組みとしてのスマホ教室をつくることができて。
3か月で自分の来島目的を達成できて、今は満足しています。

自分じゃないとできないスマホ教室をつくるのは本望じゃなかったから、湯本ひろという自分じゃなくても続けられるものを残せたのではないかと思っていています。

他の人みたいに大きい挫折や葛藤はあまりなかったけど、事業所の方の支援があったからこその経験だったし、気づきの多い3カ月でした。



3カ月を終えて

感謝。すべてに感謝ですね。
ここまでを振り返って面白いなって思うのが、
感謝っていうテーマをもって来島して、最後も感謝っていうまとめで終わって。
この3カ月に一貫性があるなって思っています。

シェハウスにて


振り向いたら道がある。
道をつくったのは自分だけど、作るためにはいろいろな人に支えられてたなって。上司の方だったり、スマホ相談会に来てくださる方だったり、シェアハウスのメンバーだったり。

学びに対する変化は少なかったかもしれないけど、いろんな方にすごく感謝しています。



あとがき

もしかしたら
どこでもできる経験かもしれない

離島を選ばなくても経験できることかもしれない

けど、
何か意志をもち、思い切って踏み出したからこそ、

自分にとっての大きな気づきが得られたように思います

次の一歩を ”” で踏み出してみませんか

(インタビュー・執筆/ 大人の島留学 田中沙采)




▼変わりない環境って具体的には?例えば、、、、商店!


▼離島ならではなのか、、? 例えば、、、、魚の手に入れ方!


▼離島に戻ってきてから、、、


▼離島で何か経験してみたくなった、、
そんな方は、ひとまずこちらへ


最後までお読みいただきありがとうございました!



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