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目の前のことを丁寧に。【わたし、島で働く。】

こんにちは!広報担当の清瀬です。

連載企画「わたし、島で働く。」です!

今回は半官半X特命担当に所属し、環境整備課の現場で働く長野創くんにお話しを伺いました。
長野くんは、大学のオンライン授業を受けながら島体験に参画しています。住宅に興味がある中で、役場のmustと合わせながら空き家清掃やサテライト型住宅の計画などを行っています。


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お話を聞いた人:長野創(ながの はじめ)くん
20歳(取材当時)。神奈川県出身。東京の大学に通い、オンラインで授業を受けながら、2021年4月より島体験スタート。


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長野くんの仕事内容


-今回はよろしくお願いします。早速ですが、どんな仕事をしていますか。

僕は、半官半X特命担当に所属しながら環境整備課を現場として働いています。働き始めた頃は、空き家調査や空き家清掃などをしていました。今は、軽障がい者の方向けの単身用住宅(サテライト型住宅)を空き家を活用してできないかと模索しています。でも半年しかいない僕が、これをプロジェクトにして住宅を建てることは難しいと思っているので、本当にこの住宅が必要なのかを福祉従事者の方にヒアリングしたり、実際にさくらの家で一緒に働きながらニーズを聞いたりしています。

-なぜその仕事をやろうと思ったんですか

まず、課を決める時にやりたいものがなく、空き家の活用に興味はあったけどそれを3ヶ月続ける自信もありませんでした。だから、応用もきき、色んな現場に行ってこの場所でしか出来ないことをやれる半官半Xがいいなと思って決めました。
そして空き家に興味あるということで環境整備課に行き、5月の頭くらいまで空き家調査や空き家清掃を行いました。それがひと段落つき、どうしようかという時に住宅に関して役場のマストを探す中で、健康福祉課さんからの課題(サテライト型住宅)を環境整備課では人手が足りず手をつけられていなかったので僕がやりますと言いました。

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一つ一つを丁寧にやる


-仕事を通して感じたことや学んだことはありますか

空き家に興味はあったんですが、実際に空き家を清掃するというのは初めてだったのでいい経験になりました。しかし、清掃して終わりというのは自分にとっては楽しくなかったなというのが正直な感想で、その次の活用を考えたりもしたかったです。でも、やりながら住んでいた人の背景が見えるのは面白かったです。
さくらの家では、今まで障がい者の方と関わったことがなかったんですが、実際に関わってみて自分となにも変わらないなと思いました。そして、その方々のためになにか少しでも手助けになればなと感じています。

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空き家清掃をする長野くん

-仕事に対するモチベーションはなんですか

空き家清掃はその家がキレイになっていくことでした。
さくらの家は純粋に楽しいです。ふくぎ茶を作るという単純な作業なんですけど、それを利用者の方はすごい真剣に一つ一つの行程にミスがないように丁寧にやっていて、その姿にすごく感化されました。

-仕事を通して変化はありますか

最初はなにか大きいことをやって就活の時に話せたらいいなと思っていました。でも今は、やっぱりプロジェクトも期間を見つめなおすと難しいと感じましたし、さくらの家で利用者の方の一つ一つのことを丁寧にやる姿を見て、ちゃんと実情を知ることは大事だなと感じています。だから、大きいプロジェクトをやるのではなく、地域住民の声を拾い上げて、それを役場で共有して問題化することは自分にできることなのかなと思っています。


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海士町だからできたこと


-海士町に来て良かった点はなんですか

将来の選択肢が広がったと思います。今までは、東京一本大都会一本で働くことが理想ではあったんですけど、ここで自分なりに暮らしてみてすごく居心地もよく暮らしやすいなと思います。将来的に最初は東京とかで働くかも知れないですけど、余裕ができたらこういう地方で暮らすのもいいなぁと思うようになりました。
あとは、海士町では高度な知識や技術がなくても色々な現場に行かせてもらえています。福祉施設の現場に入ることは都会だとすごくハードルが高く感じるんですが、ここでは人と人の距離が近いことで行きやすく、話が聞きやすいのはここでしか出来ないことだと思います。そのおかげで、知識とかがなくても色々な人のお話が聞けたのでよかったです。

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mustをやること


-先ほど、空き家清掃が正直面白くなかったという感想でしたが、仕事ではやりたくないことをやらなきゃいけないことがあると思います。そのことに対してはどう思いますか

やっぱりお金をもらってインターン活動ができているので、自分のやりたいことばっかりするのは僕は少しおかしいなと思います。町のためになることをやらないといけないと思っているので、空き家清掃もやっていました。でも、空き家清掃をやっていて、なぜこの家が活用しづらいのかを考えたりすることは良かったです。だからこそ、mustをやることは別に無駄じゃないなと思います。

-確かにそうですね。では、島で働く上で大切にしていることは何ですか

周りの意見を大切にすることかな。僕の今までの環境上、自分の言ったことが全部成功してきて、そこで自分を過信していた部分がありました。でも、ここに来て「自分の意見を押し通すのはすごくいいと思うけど、押し通しすぎると社会で扱いづらい人間になってしまって、生きづらくなってしまうかもよ」と言われたことがあり、そこで変わらないといけないなと思いました。さっき言ったみたいに自分のやりたいことだけではなくて、町が求めていることをやることを大切にしています。

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研修で島体験生からプレゼントされたアドバイスのカードを見る長野くん


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おわりに

今回は海士町役場の半官半Xに所属しながら環境整備課で働く長野創くんにお話を聞きました。今回、長野くんにお話を聞いて印象に残ったことは、さくらの家で利用者の方の姿に感化されたことを語る様子でした。しっかりと目の前のことを一つ一つ丁寧にやることの大切さに改めて気づかされました。
長野くん、今回は貴重なお時間と素敵なお話をありがとうございました。


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