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お麩とカニカマのいろどり南蛮漬け

乾物の中でも『お麩』は、扱いやすく手頃で便利でおいしくて特にお気に入り。日本では古くから貴重なたんぱく源の一つとして食されてきた伝統的な食材であり、私もこどもの頃から主に味噌汁の実としてよく食べてきた馴染み深い食べ物だけれど、沖縄の“フーチャンプルー”や、山形の“お麩の唐揚げ”、宮城の“油麩丼”など、全国各地にある“お麩がメイン”の料理を知るにつれ、益々その魅力にはまりこんでいる。植物由来の食品である点も、現代の空気にとても合っていると思う。

1年の延期を経て昨年開催された夏季オリンピックに関連して、[東京2020組織委員会]が主催していたメニュー募集キャンペーン「みんなのフードプロジェクト」でひっそりと、東北の復興を支援する【東北復興賞】を受賞したお麩料理のレシピをご紹介します。

日本発のUMAMIとSURIMI!
『お麩とカニカマのいろどり南蛮漬け』の作り方

・山形の六田の焼麩…40g(6~7個)
 水に浸して芯までしっかり柔らかく戻す
・卵…1個
・白だし…5g

[南蛮酢]すべて鍋に入れる
・白だし…90g
・水…60g
・酢…60g
・みりん…20g

・玉ねぎ…100g、縦に薄切り
・パプリカ…1/4個、縦に薄切り(大きいものは長さを半分に)
・カニカマ…1パック

・揚げ油…適量

①溶き卵に白だしを加えて卵液を作り、お麩の水気をしっかり絞って浸す。
②お麩が卵液を吸い込んだら、フライパンの底から1cm深さほどの少なめの揚げ油を中火で温めて、卵に火が通る程度に揚げる。
③容器に、揚げたお麩、その上に薄切りにした野菜、カニカマをのせ、鍋で軽く煮立てた[南蛮酢]を注ぎ、自然に冷めるまで置いて出来上がり。

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大きくてもっちり、香ばしく食べ応えも十分の山形の“六田の焼麩”を使った南蛮漬け。『SURIMI』の名で海外でも人気のカニカマを合わせて、家らしい彩りと味わいを加えた一品です。
お麩料理のバリエーションの一つに取り入れていただけたら嬉しく思います。

それでは今日はこのへんで。
最後までお読みいただきありがとうございました。

お読み頂きありがとうございます。 これからもおいしいお料理とおいしいお酒をたくさんお届けします。