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CASE.05 カレンフジ【オトナインターンシップ】

※インターンシップ募集は終了しました。ご応募ありがとうございました。

はじめまして。
エクステリアの設計・施工を行う会社を経営しているカレンフジ株式会社の代表の山澤と申します。
現在、富士市に本社を置きながら、東京・神奈川・福岡に拠点を構えています。

私たちは主に住宅のエクステリアの設計・施工を行っているのですが、ここでの「庭」とは敷地内の「建物」を除くすべての面積を「庭」と考えています。「住宅の庭」は生活空間である以上、ライフスタイルや家族構成によって求められるものが異なります。駐車場やブロック塀のような実用的なものから、芝生やウッドデッキのような家族で過ごす場としての構成も求められたりもします。

では、「庭」において大切なことはなんだと思いますか?

例えば趣味として日本庭園を設け、その中に駐車場があっても違和感がないこと、それが「住宅の庭」だと考えています。こうした問題を解決し、敷地内外の空間を調和させていくことが私たちの仕事です。出来上がった庭は、刻々と姿を変えていき、10年後に完成時に比べ劣化するのではなく、生活との融合から「味」を深め周囲の景観の代表となること…そんな「住宅の庭」を私たちは目指しています。

<オトナインターンシップ参加の理由>


現状、外構・エクステリア業界は慢性的な人手不足に悩んでいます。仕事はあるものの、人手が足りていないのです。
さまざまな原因はあるのですが、その多くは「仕事内容に給料が見合わない」「独立しやすいため組織が育たない」「その結果、待遇等が整備されていない」などと言われています。

「そんな業界を変えていきたい!」
「本当は魅力的な外構・エクステリア業界にもっと注目して欲しい!」
「外構・エクステリアに興味を持つ方の母数を増やしたい!!」

と考え、今回オトナインターンシップに参加することにしました。

<求める人物像について>


− 求める人物像に「挑戦や失敗を恐れない人」とありますが、現社員で「挑戦や失敗を恐れない人」に共通する特徴はありますか?

元測量士で未経験からスタートしたのにも関わらず、2年半でトップを争う実力をつけた社員がいます。彼は、まさに挑戦や失敗を恐れない性格で、基本的になんでもやってみようという意識がありますね。

例えば、剪定においてものすごく権威のある先生に、剪定を教わる機会がありました。桜と紅葉の2本の木があって、先生は「桜の木の左側を切るように」と課題を出したんです。でも先生と私たちは向かい合っていたので、先生から見た左と、私たちから見た左は違うじゃないですか。普通どっちか確認しますよね?でも彼は確認しないでばーっと切っちゃったんです。

「そっちじゃないだろ!!」って先生にめっちゃ怒られているのに、本人は「やばい、切っちゃった!」って言ってるんですよ(笑)。こんな感じだからみんながなんとかしようとして助けてくれるんです。失敗してもしょうがないって失敗することを恐れませんし、人に好かれるんですよね。

また、こちらとしてはまずは行動に起こしてくれないと指導ができません。権威ある先生が来たら遠慮して手が出なくなってしまう人っていくらでもいるんですよ。でも失敗してくれないと、「どこに技量があるのか?」や「何がわかっていないのか?」がわかりようがありません。その点、彼はビビって手が出ないことはありませんでした。

− そういう人は失敗の数だけ色々な経験を積むので成長が早くなるって言いますよね。

成長は異常に早かったです。失敗したときにどう対処するか?他の案を持っているのか?が違うんだと思います。

以前現場で、彼が-9cmの長さを+9cmにしてしまって、失敗したことがあったんです。そのときは、図面通りではなかったけど長さを変更してなんとか収めました。要するに失敗してもその都度対応する方法を考えていたら知恵が出てくるし、誰かが助けてくれる。その経験が次の現場に活きると思います。

− まさに定石に囚われていない思考ですね。

本当は外構・エクステリア業界はみんなこうじゃないといけないはずなんですよ。だけど業界では図面があって図面通りに作ることが定番になりすぎてしまっているんです。設計時にはわからない現場の感覚があるはずなのに、、。

− 現場にしかわからない勘所に合わせて臨機応変にやることを求めているんですね。

そうなんです。設計が書いた図面を見て「これダサくない?」って言えるくらいじゃないと。業界では設計士の地位が高くなりすぎてしまって、現場の人間がおかしいと思ってもなかなか口に出せなくなっているんです。

− 「図面が必ずしも正しいとは限らない」という目を持つのが重要なんですね。これは経験とともに培われるものなんですか?

感性の話でもあるので、未経験だろうとも「これは良い、これは良くない」という感覚はみんな持っているはずなんです。言いづらいこともありますが、違和感は口に出さなきゃいけないし、もし否定するなら違う案を出さなければいけません。ただ、違う案を出すというのは経験を積み重ねる必要があるため、経験を経ることで意見は言えるようになるかもしれないですね。

− 外部の評価にとらわれず、感性を大事にして、言語化できる人を求めているんですね。これは社員のみなさんにもお話しするんですか?

話していますが、なかなか難しいことですよね。どちらかというと、他業種で経験してきた人の方が備わるのが速い感覚があります。同じような業種にいた人は商慣習を重んじてしまうんだと思います。

− そういう意味では染まってない人の方がいいんですね。おかしいと思ったことをおかしいと言える原動力はなんなんでしょうか?

ある「部分」だけを見ていないのかもしれないですね。全体を見ているからこそ、これは進める・やめるの判断ができるのではないかなと思います。

− 俯瞰しているから、相対化して比較して違うなと感じるんですね。未経験の方のキャリアはどのようなステップなんですか?

最初は現場から入って、3段階ステップを踏んで責任者になります。責任者になると現場を統括する役割となり、それ以上は独立するか、現場の管理を中心にするか、もしくは設計をするかの3つになります。

<大切にしていること>

− 山澤さんが仕事をする上で大切にしていることはなんですか?

現場で感じた違和感をそのままにしないことです。僕は35歳で京都の大学院に通いはじめたのですが、それまではずっとナヨナヨしていました。現場の仕事以外に図面を描くこともあるんですが、図面を描いて出来上がったときに完成した庭を見て「あれ?」と思ったことがあったんです。

でもお客さまが心配になるし、言ってはいけないことだと思っていました。京都で日本庭園をつくる様子を見ていると、「あれ?」と思ったら口に出して言うことが当たり前で、「やってみたけどやっぱ変だから変えよう」って普通に変えるんです。この現場の「あれ?」という違和感は、言って良いことなんだと気づきました。

日本庭園ってなんか神聖な感じがしませんか?でも、実際はそこまで神聖でもないんですよ。エクステリアだろうが日本庭園だろうが考えていることは同じです。ただエクステリアは何があっても図面通りに作る、日本庭園はどうなるか最後までわからないという違いだけなんです。だから、日本庭園には「この石を縦に立てようと思ってたけど、横にしか立たないからこれでいっか」という偶然の産物がいっぱいあるんです。見る側が勝手に意味をつくってるだけなんてこともあります(笑)。

− そのエッセンスをまさに今、会社に浸透させているところなんですね。現場の裁量が大きいと、その場所に合った良いものができますよね。

人間には五感があるのに、「現場に決まったことだけを作業させる」という教育は、五感を遮断してしまいます。それじゃあ情緒的な庭はつくれませんよね。僕の現場は、図面通りじゃないことが多いんです。図面通りに作業しているだけの現場ではその庭をつくったことすら忘れてしまいます。違和感をそのままにしないから、自分たちがつくったって本当に胸を張って言えるんです。

僕だけじゃなくて、現場の人間には、おかしいと思ったら「おかしい」と言っていいよ、と伝えています。ただ、おかしいと言うときは喧嘩腰に言うのではなくて、なぜおかしいと感じたのか?まで言った方がいいよって。設計士と現場の人間のパワーバランスをフラットにしたいなと思っています。

− お客さまの要望と現場を見て、舵取りされているんですね。もう少し規模の大きい「街に調和した庭づくり」にも携わっているんですか?

大原則として、街に調和した庭づくりを必ずしています。なるべくその土地や風土にあった木や石を使用しています。

あとはメンテナンス。たまに「木をたくさん植えたい」というお客さまがいらっしゃるんですが、毎年植木屋さんに木の管理を頼めるのならいいのですが、毎年ってかなり難しいんです。なので「木は最低限の量にして自分で管理できる範囲の方がいいんじゃないですか」と提案したりもします。

木の管理って自分でやるのもかなり大変で、僕ですら自分の庭の木の管理を全てできるわけじゃないんですよ。それなのに一般のお客さまがたくさんの木を自分で管理するのは難しいと思うんです。緑が大事というのはすごくわかるんですが、やりすぎは良くないですよね。

<インターンシップのお題>

上記の文章を読んで「まずは一度現場を体験してみたい」「現場を通して会社の雰囲気を感じてみたい」という方はお気軽にご参加いただきたいと思います。

【内容】
会社説明:1時間程度      
現場体験:2時間程度

【所要時間】2〜3時間程度  

【実施期間】9月中いつでもOK

■インターンシップで共感してほしいこと

  • 業界の商慣習に染まっていないフラットに整備された組織体制(自社の強みです)

  • 人々の人生に密接したものをつくる面白さ

  • ゼロから自分たちが作業し、つくることでわかる目に見える変化


<参加資格について>

■参加資格について

・未経験者大歓迎です
・年齢・性別は問いません
・今回募集の職種は「外構・造園工事等による現場作業員」を予定しています

■一緒に働きたい方

  • インタビューに共感いただける方

  • 挑戦や失敗を恐れない方

  • 常識を疑い、自分の意見を持てる方

<申込~参加までの流れ>

・サイト内の応募フォームから「カレンフジ」にチェックいただき、フォーム送信をお願いいたします

・その後、社内で検討の上、インターシップに参加いただく方へ個別でご連絡をさせていただきます。

【インターンシップ情報】
開催日/9月中で応募者のみなさんのご都合にて調整します
会場/富士市内を想定
応募締め切り 2022年9月30日(金)


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