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視覚に囁く『小ご絵』

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いつも大きくて立派な扉ばかり見せられてきたように思う。 深く考えることなく、大きくて立派な扉ばかり追いかけてきたように思う。 だけどいつもうまく開けられるわけじゃない。 ある… もっと読む
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2021年3月の記事一覧

表現を口に含む。

「表現を口に含む」という言い方で、わかるなあ、としみじみしてくれる方がいたらうれしい。 …

空まわりの願望。

「こんなこといいな できたらいいなあんな夢 こんな夢 ……   …… かなえてくれる」 …

雨脚は、寝待月。

ピアノの音に森を描く。ピアノ曲ではなく、鍵盤を叩くことで軽やかに足をあげるハンマーが、弦…

ひとひらの雫。

桜のひとひらが落ちるのと、46億年分の一生と、どちらが短いだろう。答えの要らない問いに、は…

Happy end を操る。

Happy end がいい。 角田光代さんは、救われない話を書く。 読むのは嫌いじゃない。 干上…

大人もファンタジー。

そこに18禁が加わるだけで、大人だってファンタジーが好きなんじゃん。 リバイバル・ヒーロ…

----かこん----。

童話の領域から招待状が届いたから、少しだけ大人の童話をカップに注いで味わってるさなか。 夏になると現れる天の川と違って不意を突かれたものだから、何をどのような手順で進めればいいのか、童話という銀河の歩き方がまだよくわからずにいるなかでの模索。 まるで頭部が水琴窟になって、磁器に霰が落ちたような金属的な響きが尾を引き、 ----かこん---- 迷える大人がさらに惑わされている。 ----かこん---- 一連の流れで手にした童話は『モモ』に『ドリトル先生』に、あれ? も

大人の童話、切れつ続きつ。

書く、描く、観る、見る、聴く、聞く、訊く、話す、交わす、考える、乗る、漕ぐ、食う、寝る、…

テキストで奏でるピアノマン。

目の端をかすめていった映像。都会を渡る数えるのにも億劫なほど雑多な音階に紛れ、いつもなら…

いい塩梅の投資でグッチに磨きをかける。〜趣味のオートバイの話 4 最終回

オートバイの音を目ん玉飛び出すほど高いお金を払うことなく、いい塩梅の出費で楽しみたい。 …

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いい塩梅の投資でグッチに磨きをかける。〜趣味のオートバイの話 3

ネットで見つけた解決法は、 ーー国内で購入する高額なマフラーと違って海外には安価なものが…

いい塩梅の投資でグッチに磨きをかける。〜趣味のオートバイの話 2

オートバイの音を目ん玉飛び出すほど高いお金を払うことなく、いい塩梅の出費で楽しみたい。 …

いい塩梅の投資でグッチに磨きをかける。〜趣味のオートバイの話 1

細く長く楽しむ趣味をつきつめていくと、道は狭く鋭くなっていく。 遠く彼方に霞んでいた「マ…

プラトニック・セックス。

人生、色香を欠いたらつまらない。 シナをつくっての「おひとつどうぞ」は、手酌ひとり酒より滋味深く、直後の展開に不埒な期待を淡く抱かせる。 延べた腕は、杯を受けるか、肩を抱くか。 軽口の呂律が重たくなったら、言葉は要らない。 胸の高まりが腰のあたりに移動して、疼き、蠢き。 遠吠えあげる、秒読みが始まる。 愛は、地球上の生きとし生けるものの臍の緒をつなげてきた。忍んで堪(こら)えて同着を迎えるふたりの秘め事。人目を忍んで結んだ閃光の賜物。 脳天に走った焔(ほむら)が身を