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一日の始まりに、我が子を元気に送り出す、たったひとつのこと。

「今日の図工、うまく出来なそう。。。イヤだなあ。。。」

また始まった・・・何故に出発直前に言うんだろう・・・小2の次男ヤギオは図工が苦手。先生の指示がうまく理解できないようで、いつまでたっても作品が完成せず、ということが数か月前にもあったばかり。幼稚園時代にも、最後の最後までクラスの中でヤギオひとりだけ作品が仕上がらず、なんてことがあり、それが不幸にも(?)多くの保護者が見守る『保育参観』だったものだから、私は教室の後部で変な汗をかいたものだ。



「今日は体育のマット運動でテストがあるんだよ。。。3つ技を組み合わせないといけないけど、絶対に出来ないよ。不安だなあ。。。」

また始まった・・・何故に出発直前に言うんだろう・・・小4の長男シシオは身体がかたい。そして、お世辞にも運動神経が良いとは言えない。努力は十分するのだが、たぶん、センスがないんだと思う。「ちょっと開脚前転やってみなよ」とやらせたところ、笑ってしまうくらいの不格好さだった。これは、ひどい(苦笑)。今日、テスト???昨日のうちに相談してよ!絶望感すら、あった。。。


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幼稚園や小学校に行くことが大好きで大好きでたまらない!という子どももいる。園バスが来る何十分も前に集合場所に行く園児も、登校班の集合時間の何分も前に現れる児童も、いるのだ。「土日祝」のお休みや、学校行事翌日の「振替休日」を、心の底から悲しむ園児や児童もいる。

羨ましい話だ。

我が家の子どもたちなんて「明日は学校休みなさい!」と言ったら、たぶん、喜ぶ部類の子ども。園も学校も決して嫌いではないけれど、行かなくてよいならそれはラッキーって思うタイプ。先に挙げた例のように、不安なことが定期的か断続的かわからないが、往々にしてやってきて、「できれば行きたくない」「できれば逃げ出したい」そんな思いと戦いながら日々、過ごしている。



ならば、何故にもっとはやくその不安を言ってくれないのか?

出発直前に言われても、その不安な気持ちを急激に上げさせるようなうまい言葉は即座に見つからないのだ。もっと早く打ち明けてくれたら「図工」も「体育」も、経験からのアドバイスが、私にだってできるはず。

けど、もう、出発時間なんだよー!!!



そんな時は・・・


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ハグ! ぎゅっと抱きしめてあげる。

シシオなんて、10歳。もう身体だってだいぶ大きい。

でも、そんなの関係ない!

ハグだ!ハグするのだ!ぎゅっと。ぎゅぎゅぎゅっと!



これは、子どもたちが幼稚園時代から、私が毎朝ずーっと行っているルーティン。どんなに元気に出発できる朝でも、どんなに不安で出発せねばならない朝でも、必ず行う親としてのおまじないの“ハグ”!

「今日も良いことがいーーーっぱいありますように♡」

毎朝毎朝ハグとともに必ず伝えるこの言葉。不安でいっぱいそうな朝には

「大丈夫!きっとうまくいくよ!ママは〇〇くんがいつも頑張っているのを知っているから!」

そんな言葉も付け加える。ぎゅーっの力を普段よりも強めて。



子どもたちが不安な朝は、子どもたちのハグの力が強く感じる。

玄関を出た後、何度も私を振り返る。私は、目が合った子どもたちに「大丈夫」と言わんばかりの笑顔で大きく頷くのみ。でも・・・

本当は私も不安なんだ。「最後まで作品が出来上がらなかったら、“アイツおせえな”と、からかうお友達がいるかもしれない」「体育で不格好な技を、バカにして笑うお友達がいるかもしれない」。でも・・・

私のハグが子どもたちの安心と勇気になって、私の笑顔とともに子どもたちの背中をそっと押してあげられる力になるんだ、そう思う自分を信じればきっと、子どもたちには“良いことがいーーーっぱいある一日“に絶対なると思うから。

子どもたちの力を信じる気持ちと、自分の思いを信じる気持ちのためにも、毎朝のハグはやめられない。子どもたちに私のハグが必要なくなるその日まで。


20201106


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