徹底解説!適応障害での休職中、理想の過ごし方【じっくり休んで徐々にステップアップ】
皆さんお疲れ様です。
こぺ(@otohumental_ko)と申します。
今日も頑張りすぎてはいませんか?適度に肩の力を抜いてリラックスしてください。あなたのペースでゆるく適当に行きましょう。それで大丈夫です!
さて、今回の記事では「入社5か月で適応障害を患い、休職(3か月)→復職→再休職(2か月)→転職という経験をした僕が、休職期間中の理想的な過ごし方」について書いていきたいと思います。
※休職期間中のNG行動についてもしっかりとお伝えしていきます!
・とりあえず休職期間に入ったけど毎日どう過ごしたらいいんだろう?
・適応障害と診断されたけど、休職するかどうか迷ってる...。
・とにかく仕事が辛い。怖い。もう会社に行きたくない!
あなたはこのような悩みを抱えてはいませんか?
僕は新卒で入社した会社での仕事が苦痛で仕方がありませんでした。そして2019年の8月末に適応障害と診断され、休職をしました。
初めてのことで休職中にどのように過ごすのが正解かなんて全く分かりませんでしたし、何もしていないと自分がどんどんダメになってしまうのではないかと恐れて無理して活動的になっていました。
今当時を振り返ってみると、”これホント最悪だな”という過ごし方もしましたし、”あれ?これ結構良いじゃん”という過ごし方もしました。
その経験を踏まえ、あなたが迷うことのないよう、休職中の理想的な過ごし方をお伝えしたいと思います。また、休職についての不安や疑問にも答えていくので是非お読みいただければと思います。
※現在、転職先の会社でも適応障害を再発させ休職をしていますが、今回の記事内での休職は前職の時のものです。現在の休職期間についてはいずれ書かせていただきますが、Twitterを見ていただけると分かるかと思います。
この記事がこれから休職する方、現在休職中の方の参考となれば幸いです。
また、「今の職場苦しすぎてもう限界だ」という方へ休職という選択肢もあるとお伝えできればと思っています。
そもそも休職とは?
そもそも休職とは何なのか、簡潔にご説明させていただきます。
休職とは、労働者について、労務に従事させることが不能又は不適当な事由が生じた場合に、使用者がその従業員に対し労働契約関係そのものは維持させながら、労務への従事を免除すること又は禁止することをいう。
引用:大阪府ホームページ『33 休職と休業』
つまり、会社には属したまま仕事を休めるということですね。
細かい期間や条件は会社の就業規則ごとに異なります。
会社によっては休職制度を設けていない場合や在職期間が短い場合認められないケースがあります。休職を検討中の方は改めて就業規則をご確認ください。また、休職中の方は上限期間を確認しておくといいでしょう。
適応障害で休職する目的って何?
まず、休職することの目的を明確にしておきましょう。
「心身の回復を最優先にしつつ、自分と向き合う時間にする」です。
いきなり目的なんて聞いてきてどうした?とお思いかもしれませんね。
ただ、「どう過ごしたらいいの?」とか「何すればいいんだ!」と悩んでしまうのは目的が定まっていないからだと思うんです。
例えば休職を決めた時、あなたは何を考えているでしょうか?
・もうきつくて限界だから仕事に行けない!
・主治医が休職って言ったからとりあえずする
・会社なんて行かずに転職活動に集中したい
・ちゃんと回復して働ける状態になりたい
様々だと思います。
というより休職前に何か考えてる余裕ないかもしれません。「そのくらい追い込まれてるから休職すんだよ!」って感じですよね。
僕も、職場から逃げたくて逃げたくて仕方がなかったので、そのためなら何でもよかったんです。「休職?よく分からないけど、それで会社に行かなくていいの?するする!」という感じで休職することにしました。
それでいざ休職期間に入ったら「あれ?どうすればいいんだろ?」という状態になってしまいましいた。
だからあなたが悩まなくていいようにこれだけはハッキリ言っておきます。休職する目的はとにかく心身を回復させることです。
勿論、これは僕個人の意見ですし様々な見解があると思いますが、この記事では「心身の回復」を最優先事項として書き進めてまいります。
その上で働いている時と比べると時間が取れるので、じっくりと自分と向き合う時間にするといいでしょう。
では、以上を踏まえて実際に理想的な過ごし方について、、
とその前に、休職も良いことばかりではないのでしっかり触れておきたい話題がありますので、お付き合いください。
適応障害で休職するメリット・デメリット
物事には絶対に良い面と悪い面が存在しますよね。
休職も例外ではありません。
「こんなことどうでもいいから早く休ませろ!」と思うかもしれません。しかし勢いで休職し、余計に自分の首を絞めることになって欲しくないのでご理解いただきたいと思います。
デメリット①:経済的な不安が付きまとう
会社にもよりますが、休職期間中は無給となる場合もあります。また定期的な診察やカウンセリングなど、医療費もかさむので休職中の最大の不安と言えます。ただ、傷病手当金や自立支援医療制度など、経済的な負担を軽減するための制度もあるので、積極的に利用しましょう。
デメリット②:周囲からの目が気になる
「最近仕事どう?」なんて聞かれたら困ってしまいますね。自分だけ休んでいる罪悪感も感じるかもしれません。僕もほんの数名の心を許せる人にしか休職のことは話せませんでしたが、一人でも理解してくれる人がいればとても救われます。
また、SNS上で同じ悩みを持った人との繋がりも有効ですが、他人のネガティブ思考に引きずり込まれないよう、注意しましょう。
デメリット③:休職期間には期限がある
休職中は時間がたっぷりとありますが、それは永遠には続きません。復職できず休職期間が満了となると自然退職という運びになるため、どうしても焦りがちになります。(期間の上限は就業規則で定められています)
そのため、休職中はどのように過ごしたらいいのかを少しでも理解しておくと、限られた時間の中で上手く回復することができます。
メリット①:ストレス要因から離れて過ごせる
最大にして十分すぎるメリットだと思います。嫌な仕事・上司・職場の全てから離れられるんです。僕はこれで驚くほど体調が良くなりました。心身の回復に最も効果的な状況を作り出せます。
メリット②:仕事が原因でできなかったことをする時間ができる
例えば、仕事で趣味に充てる時間がなかった方は趣味を楽しむことができたり、見たかった映画やドラマを見る時間ができますね。”楽しい”と感じる回数を増やすことはとても重要になってきます。
メリット③:自分を冷静に客観視できる
業務に追われて一杯一杯になっている時は冷静に自分と向き合う余裕が中々ありません。休職中には、時間をかけてじっくりと自分と向き合い、冷静に物事を考えることができるようになってきます。すると、あなたが本当は何をしたいのか等、今まで見えなかったものが見えるかもしれません。無理は絶対に禁物ですが、それを行動にまで移せると尚良しです!
ただし、どのデメリットもあなたの心身の健康に勝るものではありません。
今無理をして悪化すれば、回復には余計に長い期間がかかります。適応障害を甘く見ず、休養を取る重要性を理解しておきましょう。
適応障害での休職中 ~理想の過ごし方6ステップ~
では、ここからようやく理想的な過ごし方について書いていきたいと思います。最優先事項を確認しておきましょう”心身の回復”ですよ。
①やりたいことだけやって自信を持って休む
「え?」って思いましたでしょうか。
でも休職の初期段階では、これが最も重要になってきます。
恐らく休職初期は心身の状態も良くなくて、何もする気にならないと思います。でも、それでいいんですよ。
なんなら昼過ぎまで寝てたっていいですし、別に1日3食きちんと食べられなくたって大丈夫です。
とにかくあなたがストレスを感じない生活を送ってください。
たっぷり寝ましょう!そして楽しいと思えることをしましょう!!
一番重要なのは、仕事のことを考えないということです。
その心配をしながら家にいても本質的にあなたの心身は休むことができていません。どうしても考えてしまうのであれば、今あなたに課された仕事はゆっくりと休むことだと思ってください。
「今は休んでいいんだ」という気持ちを持つこと。これが休職の第一歩にして最も重要な土台です。これが安定しないうちに活発に動こうとしたり復職に向けて行動を起こしたりても、必ずすぐにガタが来ます。
②生活のリズムを作る
休職を始めてストレス要因から離れて過ごしていると、徐々に体が回復してくるのを感じられると思います。そうしたら、徐々に生活にリズムを作っていきましょう。
とはいえ、休職中に朝早く起きても暇な時間を過ごすことになりますよね?そういう時は毎朝カフェに行くなど、決まった時間に出かけることを意識してみるといいかもしれませんね。
他にも読書、映画、散歩や部屋の掃除など、とにかく心身の負担にならないような過ごし方をしてみましょう。少しずつでも行動すると、自分は何かしているという実感が得られてな気持ちも前向きになってきます!
※一点注意してほしいのは、無理して仕事の時間に合わせて朝方生活にする必要はありません。決まった時間に寝て起きる、食事をするなどから意識しましょう。
③人と話す習慣をつくる
休職期間に入ると人と話す機会がガクッと減ります。最初は誰にも干渉されない状態が心地よく感じるかもしれませんが、徐々に孤独を感じたり、思考に偏りが出てきてしまう恐れがあります。
状況を話せる友人がいれば「最近○○でさ」という他愛のない話をすることでリフレッシュできますし、自分以外の人の意見も取り入れることができます。
また、口に出すことであなた自身の思考を整理することにもなります。ぜひ、誰かとお話しする機会を作ってみてください!(リアルの繋がりでは中々言いづらいという方はSNS上の繋がりでも良いと思います)
一番のおすすめはカウンセラーと話すことです。「これを話して変だと思われたら、、」という心配もないので何でも思っていることが話せますし、その上で様々な角度から自分と向き合うためのヒントを与えてくれます。
※カウンセリングは保険適用外のため高額ですが、適応障害には自分の内面(内部要因)も大きく関係しているので、積極的に利用すべきです。
④運動習慣をつくる
①~③では主に心身の”心”の回復に焦点を当ててきましたが、やはり動かないと体力は驚くべきペースでなくなっていきます。
久しぶりに電車に乗って出かけたりすると、絶望的な体力の落ち具合を実感します。毎度「これでは復職しても通勤だけでダメになる、、」と凹みます。
そこで、何をするにも必要な最低限の体力を少しずつでいいので取り戻しましょう。まずは10分程度の散歩からでもいいので始めてみましょう。最終的に数十分ジョギングなどができるようになると最高ですね!
⑤何がストレス要因だったのか考え、書き出す
これは十分に回復してからでOKです。休職前の自分を客観的に見れるようになっているくらいがいいでしょう。原因を明確にすることは今後の選択をする上で重要になってきます。
様々な原因が考えられると思います。
勤務時間の長さ、直属の上司、職場の雰囲気や業務内容あるいはこれら全て、もしくはまた別の要素など多岐にわたります。
あなたが何に強いストレスを感じ休職するに至ったのかが分かれば、今後必要な対応が明確になるでしょう。ぜひ紙に書き出して整理してみましょう。
それをカウンセリングで伝えることができると尚良いでしょう。
※もし思い出して辛くなるようであればちゃんと休憩してくださいね。
⑥復職・転職の準備を進める
⑤でストレス要因を洗い出した結果、時短勤務や部署異動等、同じ会社でも環境を変えれば復職もできるかもしれません。
しかし、現職ではストレス要因を取り除くのが難しい場合、そしてカウンセリングを受けてもご自身の考え方を変えていくのが難しい場合、大きく環境を変えるために転職の検討も必要です。
あなたの状況を十分に考慮して選択しましょう。復職も選択肢に入れつつ、あなたにより合った職場を探すために転職活動を行うことで、視野が広がるきっかけになると思います。
※ただし転職活動は、心身が十分に回復し活動可能な状態であることが必須です!主治医と相談のうえ、無理のない可能な範囲で行うようにしましょう。
以上が休職期間にしてほしい過ごし方です。
「じっくりと休む→少しずつ活動する→再び働き始めるための行動」といったように休職期間中の過ごし方も段階を踏んでステップアップしていきましょう。
かなりざっくりとした内容になってしまいましたが、細かい行動についてはとにかくあなたが楽しいと思えるものからで大丈夫です。少しずつできるようになっていきましょう。
何かをする時の判断基準は「○○しなきゃ」ではなくて「○○したい」かどうかでOKです!
これはダメ!適応障害での休職中 ~過ごし方NG4選~
休職期間を有意義に使い着実に回復に向かっている人がいる反面、ただただ時間を無駄に使ってしまい、「状況が良くなるどころか悪くなってしまった」なんて方も少なくないかと思います。
ここからはそんな事態を避けるために、やってほしくない休職中のNG例を挙げていきます。ぜひ、これだけは注意して過ごしてくださいね。
NG①:仕事のことばかり考える
NG②:主治医の先生の言うことを守らない
NG③:過度な飲酒
NG④:いきなり旅行や転職活動など負担が大きい行動をとる
NG①:仕事のことばかり考える
これをやってしまっている方が一番多いと思います。
ただ、仕事のことを考えてしまうと、せっかくストレスと物理的な距離はとれたのに、精神的な距離がとれておらず十分な休養にはなりません。
周囲の人が仕事をしている罪悪感などに襲われる日もあるとは思いますが、あなたが今すべきなのは「じっくり休養をとること」です。
それが与えられたミッションであり、仕事だと思ってください。
会社の人からの連絡が仕事を思い出させるのであれば、連絡は控えるように伝えておきましょう。SNSで同期が仕事のことを投稿しているのなら見ないようにしましょう。
あなたにとってのストレス要因から、物理的にも精神的にも距離を置いて初めて、ただ形だけの休職から適応障害と向き合うための休養へ移り変わっていきます。まずはここから、意識してみて欲しいと思います。
NG②:主治医の先生の言うことを守らない
休職期間に入りしばらくすると、心身の状態は戻ってくるように感じると思います。しかし体調がよくなっているのは、ストレス要因から離れられて解放感を感じている一時的なものかもしれませんし、お薬が効いている証拠かもしれません。
それを自己判断で「元気になったんだ!」と勝手に通院をやめたり、お薬の服用をやめたりするのは厳禁です。
お薬の量や通院の頻度などを減らしていきたい場合もきちんと主治医と相談の上、慎重に進めていきましょう。
NG③:過度な飲酒
シンプルに体に悪いです。心身の回復が最優先なので、体に悪いことがNGなのは何となく理解できると思います。
その中でも特に飲酒は、気分が高揚することで、一時的にはストレスを忘れられますがデメリットが大きいです。
飲酒は抑うつ感の悪化や睡眠の質の低下、薬物作用の増強(お薬の効きすぎ)に繋がることがあるので注意が必要になってきます。
※お薬を処方される方はアルコールを控えるよう言われるかと思います
(参考:うつ、不安とお酒の関係-依存症対策全国センター)
NG④:いきなり旅行や転職活動など負担が大きい行動をとる
休職中に旅行や転職活動を行うことについて倫理的に問題があると言ってくる人もいますが、僕は全く問題ないと考えています。
むしろリフレッシュするためだったり、より良い環境を求めて行動したりできていることは前向きに捉えていいでしょう。
しかし、中には休職に入ってすぐに無理に旅行するなどして、心身に負担をかけている方がいます。それは休職の目的に背いていますよね?転職活動も同じで、仕事かそれ以上にプレッシャーのかかることです。
ちゃんと自分が動き出せる状態なのかどうか、主治医の先生と話し合ってから決断しましょう。
「とにかく自己判断はしないようにしましょう」ということですね。せっかく専門医に相談して休職という時間を手に入れたのに、誤った自己判断で回復を遅らせてしまっては本末転倒です。
適応障害で休職中~僕リアルな過ごし方~(前編)
初めて適応障害の診断を受け休職に入った僕の休職期間の過ごし方。それはNGの連発、最悪でした。
・無計画な転職活動(苦しいし、超ストレス)
・服薬、カウンセリング治療をしない(頼らず治せると思っていた)
・過度な飲酒(朝まで飲むことも多かったです)
もう最悪な過ごし方というのは一目瞭然ですが、一つ一つ見ていきましょう。どうかお付き合いください。。
・無計画にひたすら転職活動
当時の僕が考えていたこと。それは「このチャンスを逃してたまるか。今すぐこの会社を辞めてやる。そのために転職活動だ!」の一点でした。
まだ休職に入って間もない時から転職サイトを見漁って、履歴書・職務経歴書を書いては「応募!応募!応募!」でした。
書類選考すら全然通らなかったこともあり、もうすり減る精神なんて残っていなかったはずなのに、かなり精神をすり減らしました。
改めて言いますが、心身の回復が十分じゃないうちから負担のかかる転職活動はNGです。しっかりと回復に専念しましょう。
・服薬、カウンセリング治療をしない
当時の僕は、適応障害についての知識も薄く、一度お薬に頼ってしまえばずっと依存してしまうのではないだろうかという先入観を持っていました。
しかし実際にそんなことはなく、症状の度合いによって減らしていくことも可能だと後々知りました。
※適応障害は、その他の精神疾患と比べて服薬が絶対に必要というわけではありません。症状が深刻な場合は必要になりますが、言われるがまま服薬するのではなく、処方される際にはどのようなお薬なのかしっかり把握するようにしましょう。
また、カウンセリング費用は高額(60分約8000円)です。後述する飲み会ばかりの休職期間を送っていた僕はその金額をケチり、一度受けただけで継続することはありませんでした。
冷静な判断ができる第三者(両親、恋人など)と一緒に診察を受けて、しっかりと説明を聞いて治療方針を決めていくべきだったと思います。
・過度な飲酒
めちゃくちゃやってました。ほとんど毎週末飲みに行ってました。(大抵朝までコースで、、)
休職中、社会から切り離されているようなどうしようもない孤独感に襲われ、毎週飲みに行ける友人を探しては朝まで飲む。そうすることで誰かと繋がっている。社会から切り離されていないという気持ちを得ようとしていました。
しかし、結局何も根本的な解決にはなっていませんでした。一時的な安心感や高揚感と引き換えに、貴重な時間・お金を共にドブに捨てていただけだったんです。
こうして僕は休職期間中、仕事から離れたことによって多少回復したものの、根本的な部分は何も解決することのないまま思考停止で復職しました。
そしてたったの3日で会社に行けなくなり、再休職という運びになりました。
適応障害で休職中~僕リアルな過ごし方~(後編)
・しっかり休養をとる(とにかく沢山寝た)
・適度に運動をする(体力が戻っていく)
・楽しいことを程よくする(自然と笑える回数が増えた)
・無理せず転職活動を進める(運よく内定ゲット)
明らかに前半とは内容が一転しましたね。
復職3日目で完全に心がへし折られた時に僕は誓いました。
ちゃんと回復のために必要な行動をしようと。
前半よりも良い過ごし方なのは明白ですが、1つずつ解説します。
・しっかり休養をとる
休養の大切さを甘く見てはいけません。本当に沢山寝ました。しっかり食べました。日に日に顔色が良くなっていくのを実感できたので、じっくり休みましょう。何かするのはその後で間に合います。
・適度な運動をする
心身が回復してくると、趣味で通っていたジムに行きたくなりました。午前の空いている時間を狙ってストレスフリーに筋トレしたり、30分程度の散歩をするようになったりして、体力が戻ってくるのが実感できました。
・楽しいことを程よくする
前半の休職期間を反省した僕は、お酒は控えるようになりました。ただ、適応障害のことを打ち明けられていた友人とは、時々遊んで気分転換をしていました。
ポイントは”疲れるほどは遊ばない”ということです。
自分の体力や気力を過信して遊びすぎてしまうと、たちまち反動で動けなくなります。一定のラインを引いてそこを超えないように上手くブレーキをかけましょう。
・無理せず転職活動を進める
上記のように過ごしていると、心身がとても充実してきました。
ただどうしても復職という選択ができなかったため、改めて転職活動を始めました。とにかくスケジュールに余裕を持たせ、体調を最優先に進めることを意識しました。(そういった事情まで加味してサポートしてくれた転職エージェントは本当に心強かったです)
過ごし方を変えるだけで、前半の3か月よりも後半の2か月の方が濃密かつ、しっかりと回復することのできた有意義な休職期間となりました。
ただ後半も一点、前半と変わらずダメだったポイントがあります。
服薬とカウンセリングを頑なに避けていました。
これは、僕が当時の主治医だった先生を信用できていなかったのかもしれません。もしあなたも現在の主治医の先生に不安があり、積極的に治療をする気に慣れていない場合は、別の病院にもかかってみるといいと思います。
結局は対人間なので、主治医の先生との相性も適応障害と向き合う上ではとても重要です。
上記の例を参考に、あなたが有意義で心身もしっかりと回復するような休職期間を送れることを願っております。
適応障害で休職中の不安 ~FAQ~
これから休職する方はもちろんのこと、現在休職中という方でも疑問や不安は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、休職中の不安を少しでも減らすために知っておくべきことをいくつか書いていこうと思います!参考になれば幸いです。
◆そもそも休職した方がいいか分からない
休職すればその場は確かに楽になります。しかし、今後も現在の会社で働き続けたいとお考えの場合、復職のハードルが高くなってしまう恐れもあります。
休職せずともストレス要因から離れて仕事をすることは可能か等、上司や主治医と相談の上、慎重に判断する必要があります。
※ただし会社に行くのが怖い等、状態の悪さが明らかな場合はしっかりとあなたの心身を回復させるためにも休職することをオススメいたします。
◆休職に入るまでの流れ
休職期間へは下記のような流れで入ります。
①主治医に就業不能の旨の診断書(3000~5000円程度)を書いてもらう
②診断書を会社(所属部署の上司or人事)に提出する
※原則、診断書が必要になります。また診断書には一定の効力があるので、提出すれば問題なく休職できると思います。
③会社の産業医と面談を行う
こうして正式に休職に入っていくことになります。
◆適切な休職期間はどれくらいか
主治医と相談の上で決めましょう。
一般的に軽~中程度の症状でも1~3か月、中~重程度の症状で3~6か月と言われています。僕も医師にそのように説明を受けました。
ただ僕は1か月では明らかに期間が不足していると感じたので、”最低でも2か月”の休養は必須かと思われます。
※就業規則で休職期間の上限が定められています。事前に確認しておきましょう。在職期間により上限が異なる場合や、そもそも休職制度がない場合があります。
◆休職期間の延長・短縮できるの?
結論から言うとどちらも可能です。
診断書に記載された期間よりも延長したい場合、再度主治医に診断書を書いてもらい提出する必要があります。(就業規則で定められた期間の上限を超えての休職はできません。自然退職または解雇となります。)
短縮についても、主治医から復職できる旨の診断書を書いてもらい提出する必要があります。その上で産業医や人事担当者と面談を経て許可が出れば、休職期間を短縮しての復職が可能です。
※休職期間の短縮は焦りから来ている場合が多いと思うので、個人的にはおすすめできません。最低でも当初定めた期間はゆっくり回復に努めましょう。
◆休職期間中の給料は?お金の不安がある方へ
こちらもほとんどの場合、就業規則で定められています。会社によっては休職に入っても数か月は支給したり、初月から無給だったり様々です。
万が一無給となってしまっても、傷病手当金を申請することができますのでご確認ください。
また、自立支援医療制度の適用を受けることで、保険適用の診療やお薬の代金が原則1割負担となります。申請の際には診断書が必要となりますので、主治医の先生に適用となるかご相談してみてください。
僕も申請しましたが、3割負担から1割負担になるのは正直かなり大きいです。可能な限り早い段階でご相談されることをおすすめします。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
◆休職中に転職活動していいの?
様々な見解があるかと思いますが、特に問題はありません。
ただし、あくまで心身の回復が最優先ですので、そこは疎かにしないように主治医との相談はしっかりと行ってください!転職活動は心身に結構な負荷がかかります。
◆休職中に遊びや旅行に行ってもいいの?
こちらも問題ありません!
ただし、会社との労働契約はそのままで休養期間を頂いているという認識は忘れないようにしましょう。
トラブルになりかねないので、遊びや旅行の様子をSNS等に投稿する等の行為は控えることをオススメします。
◆休職後は絶対に復職しなくちゃいけないの?
そんなことはありません!
復職することはあくまで選択肢の一つです。会社側が、配置転換や時短勤務などでの調整をしてくれず、今後も同じ結果を招いてしまうようであれば、転職する道も考えておきましょう。
ただ、会社に診断書を提出した後で、休職の申請をする際に復職の意思を問われる場合もあるようです。その時点では「復職するつもりです」と答えておけばいいかと思います。
実際、休職に入る時点での状態では冷静な判断はできません。かといって「復職はしません」と明言してしまうと、復職が認められない可能性もあるので、ひとまず復職の意思は示しておきましょう。
復職するかどうか考え始めるのは、心身ともにしっかりと回復してきた時からでも遅くありません!まずは回復に努めましょう。
まとめ:適応障害での休職期間中は回復最優先の過ごし方を!
ここまでで、休職中の理想的な過ごし方や、休職についての疑問や不安点についてお伝えしてまいりました。
かなり長くなってしまったので、簡単にまとめさせていただきます。
・休職とは会社に属したまま仕事を休める制度のことで、その期間や給与については就業規則に定められているので確認が必須です!
・休職期間中はとにかく”心身の回復”に努めること。仕事のことを考えたり無理な転職活動など、体に負荷をかけることは避けるようしましょう。
・休職することにはメリットもあればデメリットもあるので、まだ休職前の方は改めて休職するのか検討するのも重要です。
とても簡単にはなりますが、以上でまとめとさせていただきます。
これから休職しようとお考えの方や、休職中の方にとって少しでも参考になっていれば幸いです。
今は苦しいかもしれませんが、必ずあなたの輝ける場所があるはずです。
とにかく今はあなたのお身体を大切にしてください。あなたの回復を心より願っております。
ここまでお読みいただいた方、本当にありがとうございました。
ではまた(^^)/
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