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赤ちゃんのいない産後休暇~おばあちゃんからLINEをもらう~

私には3人のおばあちゃんがいます。
母方のおばあちゃんと、実の父方のおばあちゃんと、今の父方のおばあちゃんです。
今回は、実の父方のおばあちゃんについてのお話です。

私の両親はもう20年近く前に離婚して、それ以来私は母と暮らすことになったのですが、離婚した後も父方のおばあちゃんとは仲が良いのです。孫の私が仲が良いだけではなく、母もおばあちゃんと電話したりプレゼントを贈りあっています。息子の元嫁と仲良くできるなんて、面白い関係性だなあと思います。

おばあちゃんはとても元気で、毎朝5時に起きて散歩をしたり、カーブスに行って運動したり、お友達とゲームセンターで遊んだり、充実した毎日を過ごしています。

この夏、私は妊娠中でしたがおばあちゃんの家に遊びに行きました。遊びに行くといつもご馳走をたくさん用意してくれるのですが、海鮮系が多いので、あまり食べれないから悪いなと思って妊娠したことを伝えました。
おばあちゃんは曾孫ができるのをとても喜んでくれて、楽しみにしてくれていました。次来るときは赤ちゃんも連れて来てねと楽しみに話していました。

その後、後期流産になってしまったのですが伝えるタイミングを見失い、がっかりさせたくないという気持ちもあって、先延ばしにしてしまっていました。いつか伝えなきゃいけないけど、伝えにくいなと思っていました。

そんな中、おばあちゃんからこんなLINEが来てしまったのです。
「体調どうですか?体に気を付けて元気な赤ちゃん産んでくださいね。もうすぐパパ(私の実の父)の誕生日ですね」

ああ、早く自分から伝えておけばよかった。
こんな連絡をくれた後に流産のことを伝えたら余計に心配かけてしまいそうだ。
そう思いましたがもう伝えるしかないので、残念ながら後期流産になってしまったことや、私自身は元気であるということを伝えました。

少し時間をおいて、おばあちゃんから返信が来ました。

「気を落とさないで。また赤ちゃん来てくれるよ。●●ちゃん(私)みたいな良い子に不幸ばかりはないよ。おばあちゃんは信じてる。おばあちゃんも頑張って長生きして●●ちゃんの赤ちゃん抱っこしたいです。焦らず体を大切にしてね。」

温かい言葉が並んでいました。
私自身は、もう一度妊娠できたとしてもまたダメかもしれないという不安や、出産に向けた恐怖も少なからずあるのですが、おばあちゃんの「信じてる」という言葉で、ちゃんと自分の身体や赤ちゃんのことを信じようと思えました。

今は昔と比べてこれだけ医療が発達し、妊娠出産においても昔だったら救えなかった命が救えるようになり医療に感謝することも多くなっていると思います。
逆に、出生前診断などで昔だったらわからなかったような障害が先にわかって中絶することを選ぶ人も増えていて、「わかる・選べる」からこその苦しみを感じている人もたくさんいるのだろうなと思います。

妊娠や死産を経験して色んな情報を知り、そんな世の中の変化を感じている中で、おばあちゃんからの「信じてる」という言葉が、とても心に響きました。

少し期間が経ったら、私もまた妊活を再開すると思います。
いくら医療が発達しても妊娠出産は命がけで、無事に子供を授かり産むために私にできることは少ないのかもしれません。だからこそ、自分の身体や赤ちゃんのことを信じて、あとは神様に任せるような気持ちで構えることも大切なのかもしれないなと思いました。

おばあちゃんにも、元気でいてもらわないといけません。
あまり気軽に行ける距離ではないけれどちゃんと会いに行きたいし、
電話やLINEで連絡を取りあっていきたいです。

読んでいただき、ありがとうございました。

ちなみに、母方のおばあちゃんについてのお話はこちらです ↓


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