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モスマンの黙示 (超科学シリーズ〈2〉)


モスマンの黙示 (超科学シリーズ〈2〉)

 超常現象を愛する人たちのあいだでは、伝説となっている名著です。
 残念ながら、二〇一二年現在では、古本でしか入手できません。

 入手困難でも、UFOや、未確認動物(UMA)がお好きなら、読む価値があります!

 本書に書いてあることは、衝撃的です。ドキュメントと銘打たれていますが、どこまで本当に起こったことなのかは、わかりません。
 もし、これらが、すべて本当に起こったことなら、まさしく、驚天動地です。

 本書は、米国のウェスト・ヴァージニア州で、一九六七年に起こったことを報告しています。
 この年、ウェスト・ヴァージニア州は、ひんぴんたる怪奇現象に見舞われていました。本書に付いているあおり文句を引用すれば、「さながら地獄の蓋が開き、さまざまな異形の者どもが這い上がってきたかのような災厄の年」でした。

 UFOが飛び交い、不気味な未確認動物モスマンが現われ、UFO目撃者を脅迫する黒いスーツの男たちが徘徊し、事件の調査者のもとには、怪電話が押し寄せます。
 極めつけは、12月15日です。この年のこの日、オハイオ川にかかる橋が、突如、崩れ落ちました。この惨事のために、38名の命が失われました。

 あらゆる怪奇現象は、まるで、この惨事の予兆のようでした。
 少なくとも、この橋の崩落事件だけは、まごうことなき事実です。

 この時に起こった現象を、すべて、首尾一貫して説明する理屈は、いまだ、発見されていません。
 本書の著者ジョン・キール氏は、この不気味極まりない「怪奇現象集合体」の渦中へ飛び込みました。本書は、その渦中からの報告書です。

 本書の語り口は、ホラー調です。下手な怪奇小説より、怖いです。
 本書が、ドキュメントを装ったフィクションだとしたら、著者には、とても文芸の才があるといえるでしょう。

 以下に、本書の目次を書いておきますね。

日本語版への序

1 魔王【ベルゼブル】、ウェスト・ヴァージニア州に現わる
2 寒空に忍び寄る影
3 羽撃く【はばたく?】黒い翼
4 問題提起
5 雨中に降り立ったコールド氏
6 蛾人間【モスマン】だ!
7 耳からの出血
8 亡者の行進
9 目を醒ませ、そこだ!
10 紫の光と四月馬鹿らしさ
11 金星人は水曜日に現われる
12 人間の与【あずか】り知らぬ仕業
13 謎のカメラマン
14 時間の歪み
15 山上の災難
16 妄想症患者はつくられるものにて生まれるものにあらず
17 「遊牧民だって電話局を嫌がってるんだ」
18 「恐ろしい事が起ころうとしている……」
19 「鳥が集【つど】い……」

フォーティアン協会
訳者あとがき
解説



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