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ギュスターヴ・ドレの聖書


ギュスターヴ・ドレの聖書

 キリスト教の聖書です。旧約聖書も新約聖書も、これ一冊にまとめられています。

 ただし、普通の聖書と違うところが、二つあります。それゆえに、聖書の初心者には、読みやすいでしょう(^^)
 一つは、章立てです。
 もう一つは、挿絵が豊富に付いていることです。

 普通の聖書は、内容や、書いた人によって、章が分けられています。章には、それぞれ、「創世記」、「レビ記」、「ヨブ記」、「詩篇」、「マタイによる福音書」、「ヨハネの黙示録」のように、名前が付いています。

 旧約聖書は、一続きの、ユダヤ人の歴史書です。けれども、章ごとに、話は独立しています。このため、歴史の流れを追うには、あまり都合が良くありません。
 新約聖書のほうは、同じ出来事―キリストの事績―を、違う人が書いたものが、何回も出てきます。やはり、このために、歴史の流れを追うには、混乱しやすいです。

 本書では、これらの欠点が、解消されています(^^)
 従来の章立てをなくして、一続きの歴史として、読めるようにしてあります。

 挿絵が多いことも、大いに理解を助けてくれます。
 しかも、聖書の挿絵では定評のある、ギュスターヴ・ドレの作品です。ヨーロッパ人のイメージする、平均的な聖書の世界が、ここにあります。

 厚い本ながら、挿絵につられて、読んでしまうでしょう。
 なにしろ、ほぼ一ページおきに、挿絵があります(^^)

 以下に、本書の目次を書いておきますね。

旧約聖書
 第一章 天地創造
  天地創造
  人の創造
  楽園追放
  カインとアベル
  ノアと洪水
  バベルの塔

 第二章 民族の誕生
  アブラハムの出発
  ソドムとゴモラ
  ハガルとイシュマエル
  アブラハムとイサク
  イサクの嫁、リベカ
  エサウとヤコブ
  など

 第三章 民族の独立
  モーセの出生
  モーセの召命
  モーセとアロン
  災いを起こすモーセ
  エジプトを出るイスラエルの民
  海を割るモーセ
  など

 第四章 領土の獲得
  民を率いる者ヨシュア
  エリコ攻撃
  遊女ラハブ
  背信者アカン
  アイの街の滅亡
  五人の王の征服
  など

 第五章 王国の形成
  神の箱【アーク】の帰還
  サムエルとサウル
  烈王サウル
  ダビデの出現
  巨人と闘うダビデ
  ダビデの避難
  など

 第六章 王国の分裂、滅亡
  王国の分裂と頽廃【たいはい】
  その後のイスラエルとユダの王
  預言者エリヤの出現
  エリヤとバアルの預言者との闘い
  神の山ホレブに逃れたエリヤ
  イスラエルとアラムとの闘い
  など

 第七章 捕囚【ほしゅう】、異民族下のイスラエル
  バビロン王の夢を解くダニエル
  火の中を歩く三人
  スザンナと二人の長老
  ダニエルが夢に見た幻
  壁に字を書く指
  獅子の穴に投げ込まれるダニエル
  など

 第八章 独立王国への願い再び
  大国に翻弄されるユダヤ
  罰を受けるヘリオドロス
  ヤソンとメネラオスの悪行
  律法学者エレアザルの殉教【じゅんきょう】
  七人兄弟とその母親の殉教
  祭司マタティアの反抗
  など

新約聖書
 第一章 イエスの出現
  ユダの王ヘロデ
  受胎告知
  イエス誕生
  占星術師たちの来訪
  イエスをエジプトに避難させるヨセフとマリア
  幼児を皆殺しにするヘロデ
  など

 第二章 布教
  十二人の弟子を選ぶ
  弟子を戒めるイエス
  たとえを用いて話すイエス
  罪深い女を赦【ゆる】すイエス
  嵐を静めるイエス
  ヤイロの娘を生き返らすイエス
  など

 第三章 受難
  エルサレムに入るイエス
  ファリサイ派をやり込めるイエス
  弟子達に注意を与えるイエス
  最後の晩餐
  オリーブの山でのイエス
  ユダの裏切りとイエスの逮捕
  など

 第四章 復活、その後
  復活
  弟子達の前に現れたイエス
  シモン・ペトロ等の前に現れたイエス
  イエスの昇天
  精霊を受ける弟子達
  教えを広め始める使徒達
  など

あとがき



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