「余白」
生き急ぐ必要はないな、と思う今日このごろ。
後悔だけはない日々を送りたいと思っているところです。
今回のテーマは「余白」
書道では実は、文字の形よりも意識しているものです。
今回の字はこちら。
ポイントを2つに絞って解説したい。
まず、この字それぞれを見ると、「中心がズレている」。
「余」の字が3画目から大きく右にズレ、「白」で取り戻す形である。作品全体としてのバランスは、「余」の1画2画と「白」全体が整うことによって調整した。
次に、強弱に注目すると(太さ≒強弱)、「余」の字で2度強く置き、その他は極端に弱く置かれている。
すべて強すぎても弱すぎても、バランスが取れず、整った字とならない。
ただ、私の癖として「1画目を強く置いてその他でバランスをとる」というものがある。2字くらいでは何の違和感もないが、問題は「文」になったときである。そのバランスは崩壊し(いや、整いすぎるのかもしれないが)、単調な字に見えてしまう。それが今の課題。
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何回書いても一緒だろう、と言われることもあるが、文字にはその時書く人の「背景」をも含みうると考えている。さらに言えば、私が違う「時」に同じ字を書けば、抱く気持ちや状況相まって全く別の文字になるということである。
それくらい考えて書きたい。
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本当は昨日の夜書くつもりだった記事を、朝から急いで書いていたりする。
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