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たまには、寄り道したっていいじゃない - 歩いて帰ろう / 斉藤和義

夕方は少しづつ過ごしやすく、
秋らしさが感じられるようになりました。
散歩するのにもちょうどいい時期ですね。

斉藤和義の「歩いて帰ろう」は、1994年にリリースされ、子供番組"ポンキッキーズ"のオープニングテーマに使用されました。私自身も"ポンキッキーズ"で聞いた時に、キャッチーなメロディに惹きつけられ、大好きな曲です。

一聴してとても耳障りのいい曲なので、あまり歌詞を意識したことなかったのですが、改めて歌詞を読みつつ聞くと、めちゃめちゃ反骨精神のある曲でした。

走る街を見下ろして
のんびり雲が泳いでく
誰にもいえないことは
どうすりゃいいのおしえて

急ぐ人にあやつられ
右も左も同じ顔
寄り道なんかしてたら
置いてかれるよ すぐに

嘘で誤魔化して
過ごしてしまえば
たのみもしないのに
同じような朝が来る

走る街を見下ろして
のんびり雲が泳いでく
だから歩いて帰ろう
今日は歩いて帰ろう

歩いて帰ろう / 斉藤和義

これが1番の歌詞で、このあとは言葉の入れ替えが多少あるものの、パートが再び繰り返される形式になっています。

街の中でみんな必死に、何かについていこうと頑張っている。
本当に思ってることは胸にしまって。
あんなに雲はのんびりしてるのに、
なんでこんなに急いでいるんだろう。
急ぎたいなら急ぎなよ。
こっちは、自分のペースで行くからさ。

って感じで、安易に流されず、自分で決めた道をゆく!という歌だということに、今さら気づきました。

寄り道なんかしてたら 置いてかれるよすぐに

と歌いながら、本当に言いたいことは、

寄り道したっていいじゃないか

なんじゃないかしら。

同じ内容が繰り返されると先ほど言いましたが、これは場合によっては「飽き」につながるかもしれません。それでもあえて繰り返すことで、隠れた反骨精神がみえてくる構造にしたようにも思えます。

心地よいメロディと演奏なので、さらっと気持ちよくなってしまえるけど、斉藤和義って、最終的にはざらりとした肌触りを残していくアーティストですね。

シングルリリース時のバージョンしか知らなかったのですが、2023年に再録された、めちゃくちゃロックなヴァージョンをこちらに挙げます。

歩いて帰ろう (ROCK'N ROLL Recording Session 2023)

こちらのバージョンは、「反骨精神」感がより浮き彫りになってると思います。

なんだかくさくさした気分の時に聞くと、じんわり心に響くし、元気でます。「斉藤和義がこう言ってんだもん」と。

たまにはロックな気分で、いつもと違う道を歩いて帰ってみませんか?

いつもと違うさんぽ道で見つけたお花。
違う道を通ると、気づくことも違う。


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