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「夢をかなえるゾウ4」:今まで生きてきた人生に後悔してる50歳!あなたに読んでもらいたい!


本書「夢をかなえるゾウ4」のテーマは『死』。
「死」とはなにか、「生きる」とはなにか。
これから、どう生きていくか考えさせてくれる自己啓発的エンターテイメント。

「エンターテイメント」と書いたのには理由があります。
笑いあり、涙あり、人間味あふれる物語だからです。

自己啓発書を読んだことないひとのための入門書。
「人生を変えたい」と思うひとの背中を具体的なアクションプランを出しながら
グイグイ押してくれます。

そして、シリーズ1〜4まであり読み切りなので、どのシリーズから読んでも楽しめます。
私は面白すぎて1〜4まで一気読みしちゃいましたww
それぞれのシリーズの登場人物がチョイ役で出てくるので全部読んだほうが、
より楽しめますよ。

その感じが、おれ好みなんですよね〜。
例えると、ウルトラマンレオにセブンが出てるみたいな。
明石家さんま主演『心はロンリー、気持ちは「...」』の背景にそれまでのシリーズ登場人物が映り込むとか。これはわかりづらいねww

どんな人でも、必ず訪れる「死」をテーマに笑いあり、
涙ありで、文章のテンポもよくサクサク読めます。


人間より人間くさい神様・ガネーシャ

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すべてのシリーズに登場する、夢をかなえるための指導をしてくれる神様。
なぜか関西弁で甘いもの好きで、太ったヘビースモーカー。
もうこの時点で、人間よりダメな感じ出てる設定がおもしろい!
ギャグはすべり倒すし、すべったらひとのせいにするし、
人間だったら近くにいて欲しくないですww

でも、この神様ってガネーシャ自身が「キングオブ神様」というように非常に人気のある神様みたいで、その人気は偶像崇拝を禁止してるイスラム教徒の店に置き物が飾ってあるほど。(Wikipedia調べ)
ヒンドゥー教で「商売や勉強の神様」だそうです。
釈迦と仲が良く、物語内でコンビを組んで漫才コンテストに出るほど。
(予選敗退)

平凡な家庭に「死」が舞い降りる

マリア・死

物語のあらすじ。
どこにでもある平凡な家庭の、どこにでもある平和な日常から
スタートします。
家族構成 : 主人公、主人公の妻・志織、娘・晴香

平凡、何もない毎日=平和、幸せ。
主人公の人生の生きがい、目標は「この家族とずっと一緒にいる」こと。

そんな主人公に突然、「死」の宣告が。

余命3ヶ月。

そこから「死ぬまでにやりたいこと」をかなえるため、
ガネーシャがアドバイスしたり、ギャグすべらしたり、泣いたり、
もがきながら物語が進んでいきます。

死ぬまでにやりたいことリストを作る

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シリーズを通して一番肝心な設定です。
それはゴールを決めないと、どこに進んで行けばいいかわからない。
「やりたいことがみつからない」になってしまうのです。

ガネーシャは言います。
「頭で考えて終わりにするんやのうて、まずは書き出してみることが大事やねん。
できへんて考え始めると、楽しくなくなってまうやろ?
せやけど、ワクワクしながら気軽に書き出していけば忘れてもうてた願望を思い出せるし、気持ちが高まれば行動に移したなるから実現しやすくなるもんやで」

そして、そのリストを作るのに重要な「お金の問題がなかったら」
お金の問題を考えない理由も、
ガネーシャはこう言います。

「もちろん、今やってる仕事の中に情熱を見出していくんも大事やで。
ただ、もし自分がこれまでの人生で、情熱を燃やせる分野を本気で探してこうへんかったなら、いったんお金のことを脇に置いて自由に考えてみいや。言うても、
仕事を生活の手段やて割り切ったとき、一番脇に置いてかれるのが、
やりたいことーつまり情熱やからな」

ふだん、だらしない生活を送る神様だからこそ、こういうセリフで
ギャップ萌えしてしまう。人気があるのわかるわ〜。

おれも、このガネーシャの言葉でリストを作り、自分の人生を歩きはじめました。
絶賛、もがき中です〜ww

「死神」の言葉

死神

人間の「死」の瞬間にいつも立ち会ってきた死神は言います。
人間が死に際に後悔することの内容は

・本当にやりたいことをやらなかったこと
・健康を大切にしなかったこと
・仕事ばかりしていたこと
・会いたい人に会いに行かなかったこと
・学ぶべきことを学ばなかったこと
・人を許さなかったこと
・人の意見に耳を貸さなかったこと
・人に感謝の言葉を伝えられなかったこと
・死の準備をしておかなかったこと
・生きた証を残さなかったこと

おれはこれを読んだとき、耳がちぎれるほど痛かった。

「おれは間違いなく、死ぬとき後悔する」と。

だから、後悔したくないから全力で生きる決意をしました。

容赦無く近づいてくる『死』

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主人公が「死ぬまでにやりたいことリスト」に書いた目標を
ひとつひとつ、達成していきます。

しかし、容赦無く「死」は近づいてきます。

ガネーシャから
「自分、やるんやな」

最後の課題がはじまります。

「夢」を手放せ

希望・手

タイトルが「夢をかなえるゾウ」なのに、なんで「夢」をあきらめるようなこと
言ってんだ!と思うかもしれませんが、
ガネーシャは言うんです。

今、世の中の人が感じている苦しみの多くは「夢」が生み出している

どういうことかと言うと
今の世の中、衣食住や医療が整い、日々の生活が保証された状況にある。
しかし過去の、それが整ってない時代の人からすると「夢をかなえた」状態。
なのに、「今のままでは足りない」と
手にすることができていない未来(夢)に縛られ、囚われることで
「今」を苦しんでいる。

ガネーシャは、
「夢」を追うばかりではなく、「夢」を手放すことも覚えることで
後悔しない人生を送る助けになると。

結論:「死」を受け入れることで「生」が光り輝く

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人間の「死」について
ガネーシャは言います。

「死」は存在せえへん。
この世界にあるものは、ほんまは『同じもの』が変化し続けている。
すべてはつながっている
自分らが、岩、石、砂て分けて呼んでるもんは、ほんまはつながってるひとつのものであり、そのつながりの中に自分も含まれとるちゅうことをな。

肉体が亡くなっても、形を変えて生き続けて、また会いたい人に会えるかもしれないと思うと、なんだかあったかい気持ちになる。
そして、自分の今の環境に感謝して、「夢」を追いかけ、もがきながら
生きれば死ぬとき、後悔なんてしないはず!

PS.
ネタバレしないように感想文書きました。
中盤以降に驚きの展開があります。
そこで何回読んでも号泣しちゃうんです!!
ぜひ買って読んで、その感動を共有してください!!!



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