言葉と文化
日本の言葉の変遷の一端を知る機会があったのでシェアします。
大陸から伝わった漢字ですが、元々の大陸文化では、その文字自体に意味がありました。これを表意文字といいます。
その表意文字をうまく利用して、日本にもともとあった人名や地名の読みに対して、漢字を記号として当てたものが、ひらがなやカタカナの起源となったとありました。これを表音文字といいます。文字自体に意味はなくそれが繋がって一つの言葉になったときに初めて意味を成します。アルフベットでいうところ、「BED」には意味がありますが、「B」「E」「D」には意味がありません。これが表音文字です。
その表意文字と表意文字を自由に組み合わせて構成されるのが日本語なのです。
ちなみに日本の歴史を編纂した正書である日本書紀は漢文、つまり当時の国際共通語である中国語で書かれています。又、日本の神話を語っている古事記は表音文字、つまり日本語で書かれているのです。日本書紀は国際社会に向けてのメッセージ、古事記は国内向けのものだったのかもしれません。
こんな複雑な言語を自然に使いこなせるだけの文化的な背景をもったのが僕たち日本人です。言葉は文化です。大陸から伝わってきたものを伝える相手がいなかったので深める事が出来たのかもしれません。本当に面白い文化だと思います。
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