「私は何がしたいのか?」30代、余白のある働き方を求めて【おてつびとインタビューVol.29】
今回は、おてつたびを何度も利用しながら、自分らしい生き方を探している深沢 恵さんにお話を伺いました。
普段は何をしていますか?
今まで10年ほど美容関係の会社に勤め、エステティシャンや美容クリニックの受付カウンセラーとして働いていました。でも、会社員という働き方に疑問を抱くようになり、29歳の時に退職。ワーキングホリデーでオーストラリアに渡ったんです。
それまで勤めていた会社はお休みが少ないと感じたし、有給休暇を取るにも「休みを取ってすみません💦」と周りに謝らなければならなくて。なんで休むのに毎回謝るんだろう?この状況から抜け出したい!と心が爆発してしまったんです。
オーストラリアから帰国してからは定職につかず、各地を旅しながら5~6年くらいフラフラしている状態で。東京からUターンで地元の秋田に戻り、自分は何がしたいのか?どうやって生活していこうか?と模索しているところです。
おてつたびを利用したきっかけ
たまたまネットでおてつたびを見つけたんです。サイトをのぞいてみると「あぁ、いいな」と感じました。知らない土地に行って、そこで働いて、空いた時間に旅をして。理想的だなぁって。これまで会社員やアルバイトなどを経験してきたんですけど、私って決まった曜日や時間帯で縛られるのがあんまり好きじゃないんだなって気付いたんです。おてつたびでは午前だけや午後だけの募集もあって、自分の時間が持てそうだなと思って応募しました。
また、私の母や兄弟もおてつたびのことを知っていたので安心感もありました。私が急に「旅に行ってくる!」と言っても「あぁ、おてつたびね」となるので説明もしやすくて、利用しやすかったですね。
おてつたびの魅力はどんなところ?
……正直に言うと、収入面だけを考えたらおてつたびではなくて他のサービスを利用していると思います。でも私はお金を稼ぐ以外に、余白を大切にしたいと思ったんです。何も考えない時間にポンっと頭の中に浮かんだことが、人生を左右することが結構あると思っていて。だからこそ、一日をがっつり仕事に使うのではなく、余白を選び取れるおてつたびさんを何度も利用しています。
あとは、お手伝い先で“旅をしながら働く”という生き方を肯定してもらえたのが嬉しかったです!私の中では、フラフラした勝手な生き方というマイナスイメージを抱かれるかな……と思っていましたが、理解していただける方が多くて。旅をしながら働く人が世の中に増えてきたから、イメージも変わってきたのかなと思います。
印象に残っているおてつたび
📍秋田県男鹿市「泊まれる古民家カフェ」でのお手伝い
初めてのおてつたび先は、地元の秋田にある、田んぼと森林に囲まれた里山のカフェ ににぎさん。私はカフェでお料理の盛り付けや提供などを行ったり、宿泊のお客さまがいる時はお部屋の掃除をしたりしていました。
だいたい11時半から14時くらいまでお仕事をして、その前後で外に遊びに行くように過ごしていました。
そして、近くを散策していたらお気に入りのお店を見つけたんです!歩いて30分ほどのところにある"森の木の実ジュース”さん。そこの店主さんは、子どもたちの未来を深く考えていて、オーガニックを取り入れるなど自然を大切にしている方でした。
私は共感することが多くて、初めましてだったのに日が暮れるまでお話してしまって。こんなに素晴らしい方が地元にいるんだなと知れたことが嬉しかったです。
📍滋賀県大津市「温泉旅館」で客室清掃
昨年の冬のこと。大阪を旅していた時にお金がなくなって「こりゃまずい!」と翌日から働けるところを探し、急遽採用してもらったのが温泉旅館の里湯昔話 雄山荘さん。
一日5時間ほど、客室清掃のお仕事をしました。私はホテルや旅館の裏側に興味があったので貴重な経験になりましたね。
結局こちらには2ヶ月もお世話になってしまいました。一緒に働いている従業員さんは地元の主婦の方が多くて、お母さんのように温かい方ばかり😊「もうこっちに住んだらええやん!」って言ってくれたりして。
おてつたびの最終日にはケーキを用意してくださってて、嬉しくて泣きました。「また繁忙期にお手伝いにきてね」とも言ってくださって、ホッとできる場所ができたなと思います。
📍おてつたびだからこそ出会えた人々
秋田県の古民家カフェでは「自分のカフェを持つのが夢」というスタッフの方がいました。彼女は安定した仕事を40代で手放して新しい世界に飛び込んでおり、その姿がかっこよくて……!
私は30代になって年齢に縛られているところがあったのですが、彼女を見て「年齢に囚われなくてもいいんだ!」と思えるようになりました。
あと、滋賀県の旅館での同い年のおてつびととの出会いも忘れられません!私も彼女も自然を大切にするパーマカルチャーに興味があったり、好きなドキュメンタリー映画が同じだったり。こんなに共通点が多い人は初めてで「わたしたち運命だね!笑」と言い合って、今も連絡を取っています。
おてつたびでは、こんな風にいろんな生き方や考え方に出会えるので、たくさんの刺激をもらえますね。
おてつたびに行きたいと思っている人へひとこと
お仕事の案件は、一日8時間のものもあれば短時間のものもあります。私の場合は、余白を選びとれるものを直感に従って決めていました。みなさんもあまり身構えずにピンときた時に行ってみたらいいんじゃないかな。だから「行ってみよう!」と思う時に備えて、とりあえず登録しておいたらいいと思いますよ✨
私はこれからもおてつたびを利用しながら、どんなことをして生きていきたいか、考えたり実践したりしていきたいと思います😊
編集後記
世の中の"当たり前”に疑問を持ち、ご自身の直感を大切に行動されてきた深沢さん。すてきだなぁと思いながらお話を聞かせていただきました✨
心と時間に余白があるからこそ、新しい出会いがあるし、自分が何を好きなのか感じ取れるのかもしれません。
そしてインタビューから8ヶ月が経った今年の9月、深沢さんは離島に移住!会社に勤めながら、個人事業で独立することを目指して副業に取り組んでいるところだそう。これから1年後、2年後、深沢さんがどんな風に変化していくのかとても楽しみです😊
深沢さん、またお話を聞かせてくださいね。ありがとうございました!!
【取材:園田 稚彩 執筆:やまくぼ】
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