一人でも多く、糸魚川に来てもらうために【受け入れ事業者インタビューvol.7】(新潟県糸魚川市・ゲストハウス山楽)
新潟県糸魚川市の山間の地域で、旧温泉旅館を再利用し、ゲストハウス山楽を運営する榮真一さん。
埼玉から糸魚川へ移住して今年で10年目。
訪れてくれた方々と一緒に山菜を食べたり、月明かりを眺めたり…。
自然に触れて自然に寄り添うことで、身近にある自然の良さを日々伝えています。
最近では、地域で助け合いのコミュニティ作りを目指して、空き家をDIYし、「短期お試しシェアハウス」づくりに奮闘中🔨
2021年12月からおてつたびを利用し、その受け入れ人数はなんと40名以上!
今回は、おてつたびを使いこなす榮さん流。「おてつたびの活用方法」についてお伺いしました!
◆糸魚川のしぜん
ー ゲストハウス山楽さんがある、新潟県糸魚川市の魅力を教えてください!
暮らしの中に『豊かな自然が身近にある』ところです。
ありのままの自然、「地球そのもの」。
自然に寄り添うことで、自然というものが、常に、無限に、無償で、私たちに恵みを与えてくれる存在であるかを思い出すことができます。
私たちのご先祖さんたちが何百年、何千年、何代にもわたって、自然と共に暮らし、そこで培われ、洗練された「暮らしの知恵」が、私たちの心に蓄積されています。
自然っちゅうものに寄り添うことで、私たちの血の中に、DNAの中にきちんと「暮らしの知恵」が刻まれているということを自覚することができます。
◆どうやったら糸魚川に来てもらえるか
ー おてつたびを利用したきっかけを教えてください!
同じ新潟でクイズ民宿 『ゲストハウス 米納津の碧い風』をやっているZacKieさんからこんなサービスがあるよって。
実際におてつたびHPを見てみると、地域をつなぐという点ですぐにいいなぁって思いました。
その頃は、ちょうどコロナの時期でゲストハウスに人が来なくて、とりあえずいろんな人をどんどん入れようと考えていました。
募集は1日1時間~3時間程度、期間も2泊3日~1週間とあえて短くしています。
1人で20時間お手伝いすると関係人口は+1人。けど、10人で2時間ずつに分ければ+10人。
できるだけ、たくさんの方に糸魚川とのつながりを持ってほしいと思い、募集も小分けで出しています。
実際にやってみると、仕事や大学の都合で2~3日しか休みが取れない学生さんやサラリーマンのニーズが高かったです。
今では、うちに来てくれる人の半分くらいが社会人の方ですね。
経歴も十人十色。個性豊かな方々に参加していただいています。
ー 初めておてつたびを利用するうえで不安なことはありましたか?
特になかったです笑
応募者がおてつたびに登録している時点で、身元不明という心配がなかったです。
さらに、事前に応募者のプロフィールなどからもある程度どういう人かはわかるので、不安は感じませんでした。
また、おてつたび運営さんが、きめ細かくフォローしてくれたので、募集までの過程も心配事がなく進められました。
◆求む!一緒に「大自然」を満喫してくれる人!
ー 今までにどのようなおてつたびを募集しましたか?
「移住お試しシェアハウス」を作るための空き家のDIYを手伝ってもらったり、ゲストハウスの週替わり管理人をやってもらったり、ライブイベントの準備やDJをやってもらったりです。
糸魚川は自然豊かな地域で、多様なコンテンツがたくさんあります。
季節ごとに旬の楽しいことを体験しながら、地域の魅力を知ってほしいという思いでいつも募集しています。
たとえば、6月は田んぼや能生川などきれいな水が豊富なので、ホタルがたくさん出てきます。
ほかにも山菜がおいしいとか景色がきれいとか。
ー 実際に参加された方はどんな方でしたか?
上は60代から、下は学生さんまで老若男女、いろいろな経歴を持った個性豊かな方々に参加して頂いております。
焚火を囲んで一緒にシェア飯を作って食べたり呑んだり、みんなで楽しく過ごしています。
なんでもかんでも経験しないとわからんっすよ。ぜひ自然のあふれる糸魚川に遊びに来てくださいな!
◆おてつたびは「人生の糧を探す旅」
ー おてつたびを利用して変化した点はありますか?
参加してくれたみんなが楽しんでくれて、みんなが帰った後も「楽しい空気」が糸魚川に残っています。
「楽しい空気」が、また次の人を呼び寄せ、楽しませてくれているという、エネルギーの好循環を感じます。
2020年からコロナ禍で閑古鳥が鳴いてましたが、おてつたびを始めてからまた人が集まるようになりました。感謝してます。
ー これから受け入れを検討している事業者さんにアドバイスをお願いします。
通常の「求人」と「おてつたび」は全く異なるものという理解が必要です。
お金を稼ぎたいから来る「求人」と違って、「おてつたび」は、まず「旅をしたい」人が来てくれます。
日常からちょっと離れた旅先でお手伝いをすることで、多くを学び、自身の人生の糧にすることを楽しみにしてくれています。
参加者のそうした心持に意識をしたうえで、受け入れることが大切かなと思います。
◆インタビューの感想
榮さんが、次々と「地域の魅力」を教えてくれる姿は特に印象的でした。
どこにいっても「自然」は身近にあるはず。
道路わきに咲くアジサイも、思い出の公園に佇むイチョウの木もわたしの故郷の魅力なのかもしれない。
糸魚川に、日本中に、たくさんの人がつながって、うっとりするまちで溢れる未来が来てほしいなと私は思います。
おてつたびは、「知らないだけ」という機会費用の損失をなくすことをミッションとして掲げています。
この記事が「自分のまちの魅力も見つけてみたい」と思う事業者の方に届いたらうれしいです!
貴重なお話をありがとうございました!
【取材・執筆:和久津寛人(学生インターン)】
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