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人間くさくて、ほっこりする、人が死なない推理小説ー年齢問わず楽しめる児童文学を紹介します!

「ぼくは名探偵です。みんなが幸せになれるように事件を解決してみせますよ」

自分の生年月日すら忘れるほど記憶力ゼロ、黒い背広に黒いサングラスがトレードマークの夢水清志郎は、「幸せに事件を解決する」がモットーの名探偵

そんな夢水清志郎が、中学生の三つ子姉妹と関わりながら、様々な不思議な謎に出会い、その謎を解き明かしていくシリーズ

自分が今まで出会った小説の中で、年齢問わずいろんな人に勧めたい作品です。

この作品は一般的な推理小説と違い、殺人事件は起きないですが、奇妙で怪奇現象のような謎めいた事件が巻き起こります。

そしてその事件の奥には、どこか哀愁すら感じる人間くさい心理が隠れてたりします。

ただトリックを見破り事件を解決するのではなく、事件の裏にある心理も読み解きながら幸せな解決へ向かう、最後はほっこりするストーリーです。

「いつの時代だって子供は幸せなんだ。幸せでなくちゃいけないんだ」

こんなセリフがあるように、物語は子どもに重きが置かれているので、子どもが読むと自分の立場や心境に重ね合わせて楽しむことができ、大人が読むと忘れかけた子どもの頃の素直な感覚を思い出させてくれます。

登場する三姉妹の名前が亜衣・真衣・美衣(I・MY・ME)など、ちいさなユーモアが所々にありながら巧妙な仕掛けと人間くさい心理が繰り広げられるこのシリーズは、自分が今まで読んだ小説の中でおもしろさ抜群です!

推理小説が好きじゃない人も、本が苦手な人も、このシリーズなら読みやすくてきっと楽しめると思います。

夢水清志郎シリーズはサカノマチ学舎にも置いてますので、ぜひ一度手にとって見てください!


今日はこのへんで

(コウト)

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