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オタクが起業すると陥るオタク気質

へーしゃ、10月から新年度になりました。(9月決算)、7期目にはいります。私が会社を興すなんて思ってもみませんでした。日本で初のオタク専門の結婚相談所というけったいな会社がよく7期もやっていけたなぁと、どんなネタで書こうと考えていて、思い浮かばないのでとりあえず、私が起業した事をつらつら書いていきます。お役に立てば光栄です。

起業した理由 「とりあえず」

「起業するぞ!」一念発起しながら起業したとと思われていますが、起業したきっかけは成り行きです。とりあえず、「会社を鬱でクビ」になり、職安で、「40になったら雇ってくれるところもほぼない、安くこき使われて、退職金もないと思った方がいい」と言われ、自営でもするか?そんな成り行きです。

とりあえず、自営業で「何とか食っていければいい」ほそぼそとやればいいとおりました。とりあえず前職が大手清掃業でしたので、掃除屋でもやるか
ガンダムでカイが「とりあえず電気屋でもやるか」そんな軟弱な考えでした。


機動戦士ガンダム 第27話 「女スパイ潜入!」にて

そんな軟弱な考えで「掃除屋」を始めたため、元のお客さんから仕事をもらったり、バイト先で仕事をもらったりしていましたが。利益はあがりません。前職と同じ大手価格では「高い」と言われ、値下げ合戦になります。儲かりませんし生活もやっとです。そんな生活なので嫁との会話も減り喧嘩することが増えました。完全に落ちぶれました。

オタクはものにこだわる

大手の清掃会社にいたため、新しい新商品の洗剤を使い、汚れが良く落ちる高価な洗剤にこだわり、清掃道具も道具も清掃先進国 アメリカやドイツ製の高価なものを使っていたりしました。サービス力と技術力とハードが良ければ利益が上がると思っていました。
とあるビルメンテナンスからエアコンを洗ってほしいと依頼が来ました。作業中、清掃会社のオッサンが声をかけてきた、姿は作業着で汚たならしいとおもいつつも、「いい洗剤使ってるねー」うちはね、「洗剤は、チャーミーグリーン 家庭用洗剤(中性洗剤)サンポール トイレ用洗剤(酸性洗剤)マイペット(アルカリ洗剤)だけだよ~そんな横文字の書いてあるのは高くて使えないね」と言われて、小ばかにしてるのか?とも思いましたが、その時は、「そんなのプロの仕事じゃねーよ!」と私は思っていました。

同じ清掃でも、全然違う

ビルメンテナンスは、ビルとかに駐在して定期的に清掃をする仕事です。「ほどほど、綺麗になっていればいい」という考え方です。
家庭なの清掃はハウスクリーニングと呼び、「完璧にきれい」にしていないとクレームが来ます。お掃除とはいえど顧客でこれだけサービスが違うのです。
結婚相談業でも、出会いが目的なのか?結婚をすることが目的なのか?間違えて解釈している相談所も多く。顧客の事を考えてサービスしているに、的外れなサービスを提供する恐れがあります

ビルメンテナンスの会社から依頼くる、不動産会社の社長の自宅の清掃「うち連中は、作業着とか汚いし洗剤も家庭用洗剤だから、奥様からクレームが来て、行ってくれない」という話だった。だからと言って、下請け金額は安い、この仕事で思うのです。「いい感じに使われていないか?」「俺、なにか間違えている」と思うのです。

サービス力と技術力とハードではない

ガンダムでシャー専用ザク、グフ、ドム、など、オーダーメイドの機体を技術力のあるのパイロットは専用機を使うという事を子どもながらに知り、今までそんな表現をするアニメがなかったせいか斬新で、日本が技術大国になる原動力にもなっている。ガンダム世代の40代や50代のオッサンは特に、車やバイクなどメカ好きはカスタマイズ指向的が強い。その裏で「技術のある人は最高のハードを使うことが許される」という考えをガンダムで洗脳されているせいか、技術者などは、「最高のハード」を求める傾向強い、

ハードがソフトになる時代

今の20代はちがう、使えればそれでいいと考える人が多く、20代は安定のプリウスに乗り、車に対してのステイタス性を感じていない、昔は、フェラーリやランボルギーニなど、ステイタス性の高い最高級のハードに憧れがあったが、今や見栄を張るための映えのソフトと化している。もうハードがどうだこうだという時代ではないのだ、けど、このハードへのこだわりが、オタクを生み、オタクが世の中に貢献できる一つでもあるです。

あれ?ここコンビニあったよね?

私は、
清掃業でハードにこだわりたい為、富裕層向けの最高級のサービスにするか?
ハードにこだわらず、安い家庭用洗剤で安い仕事を受け下請けに成り下がるか?
考えるのイヤになった時、結婚相談業が軌道にのり収益化してきたため
清掃業を辞めた。

どっちに転んでも、コンビニと同じで、当たり前のことをあたりまえにやるだけなので、個人事業主は同じことしていたら個性も意外性もなく潰れていただろう。よくあるのが、脱サラコンビニで、3年後「あれ?ここにコンビニなかったっけ?」と似ています。個人事業主が誰にでも提供できるサービスの提供は、顧客にとってはさほどなのです。個人事業主が大手とは違うオリジナリティある顧客の求めるサービスをしなければ負けるのです

今やってる結婚相談業は、ハードがPCとスマホ以外にない為、こだわることはなかった。但し、「オタクの婚活」という未知の分野でもあった為、書籍を読み漁りセミナーに通い研究していったおかげでなんとか、書籍を上梓できるぐらいになれた。

メカオタク気質に陥りやすい、ハードに対するこだわりが、目を濁らせ、顧客が何を求めているのか?をどーでもいいプライドで考えず。
まじめに黙々とやっていれば認めてくれるという、愚直でまじめなオタクならではの考えが足を引っ張った原因でもあると今思う。





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