【参加レポ】「結果が出るグロースハック」の続け方
昨日に開催された「『結果が出るグロースハック』の続け方」というイベント(というか勉強会?)に参加してきた。
「『結果が出るグロースハック』の続け方」ってなに?
このイベントはショーン・エリスが著した「Hacking Growth グロースハック完全読本」の出版イベントという位置づけ。
https://connpass.com/event/113541/
イベントの内容はグロースハックを成功させた経験者が自身の経験談をディスカッションするというもの。
パネリストは以下の4名。(リンク先はそれぞれの方のTwitter)
・金山裕樹さん
・田面木宏尚さん
・高橋雄介さん
・稲守貴久さん
以下、自分が心を動かされた箇所をメモったりまとめたのでダイジェスト。
見出しは6つ。
・「Hacking Growth」はよくまとまった教科書
・教科書は3回読んでしっかり実践しよう
・グロースハックは勘違いされている
・グロースハックは諦めたら負け
・定性的な評価は価値から逆算して感覚的に判断する
・そのほかの1行メモ
「Hacking Growth」はよくまとまった教科書
金山さん曰く「これに従えば間違えることはない」とのこと。
また、この内容を自己流に改変せずに、素直に従ってやってみた方がよいとも言っていた。
教科書は3回読んでしっかり実践しよう
「Hacking Growth」や「リーンスタートアップ」をはじめ、グロースハックや仮説検証の教科書は多く出版されていて、多くの人に読まれている。
こうした教科書になるような経験則は、誰でも実践できることが多い。
しかし、実践する人があまりいないのが現実。
グロースハックとは、高度に学際的で地道なプロセスで、読んだだけでポンと成長をさせられる裏技のようなモノではない。
だから、「ネットで記事を読んだ」「本を1回読んだだけ」で終わらせず、本がボロボロになるまで繰り返し読みながら実践をすべし。
グロースハックの実践を3回、5回と繰り返していくと経験が身についてくる、とのこと。
グロースハックは勘違いされている
プロダクトについて考える前に「グロースハックをやりたい」と手段自体が目的化していることがある。
人が使わないようなサービスのグロースハックは、ユーザにとってはスパムでしかない。
グロースハックすべきなのは、ユーザに使ってもらえる段階になったプロダクトだけ。
プロダクトがまだその段階でないのなら、まずはプロダクト自身の価値をあげて、収益化やプロダクトのキャッシュフローの目処をつけるところからはじめよう。
グロースハックは成長の実験を継続する手法でしかない。
手法が目的になってしまっては本末転倒なのだ。
グロースハックは諦めたら負け
グロースハックは基本的には結果が出ないモノ。
地道に継続をして積み重ねていくことで、サービスを成功させる。
グロースするためにはPersistentがなによりも大事。
グロースハックを進めるために、予算やCEOの説得などの大きな壁にぶつかるかもしれない。
そういう時にぶつかった壁を言い訳をして逃げたらそこで終わってしまう。
だから、「自分がやるんだ!」という当事者意識を持って、自分が解決に当たるという気概を持たなきゃならない。
こうした気概を持つのは難しいので、なによりも「好きなことをやる」ことが重要。
だからこそ、自分の時間を捧げられるような、アツい気持ちを持てるようなプロダクトに携わるべき。
定性的な評価は価値から逆算して感覚的に判断する
グロースハックは基本的には定量評価を中心に動く。
しかし、「A/Bテストで両方とも同じような結果が出てしまった」といった数字で判断できない状況に直面することがある。
こうしたときにはどうやって判断をすればよいか。
「最終的にお客様へ届けたい価値」から逆算して、感覚的に判断するしかない。
定性評価の対象となる感情的な概念は、まだ科学的な研究が進んでおらず客観的な指標がないためだ。
「どちらだったら、ユーザが喜ぶだろうか?」という問いを自分にかけて選ぼう。
この判断の感覚を養うためには、実際にユーザと会って顔を知ることがとても大事。
そのほかの1行メモ
・Lean Analyticsは名著
・Fonuderという映画は良い
・メルカリはVASILYをベンチマークに置いていたらしい
・CEOがグロースハックについて関心を持っていることはなにより大事
・数人しかいないような規模の会社だったらKPIは1つにすべき!
おわりに
このイベントは@typeさん主催のイベントで、のちほどまとめ記事が上がるようです。
パネリストの話を一部要約したり、ディスカッションを勝手にまとめているので、本来の意見と異なっているかもしれません。
もし登壇者様から見て「違うよ!」ということがあれば、すぐに訂正いたします。 :ojigi:
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ウェッブのエンジニャーをやっております。 Web技術に限らず、機械学習や自然言語処理、数学、マーケティング、グロースハックなどにも興味を持っていて、勉強したことをまとめる記事を書いていく展望。