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G日記<映画『ツイスターズ』を観てきた>

 猛暑で危険な外歩きを避けるため、早起きして朝8時から上映する『ツイスターズ』を観に行くことにした。TOHOシネマズに20分前に到着。映画を観るのは久しぶりで、今年に入って初めてであるが、なんとシニア料金が1300円になっているではないか!6月1日に料金改定したらしく、何でもちょっとの間に値段が高騰する世の中であることを改めて認識。気を取り直して、空き空きの座席表からベストポジションを選択してチケットを購入。10分程度の幕間を経て、さあ本編の始まり始まり~

★簡単なあらすじ

 ストーム・チェイサーとして働く気象学の天才ケイトは、4人の仲間とあらたに研究資金を確保するため、竜巻に何とかナトリウムを打ち込むが、竜巻はさらに激化し退散。その際仲間の3人を失ってしまう。その後、竜巻の忌まわしい過去に悩まされながら、気象庁(のようなところ)で働いていたが、革新的な追跡システムに携わるハビに誘われて、再び故郷へ。故郷のオクラホマでは連続して巨大竜巻が発生していた。
 やがてケイトは、SNSで竜巻ユーチューバーとして活躍している、人気者でクールなタイラーと出会う。そして、竜巻が猛威をふるう中、ケイトとタイラーそしてハビは、複数の竜巻に向かって命がけの戦いにのぞんでいくのだった。

ケイト・ハビ・タイラー

 さすがアメリカ映画、竜巻の迫力ある映像は凄まじく、十分その威力は伝わってきた。そして、最初はいい加減な嫌な野郎だが本当は…、ケイトも心開いていくという、良い意味でのアメリカ映画らしい展開も微笑ましい。タイラーいい奴だ。
 単純に言ってしまえば竜巻おたくの話なのだが、そうすることで本来の重いテーマを軽くしているようにも思えた。気象や科学に関するセリフは、意味はよくわからなかったが、“ああ大変なんだな”、何となく“へえ~そうなんだ”と思わせる。
 まあ、約2時間、飽きることなく楽しませてくれる映画だった。

間一髪助かります
巨大竜巻接近

 そういえば、以前観たスピルバーグ総指揮で製作された『ツイスター』という映画も竜巻おたくの話だった。似ていたので、調べたらどうやら『ツイスターズ』は続編らしい。
 でも大丈夫。なんのつながりもないし、むしろ『ツイスターズ』の方が、目的意識が高いし、内容も個人的にだが面白いと思う。


1996年スピルバーグ製作総指揮『ツイスター』

 『ツイスター』と『ツイスターズ』の大きな違いは、前者の主役となる男女が夫婦だったこと、それと前述した竜巻を追う目的だ。前者は竜巻の被害を防ぐためのデータ収集を目的としているのに対して、後者はデータ収集もさることながら、竜巻の威力を抑える、もしくは消滅させることを目的としている。データ収集のため用いられるドロシー(野球のボールくらいの金属製の観測装置=竜巻に数十個を巻き上げさせてデータを取る)はどちらでも登場している。
 巨大な竜巻はアメリカ特有の自然災害であり、竜巻の発生は増え、しかも威力は増し、その被害は甚大なのだろう。被害を防ぎたいという一途な希望が『ツイスターズ』には感じられる。確かにこの映画がノンフィクションで、本当にあった話ならよかったと思う。ただ、果たして自然の驚異に科学で抗ってよいのだろうか?地球温暖化、異常な気象は人間が科学を進歩させるために招いた結果なのではないか?環境問題を真剣に考えているわけではないが、自然の怒りに科学で対抗することが是だとどうしても思えない。だが、日本でも水害が半端でない今、そんなことは言ってられないのかもしれないが。
 取り敢えず、映画館で観る価値のある映画だと思う。

タイラー・ケイト・ケイトの母親

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